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Doctors Blog

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2007.08.11 19:14 |  開業 / 病院経営  |  murajun  | 推薦数 : 5

【金くれファンド】と天使病院

【天使病院の産婦人科医が大量辞職した報道】が先頃ありました。既に6人中4人が辞め、残り2人も辞めるそうです。札幌の素晴らしい産婦人科が一挙に崩壊です。不思議です、何が札幌でおこってるんでしょうか? その「理由」は詳しく報道されていませんが、【繰り返す経営者の変更と理念の違いの大きな溝が埋められなかったため・・】とされています。では今度の新しい「カレス・・」なる経営陣はどのような崇高な医療理念をお持ちなのでしょうか? 

また、いったい誰が経営者なのでしょうか?外資系の危険な香りがします。まさか僕が7月5日に記事にした【病院再生金くれファンド】が隠された実体なのではないでしょうか?そこの所を明確に示して頂かないと、今回の報道は不十分であります。まるで、医師が責任感が不足してるみたいじゃないですか? 

以下の記事を見つけました。今年4月の記事らしいです・・・・

 

伊藤忠商事株式会社、ドイツ証券株式会社、株式会社スクウェア・ワン(以下「スポンサー」)は、病院を中心とした医療関連不動産を対象とする投資ファンドの運用業務を受託する資産運用会社、「(仮称)日本ヘルスケア・アセット・アドバイザーズ」(2007年4月設立予定、資本金3億円予定、以下「NHAA」)を設立することに合意しました。

本年4月より実施された医療法人制度改革を主な推進役に、今まさに、我が国の医療提供体制が急ピッチで再編されようとしています。より良質で効率的かつ長期的に持続可能な医療提供体制の整備を主たる目的としたこの度の改革は、今後の医療提供主体たる民間医療法人に①非営利性の徹底、②公益性の徹底、③効率性の向上、④透明性の確保、⑤安定した医業経営の実現を求めています。これからの医療機関は、効率性、アカウンタビリティ、経営・財務健全性の徹底した追求により、現在そして未来の地域住民全てにとって欠くことのできない社会インフラとして、その永続性を確保維持することが強く明確に求められているのです。

NHAAが運営を受託する各ファンドは、このような医療法人制度改革の方向性に果敢に適応しようとする医療機関を支援することを最大の目的としております。取り分け、各地域医療提供体制における中核的病院を中心に、①その所有する土地・建物を購入後、同医療機関に賃貸する(セール・アンド・リースバック)することにより、医療機関のバランスシートの大半を埋め尽くしてきた不動産及びこれに紐づく多額の負債及び関係者の個人保証を切り離し、より長期的視点にたった財務安定性及び経営的機動力の向上を支援し、また、②病院の追加取得・建替えに伴う新築の際、医療法人自身のバランスシートに追加的負担をかけないよう、当初からオフバランス形式でこれを行うことを支援し、更に、③永続性の確保が医療機関にとっての至上命題であることに対応した、シームレスかつ長期安定的な病院不動産保有スキームを構築し、その上で不動産保有主体として最も永続性が認められる病院特化型REIT(不動産投資信託)の組成も視野にいれております。尚、各ファンド組成における不動産調査に関しては、中央三井信託銀行株式会社(東京・港区)の不動産ノウハウを活用して、慎重かつ効率的な病院不動産デューデリジェンス体制を確立いたします。

尚、一義的には不動産を媒介としながらも、NHAAは、本スキームに参画する医療機関の経営上のニーズに応じて様々な支援策を別途提供することで、参画医療機関に対して継続的に付加価値を提供してゆきます。スポンサー各社は、金融・不動産・医療経営支援など、NHAAの業務遂行に資する幅広いノウハウを有する企業連合であり、NHAAへの人材派遣や、各社のノウハウ・ネットワークを活かした病院経営支援策の提案なども必要に応じて行ってゆきます。更に、全国の参画医療機関を中心に、広域共同調達・経営ノウハウの共有・人材相互シェアリングなどを行う互助会的組織の設立についても提案、単なる不動産投資ファンドの枠組みに止まらず、将来に渡って地域医療の支柱となることを志す全国の医療機関が共存共栄してゆく上での効果的かつ実用的なプラットホームを確立することこそが、NHAAのミッションであると認識しております。そして、このミッションの達成に資するアドバイザーとして、特定医療法人社団カレスサッポロ及び医療法人社団カレスアライアンス理事長・西村昭男先生、医療法人財団河北総合病院理事長・河北博文先生、特別医療法人財団董仙会理事長・神野正博先生にご就任頂くことといたしました。今後も、より多くの医療経営者にアドバイザーにご就任頂き、より効果的に全国の医療機関のニーズを吸い上げてゆく所存です。

