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2007.09.29 01:14 |  開業 / 病院経営  |  映画 / 音楽 / 読書  |  murajun  | 推薦数 : 0

ブラックペアン1988

海堂 尊さんの【ブラックペアン1988】を読み終えた。9月21日発売だったかな、先生の「東城大学附属病院シリーズ」の第4弾? 実際には「エピソード1」とも言うべき作品となっている。

最初から意識していたのか、「黄色のバチスタ」、「水色のナイチンゲール」、「赤色のルージュ」に続くというか先行する「黒色のペアン」と鮮やかな展開の海堂先生。頑張ってますね。

m3ブログの読者というかブロガーは あまり海堂作品を読まれないのであろうか? 先程、m3ブログ内の検索をしてみたら・・・・海堂作品にコメントしてる記事8件中の7件が僕の記事だった。ありゃりゃ・・・【ブラックペアン1988】も僕が書くべきか?

 

この作品は、その前の作品群の主要な登場人物達が続々と1988年当時の姿を見せている。これを最初に読んじゃ多分ダメだろう。やはり発表順に読んで欲しい。ここには1988年当時の田口・高階・速水・藤原・猫田・桜宮などなどが登場するが、今回は後の院長、高階が主人公だった。

 

でも、これまでの作品と違って「非医師」にはやや物足りないかもしれない。トリックも丁々発止のやり取りも、妙にキャラが立ったSFっぽい登場人物もいないし、医師にとっては「普通過ぎる」内容である。でもこれは・・・「僕には」非常に面白い。

1988年の外科入局一年目の物語となると、海堂先生のリアルヒストリーなのか? 僕より数年後なので、実に時代背景から医局の姿から教授のキャラまで手に取るように分かる。ホンの一部のアクセントを除けば、全国至る所であの時代に繰り広げられていた「現場の物語」がそのまんま出てくるに過ぎない。

非医師には実に退屈で、医師には実に懐かしく、若い医師には・・・・どう感じられるのであろうか? 僕はあの時代の医局が懐かしい。反対意見が多いことも知ってはいるが、あの少し前に「古き良き日本式医療のクライマックス」があったんじゃないかと思っている。海堂先生も「1988年は既に長い崩壊に踏み出していた時期」と書いている。僕の印象では、「共通一次」の前後の世代での医療は激変したと感じている。少なくとも「外科」では、あの頃がピークだったような感じがしている。ただし、内科医としての僕の印象だ。

循環器内科は外科みたいなものだから、この本が実に好ましく感じられて「歳」まで一緒に感じてしまった。不思議な事に、悪役?の佐伯教授が非常に「良い人」に見えてしまう。

 

誰でも書けそうな本で「手抜き」したわけでもなかろうが、書きたい時代を「三丁目の夕陽」みたいにサラリと書けて羨ましい。僕の当ブログも、「1978~1996」辺りが内容的に多いと思うが、その真ん中の「1988」は、僕にとっても「研修医上がりのノボセキッタ時期」だったから・・・こんな本が書けたらいいなと、自分の文才の無さにアベしてしまいそうだ。

あの頃は、とっても良かった。その良かった1988を描いてくれて、とっても良かった。

 

タイトルしか知らなかった時、僕は想像してしまった。海堂先生は「社会派小説」を狙っているはずだ。【ブラック クーパー】とは、福島事件のクーパー事件を扱った「対検察片岡」の小説になるであろう・・・・でも、1988年になにが?

クーパーとペアンを勘違いして見事に予想は外れたが、「社会派」に少し近づき「エンタメ・ミステリー」からは大きく外れた良質の作品になった気がする。残念ながらベストセラーにはなりにくいだろうが、海堂ファンは行きがかり上読んで欲しい。ちょっと、海堂先生には歓迎されないコメントになったかもしれないが、僕は大好きだ。

 

読んでくれてどうもありがとう。

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2007.09.27 16:30 |  車 / バイク/ 船  |  murajun  | 推薦数 : 1

Carrera S がヤッテキタ

昨日、僕のうちに【Carrera S】 がヤッテキタ・・・・

嬉しくて勿体なくて 夜10時半に仕事を終えて、30分程遠回りして夜のドライブ。右の座席には可愛い彼女・・・・がいれば更にいいのに。

グワーン、ドピューン、キーン、スコーン・・・ お巡りさんの目を意識しながら素っ飛ばした。

薄いモスグリーンの最新モデル・・・

 

