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先日、当院の透析室でインフルエンザが突然発生しました。(普通は突然ですが・・) 朝から悪寒があり発熱していたようですが、その日が「透析日」だったので普通に入室してきました。しかし、一応はマスク着用指示にて透析開始です。今季は数回インフルエンザ疑い例が透析患者に見られましたが、判定キット陽性例は初めてでした。全例、インフルエンザ予防注射は受けてもらっていますが、毎年数名の患者が発生します。
これが「新型インフルエンザ」だったら・・・
発熱だけで透析患者に自宅待機を指示できません。確実に数日で死にますから・・・ インフルか否かを判定するにも来院が必要ですが、AかBかしかわからず、H5N1などというタイプ判断は院内で直ぐには出来ません。その間に透析患者は透析を開始しなければなりません。
残念ながら当院の透析室は大部屋で陰圧装置付きの透析ベッドなどは探しても付近にはありません。
患者がインフルであることは隣のベッドの患者には確実に感付かれます。職員達が一斉にマスクなどをしますし、会話のトーンが平静時とは雰囲気が違います。
窓を開けて室内の空気を入れ替えますが、当然患者からは「寒い寒い」と激しいクレームが来ます。しかし、院長指示で可能な限りの換気を支持します。この際、患者の快適さを犠牲にして安全対応を重視します。
当該患者に直ぐにタミフルを投与して「封じ込め」を開始します。
患者は(家に居てもだるいだけなので)入院を希望しましたが、こんな患者を紹介される先方も自院の透析室でインフルエンザ感染が拡がるのが恐いですから、僕が「この程度のインフルで入院は望ましくないよ。家で静かに・・」と諭します。
透析時刻が終了して食事の時間は通常患者が使用しない個室を専用食事室に変更して、一人だけで食事を取ってもらいます。その後も他の患者と接触しないように配慮して帰宅いただきます。
幸い、翌日には解熱し、翌々日には透析室に来院してきました。咳もなく、マスクをシッカリしてもらい、大部屋の中で一番換気がしやすいベッドでの透析を行ってもらいました。
その後も他の透析患者や職員にはインフル感染は見られないようです。僕も何とか無事のようです。
これが新型インフルエンザだったら・・・どうするの?という心構えで職員にも対策を考えてもらってますが、皆「五分ルール」が頭に来てしまっており、全く士気が上がりません。
新型インフル発生時には看護師の離職・転職率は30%を超えて医療機関が麻痺する・・というアンケートがありました。僕は50%は絶対超えると思いますが、透析室では看護師が20%も離職したら完璧に全体の透析が麻痺しますし、感染拡大が大部屋では容易です。
いつも悩んでますが、「透析室での新型インフルエンザ対策」が日本では完璧に遅れていますが、道路建設費で旅行に行かないで、何とか新型インフルエンザ対策に道路予算も回してください。
道路族の議員が率先して言い出してくれたら、きっとニッポンも復活するでしょう・・・英雄になってみませんか?
読んでくれてどうもありがとう
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