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京都大学のiPS細胞の時はどうだったか覚えていませんが、昨夜のNHK7時のニュースのトップを飾ったのは大阪大学の澤教授のグループの話題でした。医学系の喜ばしい話題が夜のニュースのトップを飾る事は稀(悪い話は多い)ですから久々に嬉しかったですね。
澤先生は風貌がまだ失礼ながら教授っぽくないですね。特に髪型なんて昔から変わってませんし、お若いままです。
さて、医師不足や医療破壊の原因の一つであろう新臨床研修制度は今後どうなっていくんでしょう? 都市から地方へと無理やり研修医を誘導しようとしていますが、僕は悪名高き昔ながらの「医局制度」が好きでした。これは前も書きましたね・・・
医局制度や教授に対する感想はその医師の所属した医局の雰囲気や教授の性格によって大きく変わるのではないでしょうか? 僕は卒業大学と異なる大学の医局に入局しましたが、今も「良かった~」と思っています。少なくとも僕のコレまでの人生と現在の生活や医療活動の全てに大学の医局が深く(良い意味で)関係していますから・・・
開業退局して10年になりますが、深い感謝の思いをこめて未だに盆暮れの中元・歳暮も続けてますし、時おり送られてくる情報誌も楽しみです。講演会や研究会での多くの同窓医師との交流も兄弟の雰囲気ですし、ご家族の訃報の連絡も度々送られてきます。戦友の雰囲気でしょうか?
当然ながら博士号指導のお礼もしましたし、結婚式の仲人もお願いしましたし、留学の際のお世話に対しても心より感謝しています。これらは教授だけでなく、多くの先輩方に対しても同様の感謝の気持を持ち続けていますし、研究面で活躍された先輩方や歴代教授にも尊敬の気持を抱いています。信じられないかもしれませんが、他の医局の教授や他の大学の教授に対しても同様に尊敬の気持を抱く事が少なくありません。
先程の澤教授とは僕は別の大学ですが、先生が研究室で研究される姿を見たことがあります。もう15年ほど同路線の研究を続けてあるようですが、今回の成果は非常に素晴らしいのではないでしょうか? 僕なりに先生の地道な研究活動を尊敬しています。(これを読まれて無いでしょうが・・)
先生と最後にご一緒したのは、僕が開業する二年前のAHA(ニューオーリンズ)からの帰途でした。3泊4日の強行軍でAHAからとんぼ返りした僕でしたが、発表が終わって深夜までフレンチクオーターのトップレスバーに、各地の(今は教授になられた)数名の先生方とご一緒しました。先生はお忘れでしょうが、朝一番のホテルからニューオーリンズ空港行きのバスで知った顔に出会えて眠たいのにずっと話をしたのを今でも覚えています。
あの頃、講師や助手で活躍していた多くの優秀な研究仲間や知人が今では沢山全国の「教授」になって活躍を続けていますが、「教授になるまでの過程」を知っていれば知っているほど「教授職」を尊敬してしまうのです。
新臨床研修制度のせいで大学で働く医師が激減し、恐らく研究に費やす時間も減っている事でしょう。僕は非常に心配しています。今後、基礎も臨床も立派に指導出来る教授がどれくらい誕生するのか? まだ数年は良いでしょうが、今の卒業生が40代になる頃に医学教育はどうなるんでしょう? 臨床以外はやってる暇が無くて、基礎との両立は多分ダメでしょうね・・・ 残念ですが。
NHKのニュースを見てチョット「教授」というものを考えてしまいました・・・
読んでくれてどうもありがとう。
当院では今年は病院主催の忘年会をしませんでした。
理由は・・・(恥ずかしながら)お金が無かったからです。
診療報酬削減が丸6年間も続いたのに、職員の給与は毎年少しずつ上げていきましたので、そろそろ引き締めにかかる必要がありました。それに介護保険関係でダウンが大きかったのも要因です。
今のところ、職員から批判や苦情は出ていません。
その代わりに僕は忘年会をしない事で浮くお金を「新型インフルエンザ対策」に使うことにしました。先日から「H5N1」の話を(推薦マークも付かないのに)続けてきましたが、僕は経営者として職員と職員の家族の健康と生命を守る事を忘年会より優先する事にしたわけです。それとなく職員に理由を伝えましたところ、『一夜の浮かれた酒の席に金を使うより余程大切だわ・・』と言ってくれましたので安心しました。
何年後か判りませんが「新型インフルエンザ」がパンデミックを起した時に最も犠牲者が出そうなのが医療機関の医従事者である事は間違いありません。ですから出来るだけの感染予防対策をする事が責任者としての僕にとっての最大の責務ではないかと今は考えています。
幸いな事に僕の診療所もデイサービスも多くの真面目で熱心な職員で支えられて成り立っています。その家族たちの顔も僕は知っていますし、この全ての僕の診療所に関わる人たちが準備不足や知識不足によって「新型インフルエンザ」で苦しんで生命を落として欲しくはありません。
ですから、飲み会とか忘年会に使うお金を今後は防護用品や薬剤等の企業内備蓄にまわそうと思っています。
僕は日本はもっとお金を「新型インフルエンザ対策」に使用すべきと思います。C型肝炎被害救済も生活保護者対策も少子化対策も大切で必要な事でしょうが、道路特定財源などを全て「パンデミック対策」に廻しても良いくらいだと思います。厚労省では年金制度などを議論していますが、診療報酬財源にしてもパンデミックで社会が混乱したら簡単に崩壊します。
福田総理は総裁選の時に『戦争が起これば年金もゼロスタートですが・・』と述べていましたが、パンデミックが起こっても年金制度はゼロに戻ります。数ヶ月間もパンデミックが続いたあとには現在の医療体制(保険制度)なども崩壊してましょう。医師不足も半端じゃなくなります。
数年後にこの記事をどんな思いで僕は読み返すのでしょうか? 生きていて読み返せれば良いのですが・・・
読んでくれてどうもありがとう。