僕の安い車の調子が悪くて「点検整備」に出そうとしたら、車高の高い代車しか用意できないと言われ、車庫に入らないので ナントカして と言ったら どう間違ったか 車高の低い「超高級 代車」がヤッテキタのである。僕の車の3倍程?の価格で、しかも新車・・・ 乗り心地は公道なので僕の安いのとあまり変わらず・・・といったら叱られそうだ。

僕はこれから数日間、つかの間の【Carrera S】 のオーナーとなる。妻にメールしたら、「日曜日一杯借りてて欲しい」と懇願された。

 

「点検整備」が長引く事を祈っているが、高級車を傷つけないか心配の日々でもある。無理してでも日曜日に家族で遠出しようかな?

記念に運転中の写真でも撮っておこうと思っている。

「幻のCarrera S オーナー M先生の雄姿」記念写真・・・

 

読んでくれてどうもありがとう。

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2007.09.25 23:54 |  趣味  |  murajun  | 推薦数 : 1

中秋の名月 十五夜

9月25日は「十五夜」、中秋の名月でしたが御覧になりましたか? 「十五夜」は旧暦の8月15日ですから毎年少し変わります。ここ10年間でも9月11日~10月6日と幅があって、今年は9月25日が「十五夜」でした。

十五夜といいますといかにも「満月」を思いますが、少々ズレのある年もあるようで、今年の満月は27日の午前5時だそうです。ですから、「十六夜」の26日深夜に南天に達する月が本当の「中秋の名月」かもしれません。

でも今年は暑い秋ですから「中秋」って感じはしませんよね。ススキの穂なんかも見当たりません。でも、日本人にとして星座よりも月を愛でる心は大切にしていきたいと思います。

 

さて、美しい月を仰ぎ、2冊の月に関する本をご紹介したくなりました。少々古い本ですし、「名月」とも関係がありません。

まず一冊目は、【人類、月に立つ】です。【A MAN ON THE MOON】という原題の邦訳がNHK出版から1999年に上下2冊900ページで出版されました。

 

今ではアポロ計画や月着陸を知らない世代が多くなり、若者の間には「月着陸は捏造だ」とする説まで広まっているそうです。様々な陰謀説が大好きな僕でも「アポロ月着陸」は信じています。小学生の時にリアルタイムで寝ずにTVを眺め育った世代としましては、アポロ計画の全貌をヒューマンタッチで描き尽くす本書は素晴らしいの一言です。NHKBS10周年記念海外ドラマとしても放映されました原作ですが、「プロジェクト XXXXX 」位の格別の冒険でした。月着陸を知らない世代、僕の子供たちにもいずれは読ませたい本です。

 

 

次の二冊目は、【月の裏側】という恩田陸さんのホラー小説です。でも「月」は不思議な事に登場しません。既に幻冬社から文庫本が出ていますが、不思議な「人間もどき」の登場する傑作です。九州のある実在の街がそのまんま?登場します。

 

むかし、「月の裏側には宇宙人の秘密基地が存在する」という説を少し信じた僕としては、惹かれた題名と内容のギャップに怒りを覚えそうになりましたが、その怒りが簡単に収まる面白い作品でしたので皆さんにもお勧めしたいと思います。「中秋の名月」を見ながら読んでみてください。

 

先頃、日本の月探査ロケット「かぐや」が月の裏側を調べに飛び立ちました。折角なら「かぐや姫」と命名すればよかったのに・・・とセンスの無さを嘆いております。でも、月の裏側・・・あんまり綺麗じゃないですね。ニキビだらけの高校生の顔のようです。ウサギはいそうも無いですね。

 

読んでくれてどうもありがとう。

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2007.09.24 14:14 |  医療事故  |  murajun  | 推薦数 : 4

読書の秋の大いなる悩み

昨日の日曜日の夕方、塾帰りを迎えた後、僕が車の中に置いていた読みかけの小説【ノーフォールト】を小6の娘が黙って手に取り読み始めてた。気がつくと一気に30ページも熱心に読み進んでいた。眼が吸い寄せられるように真剣な眼差しだった。その後で僕ら親子は中華レストランに出かけたが、妻が「それどんな本? 面白いの?」と下の娘に聞いた。

