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2007.12.28 23:05 |  医療制度 / 行政  |  murajun  | 推薦数 : 2

聖なる夜に・・・

またまた関西の消防署から詳細なリークというか報告が・・・

今回も「病院叩き」が繰り返されるようですが、25日の朝4:49分の出来事のようですね。23日は日曜日、24日は振り替え休日でクリスマスイブ。死生観の崩壊してしまった「黄昏の国」日本では、悲しいことに次世代を担うべき若者にとっては一年で最も激しく燃え盛る不純な夜、別名「性なる夜」の出来事のようですね。どうしてこんな節操も無い国に落ちぶれてしまったのでしょう?

医療機関にとって連休は大嫌いだと前に書きました。当院では25日は114人も患者が来院して、院長はオシッコもオナラも食事も出来ずに声をからしてパニック寸前だった程です。なぜ連休を国は奨励して「ハッピーマンデー」なる制度まで作ってしまうんでしょうか? 医療のことなど眼中に無いのでしょう、きっと。

 

読者の皆様方は25日の朝5時に何をしていましたか? 若い方はクリスマスイブに浮かれて「ナニ」をしていた人も多いかもしれませんね。99%の中高年の人は熟睡していたんじゃありませんか?たたき起こされると脳梗塞や心筋梗塞が起こる時間帯でしょ? 誰だって早朝の朝4時49分はつらいですよね、良く分かります。僕もその時間帯はつらくてつらくて、患者さんからの電話が鳴ると、秘かに医師になった運命を後悔します・・・ ましてや連休明けの早朝ですから。

 

(コピペ)大阪府富田林市の女性(89)が25日に府内の病院に救急搬送の受け入れを相次いで断られ死亡した問題で、市消防本部は28日、記者会見し、受け入れを断った病院は計30病院にのぼったことを明らかにした。
当初判明していた府内10市の29病院のほかに、富田林市内の1病院も受け入れを断っていた。府と厚生労働省は事実関係を調査する。
記者会見した富田林消防署長らは、重症患者を治療し、府内に13か所ある救命救急センターに要請しなかったことについて「容体は安定しており、病院を探している間に急変した」と説明した。府はこの日、市消防本部と受け入れを断った各病院に対し、聞き取り調査を開始した。
 

 

僕は「救急搬送の問題を解決するには救急隊の教育が非常に大切で、医師は救急隊の教育をしましょう・・」と以前書きました。でも今回の記事を読むと「道のりは遥かで険しい」と再認識します。どこかの大都会の救急隊は「トリアージ」します宣言をしていましたが、これじゃ救急隊によるトリアージや電話相談など全然無理でしょうね。そもそも電話相談で解決可能と行政が考えてる事自体が医療を全く分かっていない馬や鹿と同レベルの愚策なのに気付きもしていない。

 

しかしながら、「聖夜」を「性夜」と勝手に解釈して浮かれまくっている我が日本の未来は悲しいですね。そんな事に浮かれている暇があったら、もっと「死生観」とか「世界への貢献」とか「寛容の心」とか「理系への理解」とか「現場努力の尊重」とか「経済偏重の是正」とか「援助交際禁止」とか「党議拘束禁止」とか「魔女狩り禁止」とか・・色々と真剣に取り組むべき課題は行政・司法・立法・経済界・マスコミ界などの責任ある立場の人々にはあるのではないか?と思う。

いつまでも「医師の労働問題」を無視する厚生労働省がある限り、日本の医療と福祉は黄昏たままであろう。

しかし、今回は「厚労省」ではなく「総務省」が管轄する問題のようで、こんな縦割り行政を改革するのに自浄作用を期待できないことが現在の日本の悲劇ではなかろうか? 不勉強で道徳観の欠如した国会議員どもにも全く期待できない。もっと勉強して努力しろ・・・

 

読んでくれてどうもありがとう。

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2007.12.28 22:05 |  開業 / 病院経営  |  murajun  | 推薦数 : 1

年末ピンチ①

ご近所では年末休暇に突入した医療機関がボチボチ出てきた。明日の午前までのところが多い印象がある。連携病院からも次々に年末年始の診療体制表がFAXで送られてきている。当院の周辺では多くの基幹病院が年中いつでも真摯な対応をしてくれるので安心して開業医が出来るので勤務医の皆さん方には日頃から感謝している。

 

さて、安心して年を越せると思っていたが少々ピンチに見舞われており、どうやら安心して年を越す事は出来そうもないようだ。これを機会に悩みで痩せたいと期待している。

どうせ開業医は暇だろう・・・と頭が薄い自民党の大臣も、目が血走った医療部会長も、財政諮問会議の顔の硬直した教授も、経団連のお団子さんもお考えのようだが、ドッコイどっこい・・忙しく年末年始も働かされる開業医もいるのである。

大晦日も元日も二日も三日もお仕事お仕事、院長の交代はいない。病気してもいない、死んだら仕舞い・・・

 

年末ピンチ①は夕方4時過ぎに舞い込んだ。

デイサービスの送迎をお願いしていた人が急病で長期離脱の報告だった。デイサービスは30日~2日までは休みであるが、3日には再開するのでなんとかしないといけない。送迎はデイサービスの当然のサービスであるが時間厳守などもあり案外と困る業務である。介護報酬の大幅削減で人員増などは困難でむしろ整理が必要であるのだが、朝夕の送迎を安心して任せられる人は簡単には見つからない。ましてや年末年始・・・誰が好き好んで年末に急遽働き始めますか?どうせパートですから・・・ 求人広告もこの時期じゃ無理。

いい人で確実な運転手で元タクシー運転手と言うベストな人の急病。ただし、復帰の可能性も数ヵ月後には無くもないので、辞めてもらって新たな人を探すのも悩ましい。どうせ直ぐには見つからない。