尚、NHAAは既に第1号ファンドの対象として、特定医療法人社団カレスサッポロ(北海道・札幌市)の2病院を内定しており、現在、ファンド組成作業を進めております。本ファンド及び今後順次設定される後継ファンドへの出資者は、金融機関・事業法人等幅広い投資家を予定しており、また、ローン調達先として多数の金融機関等を予定しております。NHAAは、今後も全国規模で案件を発掘、その預かり資産規模を早期に300億円規模に拡大し、その後数年間で1000億円規模を目指してゆきます。これにあたり、医療の地域性を鑑み、全国の地域金融機関との連携を強化してまいります。

全国の志高い医療機関が、その情熱と英知をもって実現する本邦医療提供制度改革—- NHAAが、その成功を下支えする為の橋頭堡となることで、NHAAおよび各スポンサーはその社会的責任(CSR-Corporate Social Responsibility)を全うし、また、NHAAが運用を受託する各ファンドへの参加者(投資家、レンダー含む)には、極めて意義深い社会的責任投資(Socially Responsible Investment-SRI)の機会がもたらされるものと確信しております。 
 

 

そうだったんですね・・・・

やはり、天使病院が【金くれファンド】の餌食になるのを懸命なる産婦人科の先生方が阻止なさった・・・という構図でしょうか? あんまり書くと、名誉毀損で訴えられそうなので・・勝手に推測してください。

【金くれファンド】には絶対に「医師の魂」を売るんじゃないですぞ、貴重な産科の先生方~ ガンバレ~

 

読んでくれてどうもありがとう。

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2007.08.11 14:14 |  旅行 / 宿  |  murajun  | 推薦数 : 0

Sailing on Charles River

今日、僕は暑い日本を避けて脳内社ツアーで米国のBostonに来ています。

ボストンにはハーバード大学やMITを始め数多くの有名な大学や研究所があります。僕の義弟も義兄も、脳内彼女も若き日の家内も、かつてボストンの大学で数年間を過ごしました。独身時代の家内の生活は詮索しないように心がけています。

今年は松坂選手の影響でボストン人気が更に上がっているようですね。でも、医師にとってボストンは変わらない聖地の一つではないでしょうか?m3ブログの参加者にもボストンに在住の方や、かつて留学していた方が沢山おられる事でしょう。皆さん、どうですか?素敵な夏をお過ごしですか?

 

 

今日、僕はボストンにはヨット遊びに来ました。僕は旅行に行きますと各地でヨットに乗りたいと念願しています。このボストンを流れる美しいチャールズリバーにはボートやヨットが絵の様に沢山浮かんでいます。いかにもボストンという風景ですが、そのヨットをここでは安く貸してくれるのです。勿論あなたがヨットを自由に操れて、係り員のヨット操縦に関する英語の質問に的確に答えられる必要はありますが、基本的な事しか聞いてきませんから英語の出来る経験者ならOKでしょう。

 

 

ボストンの象徴のチャールズリバーは眺めてよし、浮かんでよし、流されてよし・・・であります。川面からの両岸のボストンの街並みはまた格別です。NYにもDCにも大きな川はありますが、ヨットを貸してくれる場所は無いのではないでしょうか?

 

今年の夏休み、脳内ボストンツアーは爽やかな風に吹かれてのセーリングです・・・ 実際は、院外は35度を超えているそうです。夢の中では誰もが世界中に簡単に行けて、タダだし大変いいですね。でも、少し虚しくはなりますが・・・

 

 

 

ボストン留学中の医師の皆さん、どうぞヨット遊びにチャレンジしてみてください。海じゃないので沈没しても死んだりはしませんから。

 

読んでくれてどうもありがとう。

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2007.08.11 14:14 |  お金 / 株  |  murajun  | 推薦数 : 3

仁義無きMRの戦い?