『今のとこ 凄く面白い』と娘。「内容わかるの? 漢字全部読める?これ、ちょっと恐いかも・・」と僕。『え?恐いの?美和子さん・・まさか死ぬの? 赤ちゃんは?』と娘は登場人物の名前まで記憶していたほどだ。その娘は産婦人科医を希望している。

 

昭和大産婦人科教授の岡井先生が書かれて当m3ブログでも幾つも推薦が出ている【ノーフォールト】は実によく書かれている。非医師のプロ作家の書く医療物は胡散臭いが、【ノーフォールト】は素晴らしい出来だと思う。数日前に新作【ブラック ペアン 1988】を刊行した海堂先生とはまた違った味ながら、実に誠実な内容で現場の苦悩も喜びも緊張感も程好く表現されていて、これまで読んだ「現役医学部教授作品」よりも格別に素晴らしいと感じた。医師はもちろん、多くの国民、政治家、マスコミ・・皆さんに是非読んで欲しいと思う。

最後まで読んで、僕も涙を流した読者の一人になってしまった。

 

だけど、まだ小6の産婦人科医志望の僕の娘に「読ませてもいいものか?」と今真剣に悩んでいる。昨日、自分で勝手に読み出して50ページをかつてない熱心さで読み始めてしまった小6の娘。主人公の女性産婦人科医である柊は、離婚経験のある一児の母で、産科に魅せられた熱心な医師。そこに(皆さんがよくご存知の)様々な困難が・・・・

 

僕は悩んでいる。何時かは読ませたい本ではあるが、子供にも読ませるのか? 「行列の出来る法律事務所」などのTV番組も大好きな子供だから読みこなしてしまうかもしれないが、折角の志望が屈曲偏光してしまわないか? 10年以上も先にはきっと状況は好転していると僕は信じているのだが・・・

読書の秋、「素晴らしい本」を素直に薦められない・・・という「大いなる悩み」を今は抱いている。

 

読んでくれてどうもありがとう。

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2007.09.24 12:00 |  開業 / 病院経営  |  murajun  | 推薦数 : 2

秋彼岸の朝に

「今日は何の日」だろう?と フト思ってしまいました。昨日が「秋分の日」で今日は「振り替え休日」でしたね。先週の様に毎年の固定休ではないようですが、こうも連休が重なると一体本当の祝日とは何ぞや?と感じてしまいます。

ただでさえ祝日は医療者にとっては通常のリズムを壊すだけのものに感じられますし、休めない医師にとっては不満の増幅器のようです。

 

さて、お彼岸・・・・ 元々は煩悩を脱した悟りの境地のことで、煩悩や迷いに満ちたこの世をこちら側の岸「此岸」(しがん)と言うのに対して、向う側の岸「彼岸」というらしですよね。

はて極楽浄土はいずこに?・・・・・浄土思想で信じられている極楽浄土(阿弥陀如来が治める浄土の一種)は西方の遙か彼方にあると考えられていた(西方浄土)。春分と秋分は、太陽が真東から昇り真西に沈むので、西方に沈む太陽を礼拝し、遙か彼方の極楽浄土に思いをはせたのが彼岸の始まりのようです。ナイルの左岸のピラミッド配置とも関連がありますか?

 

今朝、先程のことですが・・・僕は患者さんを「西方」に送りました。

 

お休みの日には自然と色々考えます。世間は休日、僕らは仕事・・・・

 

西方に送ったのは・・・・・ 娘さんの運転する車の助手席に自分で乗り込んだ67歳のDM・HT患者さん、途中で急に喋らなくなり身体が傾いてしまいました。透析でほぼ平常通り業務の当院につれてこられ、既に車から降りれない状況に・・・ 脳梗塞か出血か? 透析室Nsが手一杯で僕が応急処置後に救急車に同乗して・・・「西方」の救急病院に搬送したわけです。

まだ原因は判りませんが、脳卒中でしょう・・・多分。彼岸に渡られないように願います。

 

ここからが、本論です。長い前置きでした。

救急車で到着した西方の病院の救急処置室で待っていてくれたのは脳疾患センターのE先生でした。独身女性の「良い先生」ですが、休日にも関わらずフルタイム業務で笑顔で働かれていました。実にお久しぶりでしたが、随分細かい皺が顔にみられ、頭には白いものが増えていました。E先生はかつては可愛らしい僕の一つ先輩でした。どうして独身なのか不思議なほどに可愛いE先生も もう直ぐ「知命:ちめい」の歳も近く、今は桑年(そうねん)であろうか?

