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2007.08.18 16:51 |  恋愛 / 結婚  |  murajun  | 推薦数 : 1

宝石店の秘密の扉

m3ブログ人気者のアカガマ先生御用達の銀座の宝石店「ハリーポッター?」か「ハーレーウインチェスター」か分かりませんが、【超高級宝飾店】という所は私どもの様な庶民が行く場所ではないようです。僕にも悲しい経験がありますので、婚約が近そうなA先生に同じ過ちを起こして欲しくない・・と恥ずかしながら書き残しておこうと思います。

 

僕も一度だけ結婚した事があります。何とか今も続いています。Philadelphia在住中でしたので、婚約指輪や結婚指輪を宝石屋さんに買いに行きました。その当時は今より超円高で1ドル78円程でしたのでアメリカで購入する事にいたしました。そのため感覚的に日本の半額程度でしたでしょうか、Philaの【Tiffany&Co】で購入した婚約指輪は今では決して買えない超お買い得の値段でした。

『な~んだ、案外安いジャン・・』といって今度は結婚指輪を探しにNYへ進出です。『円高の恩恵を活かさなきゃ・・』と肝太く僕らは【Van Cleef & Arpels】という宝飾店に向いました。

 

NYの五番街と57th St の角にある1906年創業の【Van Cleef & Arpels】はちょうど【Tiffany & Co】と対角線の位置にあり、良く利用した高級百貨店【バーグドーフ・グッドマン】の横に並ぶようにあります。NYでも超高級店の一つだと思いますが、僕と婚約中の家内は店の前に出来るだけ金持ちに見えそうな服装で立ちました。重そうな扉の前には制服す着た「ボブサップ」が立っていまして、『何の御用か?』と恭しくききますが、『指輪を買いに来た・・』と言うとニコッと笑って開けてくれました。

 

案内されて中に入りますとフカフカの絨毯に小さなデスクが3台・・しかし宝石の姿が全然見えません。お客は僕らの他に一組だけで、ハイソな映画スターの様な店員が応対しています。僕らにも「ニコールキッドマン」が応対に現れました。『何をお探しでしょう?』と聞かれました。『結婚指輪です・・』と答えますと、『日本からですか? どうぞお座り下さい』とデスクの前に座る事を許されました。

『で、どのようなリングを?』 「そうですね、シンプルなのを・・」 『これなどは如何?』 「そうね、もう少しシンプルなのを・・」 『これなどは如何?』 「もう少し安いのを・・」 『では、これではド・ウ・カ・イ・な?』 「そうね、もう少し安いのはありませんか?」と何度も色んな美しいリングを見せていただいたのですが、僕らの予算とはどうしても合いません。他のお客さんも僕らを見ますし、いつの間にか「ボブサップ」が後ろに立っていました。

 

「ニコールキッドマン」は「ボブサップ」に何やら目配せをしています。二人は愛し合っているんでしょうか? そう思っていますと、ニコールは僕らに、『お客様、別の部屋にいいのがありますわ。きっとお好みのリングが見つかります。どうぞこちらへ・・』といって別のやや格落ちのオバサンに『ご案内差し上げて・・』といいました。

 

書面玄関と反対側に「通路」がありました。な~るほど、「シンプルな指輪は別の部屋に集めてあるのだな・・ココには何にも無いもんね」と僕は合点が行きました。僕らは「ニコール」と「ボブ」にニコヤカに礼を述べて別室へと向います。何となく、別のお客さんが笑ってるように見えましたが、言葉は聞こえません。

 

その通路は狭くて何度か折れ曲がり結構長く、その先には扉まであります。少し汚れてるようで照明も暗くなっています。どうしたんでしょう?【Van Cleef】にもこんな奥まった部屋が有るんですね。なんだか興味深い・・・

『こちらでございます、お客様・・ 扉の向こうにお客様のお探しの品をご案内させて頂く者がおりますのでご相談下さい』と丁寧に頭を下げられました。「ありがとう・・」と僕らは扉を開けました。

 

そこは何やら天井が高く、お客さんが沢山いて非常に賑やかな雰囲気です。さすが、【Van Cleef】色んなスペースをお持ちです。でも、何か変なんです。誰も応対に近付いて来ません。しかも、何度か以前に見たことのある雰囲気です。何かオカシイ・・・

そこは、【バーグドーフ・グッドマン】という隣の高級デパートの一階でした。確かに扉の向こうには宝石売り場がありましたが、【Van Cleef】とは全く無関係だったようです。僕らは顔を見合わせて・・・恥ずかしいやら腹が立つやら・・二度と【Van Cleef】など買ってやるものか!!と叫びそうになりましたが我慢しました。

 

そんな具合で恥ずかしい結婚準備の想い出です。円高とはいえ、貧乏人にはNYは冷たい街でした。

【超高級宝飾店の裏側】を少し見学させていただきました。

 

読んでくれてどうもありがとう。

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2007.08.18 01:07 |  映画 / 音楽 / 読書  |  murajun  | 推薦数 : 2

他諺の空似

これで何冊目になったか分からなくなったが、米原万里さんの【他諺の空似】という本を読んだ。数日前には【打ちのめされるようなすごい本】という「すごい本」も読んだ。そして益々僕は悲しく辛くなった。何度も言うが米原万里を癌で早くに亡くしたのは惜しい。

 

 

 

どうみても彼女は凄い読書家である。立花隆など全く歯が立たない速読家らしく一日に数冊読めるらしい。でも本当に読めると僕は信じているし、彼女の書評は実に的確だ。僕の10倍は堅いであろう。

今や僕は完全に彼女の虜である。女性エッセイストとしては圧倒的にトップと信じる。死んでしまって悲しくて仕方が無いが、政治的にも「小泉・竹中の売国郵政民営化」に反対の立場を徹底している点などは実に小気味良い。

 

 

 

米原さんは決して美人とは言い難いし、スタイルもイタダケナイ。猫好きも僕には辛い・・・でも好きだな~ 思想的には僕と83%程は重なるかもしれない。これは高得点である・・・ 見た目は別にして、頭の中身だけは僕にとって最高の女性である。ただし、同衾したいとは感じない。最高のお茶飲み友達にはなれそうだ。

 

【他諺の空似】は古今東西・今昔の類似の諺(ことわざ)を集めて解説していくスタイルのエッセイだが、実に深いし幅広い。勉強になるし、普通のインテリなら嬉しいほどの内容で人生が楽しくなるであろう。ただ、「小泉・竹中大好き人間」には不評かもしれない。それほど辛口の批評が満載されている。

内容的には僕には100点満点である。非のつけようが無い。ぜひ「将来」子供たちにも読ませたい本である。ただ「今すぐ」はチョット無理だと思う。何故って? それは、エッセイが非常に上品な「猥褻」を満載しているからだ。のっけから凄い。彼女、独身だったはずなのだが、どうしてこうもアッケラカンと「猥褻」を表現できるのか? 僕の今の疑問はそこにある。彼女は実は恋愛の天才だったのかもしれない・・・

 

読んでくれてどうもありがとう。

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