現在、斜陽の透析業界において熾烈な【仁義無き戦い】が勃発している。瀕死状態の【透析業界】において、この戦争が吉と出るか凶と出るか? しばらく注目をして見守って行きたいが、透析以外の医療関係者にも【医療費削減のモデルケース】として大いに参考になると思うので紹介したい。

 

今回ご紹介する【仁義無き戦い】は「透析施設間の激烈な競争」の事ではない。【医薬品の価格】の事である。

透析医療費を押し上げている大きな要因のひとつとして【エリスロポエチン製剤】の多用がある。腎性貧血の治療に大きな効果があり、患者さんのQOLを向上させるのに不可欠な薬である。組み換え遺伝子による製法を利用した高額な薬剤であり、既に特許切れでジェネリック製剤が出てきて欲しいのであるが、設備投資や製品管理が高コストなのであろう、日本のメーカーでジェネリックに挑む会社が全く出てこない。だから、古いのに高額で先発品しか無い薬剤なのである。

しかも昨年4月にマルメになってしまった。高齢者で造血機能の低下した手のかかる患者さんでは使用量が多くならざるを得ず、マルメだから医療機関側の経営を極端に苦しめている。ご存知の様に同じような製品がT社とK社から発売されている。薬価には少し差があるが、効果は互角、【納入価格】も互角で、両者は熾烈な【シェア争い】をここ数年行ってきた。医療機関側から見ると少しでも「納入価」が低い方がマルメだから望ましい。ジェネリック大歓迎だが全く出てこない。現在の当院におけるシェアはT社が60%、K社が40%程度であり、ここ数年は変動は少ない。理由は・・・色々あるが今日は書かない。

 

ところが・・・である。

ジェネリックは出ないが、【次世代の製剤】が最近K社から発売された。互角の製品がT社から発売されるのは1年以上先になるらしい。これまで週三回使用が標準だったが、次世代製品は週一回の使用となる。これだけでは大したインセンティブには成り得ないが、なんと今までと互角の効果を出すための「薬価」が既製品より遥かに安く厚労省が決めてしまった。明らかにT社はピンチである。しかし『マルメだから皆が飛びつくのでK社は喜ぶ・・・』と考えるのは少々早い。

「競合品」が無ければ高い方が良いに決まっているが、新製品の「薬価」は既製品より少しだけ安い位がいいらしい。使用勝手と効果で勝負、なのである。しかし、今回の新薬の「薬価設定」は僕が見ても極端に安かった。これには製薬会社も医療機関も驚いた。マルメで薬価差などないので効果が同等なら「納入価」が大きく下がれば僕らは正直嬉しい。しかし・・・・・

 

こう安くては 『日本中の透析施設が一斉にT社製品からK社の新製品に乗り移る』事は明らかである。K社の旧製品も新製品に切り替えられるだろう。勿論、週一回でなく週三回が使いやすい場合もあって、「全部」とは成らない。K社の本音は、T社のシェアを大きく奪うことであったはずである。

これに対抗すべく、慌てふためいたT社は緊急に従来製品の納入価を大幅に引き下げてきた。実際、ココまで納入価を下げればK社の新製品の納入価と大差なく、T社製品を切り替えるインセンティブは殆ど働かなくなる。T社はタミフルだけでも大打撃なのに、死ぬ気で納入価を「10%以上」も追加で下げて来た模様だ。営業MRは必死の形相である。恐らく、K社の旧製品のシェアを逆に奪いに行ったのであろう・・・

 

となると、次の問題はK社の従来製品である。T社の製品に比較して高額になってしまった。今や「絶滅危惧種」となった訳である。当然ながら、シェア激減を回避するためにK社はT社に追従して新製品と旧製品の「納入価」を大幅に下げざるを得ない。これは明らかに「想定外」のようだった。最初は新製品を嬉しそうにPRに来たK社の営業MRも今では青ざめた表情で守勢に回ってしまっている。

【何のために高額な開発費を投じて新製品を開発したのか?】 これではK社とT社の双方の首を絞めてしまうだけである。きっとK社は後悔しているに違いない。新製品を出さなければ両者とも(シェアは動かないが)利益は充分に確保できていたわけである。印象としては、【K社の新製品がソフトバンク携帯で、T社の旧製品がau、K社の旧製品はDoCoMo】といったところであろうか? 皮肉な事にDoCoMoがソフトバンクを競争に引きずり込んだ感じである・・・・

これから分かる事は、【医療費削減】を図るには巨額な利益を計上し続けている「医薬品メーカー」や「医療機器メーカー」の【薬価】を厚労省が徹底的に下げさせ、「IT会社」や「コンサルタント会社」の不当な利益吸い上げ構造を排除する事である。医療の現場の【人件費】をボロボロにまで削って医師を苦しめ医療崩壊を進めてどうするんだ? 内外の巨大製薬会社の巨大な利益を減らさないと医療再生なんて全く不可能なのである。

 

今回のこの件で、恐らく当院も来年3月までの半年間は倒産を免れるかもしれない・・・それ位大きな値引き合戦が真夏の透析施設で繰り広げられている。

まさに【仁義無き戦い】を久々に観る思いである・・・

 

読んでくれてどうもありがとう。

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