孔子が「知命」で言ったように、最近何となく『天が自分自身に与えた使命を自覚して』きたかのように感じられます。E先生も何となく落ち着いた雰囲気で救急患者に対応しておられました。

 

「此岸」にありて我々医師は「彼岸」の悟りの境地に容易には至れないけれど、目の前の患者が望まぬままに「彼岸」に向わぬように「天が与えてくれた使命」としての医師の役割を祝日でありながら粛々と果し行く・・・「知命」なる歳を間じかにして、僕の心も今朝は静かだったし、E先生のお顔も静かに感じられた。

 

毎週、「仏教新発見」なる朝日新聞社の週刊雑誌を講読しているが、今年の秋彼岸の心境が昨年と微妙に異なっていると感じていますが、どうしちゃったんでしょうか?

 

白い彼岸花、僕は実際には見たことありませんが美しいですね。本当は彼岸花は毒性の強い華のようで、土葬の屍を動物が掘り返さないように墓地に植えられた・・・と聞くと、「彼岸花」も厳しく悲しい華なんだな と想ってしまいます。

 

サイレンを鳴らさぬ帰りの救急車に揺られて「秋彼岸の印象」を書いてみたくなりました。

 

読んでくれてどうもありがとう。

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2007.09.21 19:51 |  開業 / 病院経営  |  murajun  | 推薦数 : 8

聞いた話

久しぶりに友人の開業医に「聞いた話」をしたい。当院でも今後同じような話が出て判断をすべき時が来るかもしれない。自分ならどう判断するか・・・今のところ迷いがまだある。

透析クリニックを開業している開業医Aは、几帳面で親切で丁寧で、同業者の僕から見ても学ぶことが多い。先日、久しぶりに会合で出くわして「困った話」を聞かされた。A医師は悩みを僕に聞いてみて欲しかったようで、僕も自分の為に参考になるかもと一緒に悩む事になってしまった。

 

A医師の透析クリニックがまだ始まって間もない頃、患者Zが外来に訪れた。近くのB病院で腎不全管理しており既にシャント造設術を済ましていた。何があったのか、紹介状を持たないZは、A医師の所へ転医したがっていた。ベッドは開院から日が浅くガラガラで透析患者の増加を拒む理由も無く、しばらく保存的に管理後、C病院での導入を経てA医師が維持管理を開始した。

患者Zの横暴はたちまち始まった。看護スタッフへの過剰な注文に始まり、次第に暴言・罵倒・ドタキャン・セクハラ行為などエスカレート。A医師の前では大人しく、優しい熱心な職員は業務を確実にコナシながらも導入直後の透析患者の心理的変化にも配慮しつつ必死に透析看護を行っていた。しかし、看護師の優しさは患者の横暴を助長することに繋がった。生来の性格なのか育ちなのか、勝手気まま我が儘放題、看護師達は「出て行け」という言葉を口に出来ないまま絶えに耐えた。

あるNsは業務中に泣き出し、あるもNsは動悸や不眠で服薬した。一瞬の不注意が死を招く透析医療、それを妨害するかのような患者Zの言動。ついには全部のNsが精神的に耐え切れなくなりA医師も患者Zに転院を奨める決心をするまでに至った。

しかし、患者Zの方から先に転院を切り出した。少し前に古巣のB病院へ受け入れを頼みに行っていたようで、ある日いままで以上の暴言を吐いて突然B病院へ転院していった。患者宅から一番便利な場所の総合病院である。結局、一年ほど週三回暴言に晒されたことになる。

 

その後の患者Zの行方を詮索するNsは皆無であった。皆一様に忘れたがっていたが、中々簡単に忘れる事が出来ないほどにスタッフ全員が傷ついていたようだ。A医師だけは被害は大きくは無かったが・・・

 

