murajun
More プロフィール

Search

Calendar

<< 2007/08 >>
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

トップページ

Doctors Blog

新着コメント

新着トラックバック

2007.08.01 22:41 |  旅行 / 宿  |  murajun  | 推薦数 : 1

絵葉書 と 写メール

僕の携帯電話には今もカメラ機能は付いていない。ということは、ムービー機能もお財布機能も音楽機能も・・・何~にも付いてない。シンプルといえばシンプル。患者さんからの電話に出る必要が無ければ携帯電話なんか持ちたくはない。機械音痴というか無頓着というか保守的というか、僕は携帯電話には興味もあまりない。携帯を使い出して13年、まだ3代目である。ちょっと凄いかもしれない。

 

そんな僕の両親はもっと機械音痴で、最近初めて自分達で携帯電話を買いに行った。二人で一台。案の定、高齢者向けの野暮ったい携帯電話を買ってきた。僕の溜め込んだポイントをチャッカリ利用してきたので、『とても安かったよ・・』と無邪気に嬉しがっていた。そりゃ~確かに安いよね・・・

で、それには万歩計が付いていて、一応カメラも付いている。高齢者向けなので簡単操作か?と思いきや、案外難しい。僕のは古いので、教えることもチトと惑ってしまう。ついでに言うと、僕のはFOMAの前の機種なのである。ドウでしょう?凄いでしょう?

 

で、教えながら初めて遠くにお嫁に行った妹にメールを送ってあげた。漢字変換機能も上手く使えない両親は全部ひらがな・・・ 入力もローマ字でなくて「ひらがな入力」をショップで設定してもらったらしく、僕には使い勝手が非常に悪い。でも、なんとか僕も【写メール】の初体験をしてみた。父の写真を撮って妹家族に【写メール】したら、直ぐに孫から【写メール】のお返しが来た。先程まで携帯電話の使い難さに、『返してこい』と苦情を言っていた父が、孫の写真を見た瞬間に『こりゃいいぞ』とニコヤカな笑顔になった。『いまメールが送ってきたと電話しとこう・・』と固定電話に向ったのはご愛嬌であったが・・・

その翌日、倫敦の夏学校に出かけている僕の娘から【絵葉書】が届いた。倫敦から出して4日目だった。手書きで書いている絵葉書・・・これもまた両親には嬉しそうだった。娘は僕の両親が携帯メールアドレスを取得した事をマダ知らないので【絵葉書】にしたのかも知れない。勿論、国際電話も可能なのであるが、旅先からの手書きの【絵葉書】の便りもまた味わいがあってヨロシイ。

英国にいる人間とは携帯で電話したりメールしたりするより、返事もママならない【絵葉書】も時にはいいのかもしれない。旅に出ている方としても日本から毎日メールが来たり電話が入っても多分味気ないだろう・・・

でも、【写メール】の楽しさを知ってしまったジジババが、孫にメール攻撃を仕掛けて煩がられなければ良いが・・・と僕は案じている。

 

僕も妻に隠れて恋人が出来たら・・・【写メール】出来る携帯に機種変更しようかと思っているが、そんな楽しそうな日は永遠に来そうに無いので落ち込んでいる今日この頃である。

 

読んでくれてどうもありがとう。

固定リンク | コメント (1)

2007.08.01 01:01 |  医療事故  |  murajun  | 推薦数 : 1

落雷と透析

またまた台風5号の接近が予報されています。当院への再接近は金曜日から土曜日にかけてでしょう。明後日の状況で透析予定日の調整が必要になってくるかもしれません。ひょっとして、またまた日曜日が潰れちゃうかもしれません。そうすると30万規模の経費増大で赤字幅拡大です。透析施設も天災にはかないません。

さて、【台風と透析】、【地震と透析】に続いての【天災と透析シリーズ】の第三弾は、夏の風物詩である【落雷】です。

 

透析施設は落雷にも非常な警戒をしています。【地震・カミナリ・火事・政治】と申しまして、今や馬鹿政治家の改革幻想政策の影響が最も警戒すべき「人災」なんでありますが、頻度的には【落雷】は恐怖であります。

勿論、直接「当院にカミナリが落ちる」などとは想定してはおりません。そうなったらたちまち倒産でしょう。一応火災保険なるものは加入してはいますが、保険で再興できるわけでなし、透析も数週間施行不可能な状況に成りますと、患者流出でたちまち倒産の危険性が生じる現在の診療報酬制度の酷さです。この点は公的病院は気軽でよろしいなと感じます。

