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先月29日に行われた内科学会会長選挙で無様な負け方をしてしまった東京にある名門J大内科のA教授の顔色がますます冴えない。まだ52歳と若いのに、黄ばんだ吹き出物とたるんだ頬と虚ろな目付きが最近の疲れを物語る。慢性の下痢も益々ヒドイのか、医師の病気は政治家の病気以上に命取りとなる。
選挙の反省からやっとの思いで側近をすげ替えようとしたが、雑魚A講師に先に辞表を出されて米国出張も代役不足でキャンセルせざるを得ず、米国農村医学会長からは呆れられている。
新語である【KY】なる言葉もこのA教授の為にあるが如しで、空気が読めない不能か無能の教授に退官を迫る出向中の講師連中が医局同門会の席上でA教授を前に新入医局員相手にスピーチして騒ぎ出してしまった。J大内科では入局希望者が極端に減少し始めていて、来年度以降の医局運営が不可能になる気配だ。昨年の一字である「責任」と猿の様に何度繰り返しても冷静な人間は付いては来ない。
地方の中小病院経営者や勤務医からは医師不足・医師派遣中止に対する反感が凄まじく、教授に擦り寄る七光りT医局長も失脚して誰かが死ぬのを待つ体たらく。もはや偽造医師免許で医局長を務められる時代ではないことは良く身に沁みたハズである。いまだに心労からか医局員達の前に姿も見せないが、反省して全国の病院に頭を下げに行脚しているのか?それとも恨みをドウ晴らそうと画策しているのであろうか?
かつてJ大で絶大なる権力を誇った初代K名誉教授の孫にあたるハンサムなA教授は昨年の秋に若くして内科教授の椅子に座った。S元教授やA元助教授の親族でもあるプリンスである。
しかし、不幸な事に医学的な業績が全く無かった。米国留学といっても遊びに行ってたのがバレテ経歴から削除したし、口の軽い家庭教師には「頭が悪かった」と過去を嬉しそうに曝露されてしまう。何とか寄付金をタンマリ払って底辺の私立医学部をエスカレーターで入学・卒業に漕ぎ着けたが、天下の秀才が集うJ大医学部教授になったものの地頭・能力の差は歴然としていた。
これまでラッキーにも医学研究は優秀な後輩がやってくれて、ただ顔形が良いとの評価と初代K名誉教授の七光りで異例の教授就任となっていたが、やはり医学部においては無理なものは無理であろう。『破壊的改革を実行する私と、地方大学に出されちゃったM大のO教授とどっちが相応しいですか?』と余計な事を全国の若手医師に聞いてしまった。
そりゃ、3流私立医大卒より慶応医学部を出ているO教授を取るでしょう?と皆知ってはいたものの面と向っては言えなかっただけなのに【KY】のA教授とセレブ奥様には全く分からなかったようである。しかも、極度のマザコンと来ているA教授。周囲の優秀な連中は教授のバカ息子を快くは想わない。教授の御令室というのは極めて厄介な存在である。
御爺ちゃん同士が仲良しだった、心情を理解してくれる最後の仲間のA助教授に泣きついてしまったが、口数少なく『あ~そ~』と口をひん曲げて皮肉笑いをされてしまった。確かに口数は少ないが、失言は多いと評判のA助教授も業績は極めて少ない。研究論文も漫画で書かれたものしか読まないそうだし、何をしてるか分からない研究室も小さいそうだ。
オマケに「後見人」を期待していたJ大のヒットラーK前教授も相変わらずのいい加減さで、愛人の女医Kをドサクサ紛れで防衛医学研究グループ講師のポストに据えてしまったし、公的保険制度を全て米国資本の民間保険制度にすれば全てがバラ色という「嘘付き病」が発覚してしまい、こっそり「グループホーム」に雲隠れして酒飲んで婆ちゃん抱いてオペラを鑑賞しているらしい。なかなか「盛り」の過ぎない困ったジジイだ。
とりあえず、教授の不能・無能さが曝露されてしまった今回の内科学会会長選挙。それなのに会長は教授職に居座るらしい。研究や臨床の指導が出来る医師を確保するために苦心賛嘆たる想いのようで持病の水様下痢が止まる暇がない。子供がいないからか、小児科や産科に対する理解が極端に少なく、せめて久しぶりに妻子が揃った教授を学内では期待されている。どうも老人医療に傾き過ぎのようである。
最近になって11月に行われる米国医学会出席までA教授が持つのだろうか?と医学部内では囁かれ始めた。せめて国際学会に奥さんと手を繋ぎながら遊びまわるのは止して欲しいとの苦情もある。一緒に参加するM大のO教授は総会の席で米国の研究方針に反対の意見を表明すると今から強気でいるらしいが、それは米国のB会長もガタガタだからであろう。
やはり、医学部教授は研究面も臨床面も十分に実績があって直接指導できる能力が無いとマトモにやってはいけない。小児科も産科も地域医療も救急医療も程好く理解しないといけない。YとかMとか言う眼鏡のエゴイストの経済学部の人々に医局運営を任せるようなアホでは医局員達は絶対に付いては来ない。化粧の濃い奥さんを教授室に入れすぎも行かんし、般若の如き母親の言いなりの教授も困る。帝大の教授に三流私大のコネ入学者が成れると勘違いした事がそもそも間違いであった。
勿論、教授選に現金が絡む事はよくない。しかし、論文も書けず手術もできず診断も出来ず・・・では困難なのである。A教授はまだ52歳と若いのだからJ大内科教授を退官して、まずは慢性下痢を治して母校の経済学部の非常勤講師にコネで採用をお願いしたらいいと思う。「神経衰弱」で現役医学部教授が自殺でもしたら、「美しい医療」どころか「国家の恥」である。
M大のK助教授がかつて巡ったように、頭を丸めて奥さんと仲良く手を繋いでひっそりと四国のお遍路さんになってみたらいかがであろうか・・・・?
【気軽に選挙を楽しもう ④】の続きのフィクションですが、読んでくれてどうもありがとう。
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