それから4年以上の月日が流れたある日、D病院から電話があった。患者ZがD病院のスタッフと揉めてA医師のクリニックに再び来たいと言っているとのこと。当時から患者数は倍以上に増え、透析医療があらゆる面で困難になってきていた。優秀なNsを長くストレス無く働かせる事が、事故を防ぎ透析患者の予後を改善し結果的に患者数を増やし収益に繋がる。こういう効率的な業務体系の確立が求められ、Nsの役割も更に重要になっていた。

A医師はスタッフと緊急会議を行いスタッフの意見を拾った。誰一人「受けましょう」と言うNsは居ず、当時の患者Zからの暴言の数々が再び甦って来て体調が悪くなるものが出た。A院長は、後輩であるD病院の医師に事情を説明し断った。そして再び皆が忘れる努力をして平和な日々が戻った。

 

そして先月、A医師のクリニックに患者Zが直接現れた・・・

『やあ、久しぶりやね・・』 これが、患者Zの最初の言葉だった。確かに5年ぶりは久しぶりだ。何しに来たのか? 数名のNsが不安げに聞き耳を立てる。次の言葉は、『ベッド空いてる?』 だった。照れ隠しなのか、ヘラヘラ笑うように過去の謝罪の言葉は全く聞かれなかった。

「空いてるか?」と聞かれれば、1~2床空いてはいようが、「あなたのためには」空いてはいないのである。

聞くと、患者ZはA医師をはなれた後はB病院から転々としD病院へたどり着いたが、D病院と揉めてA医師に連絡するも断られてからは、E医院へ移り、再びB病院に移り、何故か今度はC病院に入院をし、C病院を退院した当日にA医師のクリニックへ現れたのである。翌日に透析を控え、既に夕方が近付いていて紹介状も無く、電話連絡も無い。普通ならC病院はB病院への紹介状を準備するケースであるが、B病院へは戻りたくない様子だ。

 

Ns達がとうとうA医師に意見を述べだした。かつて患者Zにどれだけ全員が苦しめられたか。暴力事件こそ無かったが退職を考えなかったNsは少なかったという。そこへ今回の登場だ。Nsたちのアレルギー反応は著明だった。数名が「受け入れ」なら「退職」を希望した。優秀な透析Nsの退職は残ったNsにも影響を当然及ぼしAクリニックは麻痺状態になるだろう。外来なら縮小や休診で対応可能だが、透析は短縮も休止も出来ない。それはAクリニックの崩壊を意味するのである。

 

結局、A医師は患者Zの受け入れを断る事にした。応召義務の問題も頭をよぎったが、倒産のリスクを冒してまで横暴な患者を受け入れる義務は「私立クリニック」には無いと考えたようだ。ただ、理由については「あんたが嫌いだ」とまでは言えず、「満床」が理由とされたため、『空いたら電話して・・・』と言い残して患者Zはニヤニヤしながら引き取ったそうだ。

 

Aクリニックには再び平穏が戻ったが、数ヶ月先に再び患者Zが現れて、『本当に満床か?』と透析室を覗きに行くことがあるかもしれない。そのとき何と答えよう?

『二度と来るな・・・』とでも言おうものなら、傷害事件が発生するかも知れないな・・・ とA医師は悩んで僕にどうしても話しておきたかったようだ。

 

僕ならどうするか? やはりA医師と同じく受け入れ拒否を決断するんじゃないかな・・・と今のところ思っている。でも、そんな場面に遭遇したくは無い。Aクリニックが「人気が有る」だけに、患者Zが再び戻りたがったのは皮肉な話である。

透析患者さんと医療者は共に助け合わないとお互い不幸になって簡単に崩壊を招くと 僕は我が儘な性格の透析患者さんに言っておきたい。『一緒に 頑張ろう・・』

(聞いた話を更に少々、患者と病院の特定が出来ない様に改変していますが、本質的な流れはマンマです)

 

読んでくれてどうもありがとう。

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2007.09.20 17:57 |  開業 / 病院経営  |  murajun  | 推薦数 : 1

暗闇で女性患者と二人・・・

昨夜は本当にビックリしましたよ。慌てました・・・

夜間透析の日でしたので僕は夜も働いてましたが、19時頃でしたでしょうか 腹痛の患者さんから「時間外診察」の依頼です。以前も診察した事があって彼女の顔を思い出しましたので・・OKとご返事して、その後に診察を開始しました。

まだ30代の美しき女性患者さん。お腹が痛いので、ベッドに横になっていただき シャツを捲り上げ、スカートを引き下げ、おへその周囲を優しくさすったり押したりして丁寧に診察をしてました。でも、何しろ時間外診療です。二階には数名のスタッフが忙しく働いていますが、一階の診察介助までは出来ませんよね。

で、仕方なく一人で「セクハラ悪徳医」と批判されないように注意しながら診察してたんです。外は既に暗くなってしまってました。

 

そしたら ????? ありゃ、暗くなったぞ・・・。停電か?