 

さて、カミナリが近くで轟き出しますと【落雷による停電】を警戒します。流石に復旧工事も最近では素早くなりましたので30分以上の停電は随分と田舎でも少なくなりました。外来ですと、30分止まろうがPCが止まるくらいで患者さんに待ってもらえば大した不都合もないのですが、【透析中】の場合は緊張します。

まず、全館の透析関連の電気を賄えるほどの自家発電装置は巨額の費用が必要ですから数千万円単位です。これは現在の診療報酬制度では小規模零細診療所には完璧に不可能ですし、数時間のバックアップ可能の装置は最初から諦めています。透析装置本体のバックアップ蓄電池はせいぜい20分程度の駆動時間しかありません。

一瞬の停電である【瞬停】は別に悩む暇もありませんが、最近少なくありません。落雷被害の回避措置としての【瞬停】のようですから「しょうがない」でしょう。

 

当院では5秒以上の停電がありますと、外来診療を休止してスタッフ全員が透析室に集合します。30秒止まりますと、電力会社に電話して停電時間の見通しを確認します。5分以上の停電が予測されますと、スタッフ全員で手分けして透析患者さんの透析離脱主義を開始するマニュアルになっています。途中で電気が復旧すれば良いですが、そうしないとバッテリーで透析装置が動く20分は簡単に過ぎ、シャントトラブルが生じてしまいます。

 

全国的に、この程度の停電時間は年に数回遭遇しても不思議ではありません。少ない地域でも火事や交通事故などもあって数分の停電は数年に一度はあるのが一般的でしょう。しかし、この程度でも透析施設に取りましては患者の生命が危機にさらされるという点でリスクはあまりにも大きいのです。しかし、カミナリの鳴らない夏はありません。

実際、当院でも最初の3年間は年に2~3回の停電がありました。その多くは運良く透析施行時間以外での停電で、外来患者さんと暗い院内でお喋りでもしながら復旧を待ちました。それで困った事はありません。透析中は最長で4~5分の停電が一度見られただけでした。勿論それでも我々には恐怖ですので「自家発電装置」を検討しましたが、どうしてもコストが掛かり過ぎで諦めました。

 

しかし、3年目以降は0.5秒程度の【瞬停】以外は全く起こらなくなりました。勿論それには工夫がありました。電力会社と相談を繰り返して300万円程度もコストで改善策を取りました。お陰で停電とはほぼ無縁となって心労が減りましたが、政治のお陰で経済的な心労は増すばかりです。

これには当院の立地条件が幸いしました。当院の表側の国道に走る電力系統と裏側の旧主要道路に走る電力系統が全く別系統だったのです。普通、地域で極めて重要な地区には2系統の電力供給系統があるそうです。しかし、一般的には一系統しかなく停電時の系統変更によるバックアップはありません。たまたま当院が重要な施設の近所にあって2系統が接近して走っておりまして、特殊な配電装置を新たに設置しさえすれば、たとえ一方が停電しても瞬間的に別系統に切り替わる仕組みが設定できたのでした。特に大掛かりな配線が必要でなく特殊な装置と電柱一本のみで可能でしたから「300万円で停電回避できるなら透析患者さんの危機管理には安かろう・・」と設置した次第です。2系統の電力供給路がそんなに接近して走行する地域は極めて珍しいようですから当院の場合には非常に運が良かったのでありましょう。

そのお陰で、この7年間は全く停電はありません。時折【瞬停】があり、近所では時折停電が起こってるようですから、この【300万円の切替え装置】はしっかり働いている模様です。勿論、大規模地震や台風で広域被害が生じた場合には難しいでしょうが、停電で悩む頻度が激減した事は嬉しいことであります。簡単なこととは思いませんが、【危機管理を金で買う】ということも必要があれば考慮すべきかもしれません。

でも、患者さんにはそんな「見えない努力」はあまり伝わりません。患者さんは【透析施設では絶対に停電は起こるはずがない・・・】と勝手に決め付けてあるようです。この辺の努力にも配慮が望ましいと感じます。

でも、地震・カミナリ・火事・台風などの天災に対してはいつもナーバスになって身構えてしまう我々です。それに比べて、馬鹿政治家とアホ官僚の改革幻想政策による被害は今後ますます透析施設を苦しめていくのでありましょう。

 

読んでくれてどうもありがとう。

固定リンク | コメント (0)