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僕の神様、【帚木蓬生】先生の新刊 『聖灰の暗号(上・下)』新潮社が発刊された。先生は一昨年のメンタルクリニックご開業後も年一作のペースを守っておられるようだが、今回の作品も非常に興味深い超大作の様だ。
僕は前作の北朝鮮政変を描いた名著 【受命】で、先生が金正日に狙われて【落命】されるのではないか?と本当に心配したが、ご健在で今月新作を出されて何よりであった。
しかし僕は、この新作をまだ読んでいない。何がいけないのか、アマゾンが上巻しか発送しない。下巻はしばらく先になるとの事・・・何故? したがってブログ記事も読書前の①と読了後の②の二回に分けて書くことにした。
で、しかたなくブログや書店での「コメント」を探していると・・・まだ非常に少ないコメントしかみつからなかった。でも、賛否両論で非常に「危険な香り」が溢れていそうだ・・・
「発見したコメント① 好評」
中世キリスト教の異端、カタリ派の秘密を日本の歴史学者がフランスで追いかける。熱い本だったな。著者のカタリ派に寄せる思いが伝わってくるいい本だった。カタリ派好きの自分にとっては、すごく好きなテーマだし、ストーリーも分かりやすくて(ダヴィンチ・コードみたい?)、あっという間に読み終えてしまった。カタリ派を描いた最近の小説には佐藤賢一の『オクシタニア』もあるが、あちらは、現代の話ではない。あれもいい小説だった。
「発見したコメント② 不評」
この作品は危険な問題を孕んでいる。著者によれば、カトリック教会は現在でも極秘裡に異端審問の機能を備え、例えばカタリ派の弾圧に関する同時代資料など都合が悪いものが発見され世に出るようなことを防ぐため、事故に見せかけた殺人、教会内への拉致監禁などを行うとのことである。私はこの説に否定的だが、どうやって著者はこのような暴論を保障できるのか? 更に 1316 年に書かれたと言う文書において、著者は無制限に聖書それも福音書からの大量の引用をしているが、娯楽用の作品にこのような引用をして神聖冒涜にならないのか? 教義問答をくどくどと入れる必要そのものが疑わしいのに,である.こうしてこの作品は全キリスト者を侮辱し、カトリック教徒に無用の苦痛を与えるものになった。およそこれほど信仰に無関心で傲慢な作品はあるまい。大体、Kate Mosse の Labyrinth (2005、 邦訳 ラビリンス) 以後に同様なテーマで先行作を超える作品が書けるとは到底思えないのだ。
皆様どうでしょうか? 賛否両論、しかも名著【ラビリンス】に挑戦するかのごとき【帚木先生の久々の海外歴史超大作・・】だそうです。
【ラビリンス】大ファンの僕は昨年の十月にブログで書きましたが、あの「カタリ派」の物語・・・ワクワクします。考えてみれば、ピレネーに関しては【白い夏の墓標】で先生は名著を書かれています。恐らくはフランス留学経験のある先生にとってカタリ派の故郷ピレネーの麓は自身の聖地なのかもしれません。考えれば考えるほど、日本人でカタリ派の作品を最も魅力的に描けるのは帚木先生なのでしょう。
早く読みたいです。多分、明日アマゾンから上巻だけ送られてくるでしょうが、下巻が送られてくるまで正常な精神状態で待てるのか?非常に心配であります。
カトリック信者を怒らせるほど凄い作品、【パッション】みたいな危険な作品でしょうか?読みたい、早く・・・
読んでくれてどうもありがとう。
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