女性患者さんはベッドに横になってますが、真っ暗な中で僕の手はいまだにお腹の上で・・・ 

キャ~と悲鳴が上がったわけではありませんが、一瞬お腹の緊張を手先で感じました。思わず手を離し、真っ暗な診察室に僕ら二人・・・ なにか間違いが起こったらいけません。

 

でも正直なところ 僕の頭の中は女性のことはあんまりなくて、二階の透析室の状況しか考えてませんでした。診察室の暗いベッドにお腹を出したままの女性患者を残し、僕は院内の点検と回復に奔走しました。

回復には10分近くを要しました。透析室の電気系統は工夫されててなかなか落ちないようになってまして今回もOKでした。

色々奔走して冷や汗かいて診察室に戻ると、「お腹をむき出しにしたうら若き美女がベッドに静かに横たわっていました。」 そのままの姿勢でして、ちょっと恐縮しながら 僕は何事もなかったように再度女性のお腹に優しく手を置きました・・・

 

読んでくれてどうもありがとう。

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2007.09.19 22:02 |  開業 / 病院経営  |  murajun  | 推薦数 : 3

蟷螂 と 蟋蟀

蟷螂(カマキリ) と 蟋蟀(コオロギ) ですが、皆さん読めますか? 勉強の虫?だった医師たるものキット読めますよね。でも、絶対に書けませんよね。

今日も南の島は暑い暑い秋の真っ盛りでした。

お暇なら来てよね・・・と 五月みどり じゃなかったけれど、そんな歌が思い出されるほどにケダルイ午後でした。そこへ患者様、じゃなかったお客様、じゃなかった二匹の闖入者が院内に・・・

久しぶりに見ました。蟷螂と蟋蟀・・・

  

田舎ですね~ 当院は。

でも良いんです、田舎でも・・・愛があれば。

「カマキリ夫人」でも何でもいいから・・・

 

読んでくれてどうもありがとう。

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2007.09.17 21:07 |  医療制度 / 行政  |  murajun  | 推薦数 : 5

医師は首相より権力者?

最近は 全国各地で医師は最下層の扱いを受けているとばかり思っていた。ミスと誤解されて不当逮捕され、多忙で断ると無責任と批判され、名誉毀損もクソもあったもんじゃない様な訴訟を簡単に起されて奴隷と化しているのか強制労働させられているのか?

納税に無縁の手厚く保護された人々からも批判だけは有り難く頂戴し、所得の多いマスコミ関係者からは「医師は所得が多すぎ」との記事を白々しく載せられる。大学病院の教授だろうが、田舎にいくと当直させられ もはや権力とは無縁の生活が普通になってしまった。かつては白い巨塔だったかもしれないが、その頃から医師の収入は下がることはあってもあがらない。

 

なんという悲惨さ・・・ と思っていたら、慶応病院の医師(教授)は首相より権力者なのだろう・・・・

入院翌日だったが、安倍首相が「自民党の両院議員総会に出たい」と言ったがアッサリ拒否している。ま、入院翌日だから仕方あるまい。入院は3~4日といった期限を過ぎて、更に5~6泊はするそうだ。ただの「機能性胃腸症」にしては長すぎる。全然改善してないそうだが、ヤブ医者か? うつ病にしても少々ヘンテコだ。「潰瘍性大腸炎」なら臨時首相代理を立てるべきだった。

 

麻生、与謝野が訪問して、「麻生らのクーデター説」に関して安倍の意見を求めたらしい。漏らしたのは、中川(女)で・・・スピーカーになったのは片山(ベラ様)で、作戦を立案したのは神様森様なのであろうか? とすれば、この謀略デマ説の真相を記者が安倍首相に直接問いただすのを、23日の総裁選挙まで断固阻止しなければならないのは彼らには当然であろう・・・

 

そのせいかどうか、安倍首相の入院は延びて23日か24日までになるようだ。総裁選への影響を排斥したい側が慶応病院に圧力でもかけているのか? 

