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2008.02.12 23:55 |  医療事故  |  murajun  | 推薦数 : 11

真実がしりたいだけって本当?

今日の「割り箸事件」の判決のニュースが流れるかな?とTVを観てましたが、気が付きませんでした。しかし、NHKの9時のニュースと10時からの「ガイヤの夜明け」では、【訴訟を恐れる医師達】という報道がなされていました。『これが医師達の本音です・・』とか、『産科が減ったのは激務と訴訟増加・・』といった感じで、マスコミも【訴訟】が最大の問題だと気付いてはいるようです。

でも、『医師が反省と謝罪をしてくれれば、訴訟なんてしない・・』という一方のコメントを垂れ流すだけでは何も解決しないでしょう。

『真実が知りたいだけ、謝罪してくれれば・・』といわれても、「謝罪の後に賠償」が必ずセットに付いて来る現状を変えなければ、一切何も変わらないと思う。

 

訴訟されただけで、永年苦労して築き上げた全ての信頼と人格が否定される。たとえ無罪判決でも生涯消えぬ傷を負ってしまう。それに加えて自身の生涯賃金を超えるような賠償金・・・ これでは、萎縮医療は全然減らないであろう。ひいては医療崩壊が続くだけだ・・・

謝罪すれば賠償責任は個人から切り離す・・とか、賠償額の上限を相当低く抑える・・、とかしないと国の構築したシステム異常が根本に横たわる現状では、医師の逃散と医療崩壊は止まりはしないだろう。

 

今夜も僕は「時間外診療」を行ったが、一人で夜間に診療することは少々恐怖である。こっちは一人、相手は二人・・・ 何が有っても負けそう。相手を善人だと信じて時間外診療を行っても、善人じゃなかったら僕の人生は終わるかもしれない。

世の中には一般常識では理解不可能な行動を平気で取る人が僅かだが混ざっている。ソウルの南大門火災にしても、誰も予想もしない事だが、どんなに警備していても起こってしまうのである。

どんなに注意していても医療事故は稀に生じる。どんなに注意していても、悪人による殺傷事件は稀に生じる。どんなに製造過程を注意していても故意の毒薬混入は稀に生じる。

毒薬混入や放火事件や殺人事件と同じように医療事故を「個人の重大責任」として殺人と同列に扱おうと一例でもする現状がなくならない限り、日本の医療崩壊は止まらずに、WTCや南大門の様に無残に崩れ落ちるのではないか?

 

医療訴訟が崩壊の主因・・と気がついたのなら、どうしたら、「訴訟や個人賠償」が無くせるかを早急にマスコミは論じて欲しい。

 

読んでくれてどうもありがとう

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2008.02.12 20:41 |  開業 / 病院経営  |  murajun  | 推薦数 : 4

チョット 引いた

今日も連休後で来院患者が多く、平均して【5分の壁】を超えることは出来なかった。磔の刑にあったみたいに診察室の椅子に坐り続け、今にも漏れそうなオシッコをモジモジして我慢しながら、問診と説明に声が枯れて酸欠になるようにしゃべり続けて、何とか一人五分を越えるように努力したが、待合室の「待ち長いぞ~ 寝てるのか~ 早くしろ~」の苦情に根負けして堪らずスピードアップ・・・アップアップしながら【医師の前には五分】という格言と、「忍耐」の一語を思い浮かべた。

しかし、最近は患者ではなく医師のことを「ペイシェント」と言うようだ。

 

そんな苦悩の外来に、少々お騒がせな新患が来院された。

数ヶ月前に某巨大病院から紹介状だけが先に送られて来ていた心臓疾患の患者・・・とっくに僕は忘れていたが本日来院された。良く事務は保存しておいたと驚いたが、紹介状を改めて読んだ。

立派な心臓疾患の患者さん・・・

でも、何故か問診を行っている看護師ともめている。

『薬が切れたので薬だけ貰いに来た。検査は入院中の病院でしてるからここではしない。早く薬をクレ・・』と、看護師に要望している。

うん? 入院中って? 

紹介状には書かれていなかったが、実は精神科に入院中の方だった。完全に初診で強い薬を処方しますから、最小限の検査などを受けて頂かないといけません、診察無しでは診ません・・・と言うと、診察を受けず素直に精神病院に戻っていかれた。

 

数時間後、再び戻ってみえた。精神科の医師から循環器疾患の診療を奨められたので従ったらしい。案外素直だ。

10分以上かけて「問診」してみると、話がどんどん混乱してくる。精神科の医師は大変だと思った。

最初は近所の中規模病院の循環器科に紹介されたらしいが、そこが何故か「自分のとこでは無理」といって先の巨大病院に紹介しなおしたらしい。なんとか安定したので、巨大病院はその中規模病院ではなく、全く縁もゆかりもない当院に紹介状だけ去年送りつけてきていたのが真相のようだ。近所の中規模病院が無理と言う患者をどうして当院に? 距離は同じ位なのに・・

 

患者さんの更なる「問診」をすると、『俺は去年、人をひどく怪我させて無理やり入院させられた。精神病なんだ・・』と、ジッと眼を覗き込むようにして僕に応えるのである。

う~僕は、ちょっと引いた・・・ 椅子も後ろに30センチ引いた。

そして、診察と検査を終え、最後に言いたくないけど勇気を出して言った・・

『薬だけはダメだ。次からも本人がちゃんと診察を受けるように・・五分以上、いい?』

本当は、「薬だけで帰って欲しい・・」と思いもしたが・・・

 

でも、某巨大病院の医師には紹介状に精神疾患の病名も書いてて欲しかったです。こんな弱小開業医に逆紹介してくれなくてもいいんですけど・・・

 

読んでくれてどうもありがとう

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2008.02.12 00:14 |  医療制度 / 行政  |  murajun  | 推薦数 : 3

パブリックコメントの扱いは?

あの診療報酬改定に関する「パブリックコメント」の概要が発表されてます。意見が分かれれば、中医協は「パブリックコメント」を尊重して決める、と言ってたハズですが、本当に尊重して決めるなら、以下のサイトで明らかなように、悪名高き「5分ルール」も、「後期高齢者主治医制度」も、撤回するのが筋ですね。何と言っても圧倒的多数の民意ですから・・・

 

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/02/dl/s0208-9a.pdf  

 

しかし、郵送がやはり少ないですね。410件・・・ 65歳以上の高齢者の意見も170件程度と極端に少ないのも想像通りです。老人はパソコン使えませんからね・・・ 

その郵送とか高齢者のうち、当院に通院中の高齢患者さんが送ったのが少なくとも15通はありますから、超スゴ~イ比率です。この年齢層、郵送関連ではきっと全国一かもしれません。

 

この誰が見ても明らかな結果を無視するとすれば、「パブリックコメント」募集も偽装「タウンミーティング」と一緒の政府による「偽装公募」での情報操作・・・というレッテルが貼れそうです。

ここまで大差がついているとはスゴイです。確かに「パブコメを出しましょう」という運動が盛んでしたね。

 

マスコミさんも、この「パブリックコメント」を正しく報道すべきです。何と言っても税金を使った正確な民意の反映として政府が準備したものですから、報道しないのは偽装報道ですね・・・

 

読んでくれてどうもありがとう

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