「お前のところは一人くらい余裕は無いのか?」と批判もあろうが、残念ながら無いのである。ただでさえ、みんな年末年始は休みたいし。それに、一人が産休で休職中(2月復帰予定)、一人は介護報酬の低さに呆れ果てて3月には異業種への転職を希望している。一人は春以降に産休に突入してしまう。

開業医本人の場合と異なり、最近の労働者は手厚く保護され、産休での解雇は難しいし、急病も認めないわけにはいかない。「妊娠は院長の許可を貰ってから行為を行ってください・・」と冗談を飛ばしたくもなるが、誰が院長の許可とるものか? もしもお産に問題があれば復職はかなわないが、そのときにならなければ経営者といえども推測で計画は出来ない。

 

「妊娠したスタッフや病気のスタッフは冷酷に切れ・・」と諭す人もいるかもしれない。キャノンの派遣労働者なら切られたであろうが、そこは温情のmurajun先生。妊娠した人たちも良いスタッフだったので復職して欲しいから、彼女らの希望する期間の産休中の職員配置や雇用計画が難しい。

さて、一体全体どうして解決したらいいものか? 介護施設は「人員規定」という厳格な定めがあって不適合だと新聞に叩かれ返金額も半端じゃない。かといって「臨時休業」というわけにも行かない。

 

どうしたものか? さあ暇な開業医の院長先生、無い智恵を絞って年末年始、たまには寝ずに悩んで解決してみなさい・・・と、神様に試練を与えられている気がしている今日この頃です。

開業医冥利につきます・・・  日頃のスタッフの働きに感謝、感謝です。

 

読んでくれてどうもありがとう。

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2007.12.28 01:14 |  開業 / 病院経営  |  新型インフルエンザ  |  murajun  | 推薦数 : 2

基本的な疑問

暮れもおしせまり、当地では不思議とインフルエンザの声を聞かないものの、ノロウイルスらしき嘔吐下痢の患者が次々にお越しくださる。

問診の際、あるいは受付の段階で「下痢」を訴えられる患者は、まず洗面台にお連れして流水で手を洗って頂き、消毒をして頂いてから受付や問診を再開して僕の所に診察に廻ってくる・・・ことになっている。別にマニュアルがあるわけじゃないが、当院の院内感染対策の一例。

アルコール綿を準備し、診察直後には患者に触れた手や聴診器や机やドアノブをふきあげ、患者の後を看護師が追って患者が手に触れたところを片っ端からふきあげていく・・・最近しばしば見かける院内光景である。

 

正直言うと、感染性疾患の患者は咳でも下痢でもあまり歓迎はしない。僕が感染しても、看護師が感染しても、受付が感染しても、厨房が感染しても、透析患者が感染しても、その他の慢性疾患の患者が感染しても・・・凄~く困る。

でも、「一家全滅ですよ・・私が最後です」と苦笑いしながら受診しても、病院スタッフや他の患者に感染させることを実感していない患者は案外多いものだ。院内感染は本当に病院が悪いのか?移し回る原因を持ち込みばら撒く患者が実は同様に悪いのか?病院が謝罪会見をするのは良く見るが、患者が謝罪会見をするのは見たこと無い。

 

基本的な疑問であるが、患者から例えばノロウイルス感染症を移されて院長が発病し診療が困難になったら、労災が適応されるのだろうか?看護師ではどうだろうか?移した患者が特定できれば、休業補償を請求する・・・なんて事を考える医師はいないだろうが、お客さんがお店の品を壊したり、店員を怪我させたら・・・・普通どうにかしてますよね。病院は自虐的で耐えることの好きな面白い場所ですね。

さらに、患者からノロウイルスを移されて医師がゲエゲエ嘔吐してピーピー下痢をしている場合には患者を診察していいのであろうか?看護師やスタッフは院長指示で休ませて他のスタッフがカバーするが、院長の場合なら臨時休診にすべきであろうか?それとも無診察処方をしていいのであろうか?今どき急遽代診医が簡単に見つかるわけでなし、処方切れの患者も次々にやってくる。一体どうすればいいのであろうか?下痢ピーピーの状態では、他の病院受診を奨めても紹介状すら書けないでしょうし。

 

インフルエンザでも同じ疑問があるが、医者が結核になって診察して患者に沢山感染させたといって犯罪者扱いされたことが何度かあるが、患者が他の患者に沢山移して犯罪者扱いされたのを聞いたことが無い、医師の患者を除いて・・・

 

無診察処方で思い出したが、近所の病院が近く午後の外来診察を開始すると案内ビラを送ってくれた。へ~っと思ってよく読むと、「初診だけ」の診察だそうだ。更によく読むと、「お薬のみの再診患者もどうぞ・・・」と書いてある。つまり、「無診察処方」が堂々とOKと書いてあることになる。これは恐らく変ではなかろうか?

 

ノロウイルスやインフルエンザなら可愛いが、結核やSARSや新型インフルエンザを移されて発症した医師は、新型インフルエンザパンデミック時期に無理してでも診察をすべきなのだろうか、それとも普通の人と同じように自宅待機すべきだろうか?ちなみに、普通の人は発症してなくても患者と接触しただけで自宅待機をすべきらしい。でも、医療現場が大混乱して崩壊するだろう・・・ 

 

中国・インドネシア・パキスタン・ベトナム・エジプトでこの二週間次々にH5N1インフルエンザでの死者が出ているようで、少々ペースも上がり「人~人感染」例も既にありそうだ。

どうすりゃ良いの~さ思案~ば~あし~

皆さんはどうしてますか? 勤務医と開業医では恐らく違うんでしょうね。

 

読んでくれてどうもありがとう。

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