真面目な安倍首相は明日の閣議に出席したいと希望したそうだ。総辞職前の最後の閣議、自身の言葉で閣僚達に思いを静かに伝えられる最後の機会であったはずだ。その最後の大切な、安倍首相にとって最も大切な最後の閣議への出席に・・・・アッサリと教授はドクターストップをかけたそうだ。

 

僕がもし主治医なら・・「安倍首相、死ぬ覚悟で最後の国家へのご奉公をしてきてください。そして、怪しげな国ニッポンの再生を閣僚達に託してきてください。そのお姿を国民は忘れないでしょう。もう遅すぎるかもしれませんが、若い世代にも必ずお気持ちは届きます。官邸には我々が医師団として付き添い、あなたの最後の真摯な覚悟を達成できるよう頑張ります」と閣議に送り出した事だろう・・・・

やはり総裁選前に安倍にTVカメラ前にでて話してもらっては困る人たちが居るのであろうか?

 

慶応教授が首相より権力者になったのか? それとも闇の権力者にドクターストップを指示されたのか? 

久しぶりに医師が強くなった?と感じたが・・・・麻生さん、どうお感じか?

 

読んでくれてどうもありがとう。

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2007.09.17 11:14 |  趣味  |  murajun  | 推薦数 : 4

推薦100 御礼

9月10日に書いた記事【驚く運転手さん】にm3医師推薦を100件も頂いてしまいました。みなさん、どうもありがとうございました。僕は非常に自分自身で驚いています。医療記事に推薦が集まりやすいm3ブログで、あんな日常の家庭内風景の記事が一週間で8位にランクされる推薦数をいただけるとは・・・・・

おそらく、【美しい国】を本当は皆が求めていた証拠だろうと感じます。「他者への感謝の心」 「弱き者への思いやりの心」 「家族を愛する心」 など色んな想いがありますよね。今日はちょうど「敬老の日」でもあり、「歳を重ねた人生の先達をいたわり感謝する心」を大切にしたいと思います。

 

さて、推薦マーク100を頂いたのを期に、歴代の推薦マークを眺めて見ました。

推薦数30以上は63の記事のようです。多いのか少ないのか? この中で、2回以上の複数の30越えをされているのは、実は10人のブロガーだけのようです。ぼくも31を頂いた事があります。これも医療と無関係の家族記事でした。3回以上ともなると、たった5人だけしかおられません。トップの東京日和さんは断トツの20回と 2位の7回に大きな差をつけられています。凄すぎですね・・・・

どんな記事が推薦マークが多くなるのか? また読者数が増えるのか僕には良くわかりません。中にはTai-chan先生の様に、推薦30以上はないものの、ブログ休止後もドンドン読者数を増やし続けているブログもあります。記事更新が少なくても高い位置をずっと確保しているブロガーも少なくありません。

 

よく判りませんが、匿名ブロガーとしては、いくら推薦100を頂いても 喜んで家族に報せるわけにもいきません。実は、昨夜非常に危ない場面が訪れました。

 

僕が寝室で投稿予定の記事を訂正しようとしてましたら、突然 妻と娘が入ってきて、いつもは絶対しないのに 何を考えたのかPC画面をのぞきこんできました。あわててボタンを押すと記事が消滅しても悔しいので、PCの画面が見えないように工夫しましたが 今回に限って覗き込まれました。

結局何とか隠して m3ブログの存在は秘匿したのですが・・・・ 妻は「過激にエロい有害ページ」と疑ったようで、『いや違うぞ、メールだ』と僕が答えて 更に拙い事になりました。「誰に一体こんな日曜深夜にメール?」と非常に痛い所を突かれてしまいました。「やましくないなら見せてみて・・」

どうやら妻は完璧に「浮気相手」に逢引メールしていたと勘ぐったようです。これで、二度と妻は相手してくれないかもしれません。もちろん、僕には浮気相手や愛人など全く居ません。僕はマスゾエとは違うんです。でも秘密はばらせないので朝青龍化しそうです。

 

推薦していただきどうもありがとう。

読んでくれてどうもありがとう。

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