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医師も人間、最後は病気になって病人として死んでしまうことが殆どです。ですから、医師も病院という場所が出来るだけ「よい場所、暖かい場所」である事を心から望んでいます。
マスコミ界の偉い人やコメンテーターの人、最近では道行く人々も、『医者は患者への配慮が足らない』とか勝手に言ってますが、医師も患者の一人なのです。医師の家族も患者の一人なのです。患者になって闘病したり、患者の家族として病気と向き合ったり、医師として治療者に戻ったり、また患者として死んでしまったり・・・。この辺が他の職業とは全く違うのですね。でも、あまり誰も指摘しない・・・
政治家は落選しても庶民には戻りません。高級選民の感覚です。東京電力や北海道電力の重役さんも休職して庶民には戻りません。裁判官もマスコミさんも退職して庶民に戻って元の仕事に戻る事はありません。休職しても元に戻るまでは被告人や誤報被害者にはなれません。ですから、【医師と患者は利害が反する】と本当に信じてるのではないかと心配します。【医師と患者】は或る時は完璧に同一の立場に立っています。こんな仕事は他にはないでしょう。
僕も大学を離れる直前に入院したことは5月に書きました。患者から医師に戻ったわけです。患者体験じゃなくて「本物の患者」になったわけです。
でも殆どの患者さんは「本物の医師に一時的になって再び患者に戻る」ということは出来ません。お互いの理解のためには「患者さんが医学部に学んで医療現場に入る」ことが確実だと思いますが、現場の看護婦さんにも医師の理解が難しい状況ですから、「医師体験」では返ってムゴイ誤解を生むだけの心配もあります。
しかしながら、せめて医療行政に携わる政治家とか厚生官僚、医療裁判に携わる裁判官や検事には「医師免許および最低10年間の臨床経験」を最低条件にしてもらうのが良い医療現場の構築には有効かと思います。
さて、「白い巨塔」を含め「医師が患者になる映画」は結構あります。その中で僕が一番好きなのは、1991年の【The Doctor】です。William Hurt と Elizabeth Perkins が素晴らしい雰囲気を出してました。skinhead の彼女が夜明け前の荒涼とした原野で舞う様にダンスする様はとても美しかった。アメリカの医療にも問題は少なくないが、あの位明るく陽気に変身していける環境は素晴らしいなあと留学中にこの映画を観ながら感じました。
確かに、「医師も一度は患者になって入院でもしてみなさい」という言葉は、体験からすると「正しい助言である」と感じます。若い医師の皆さん、良い医師になりましょうね。
読んでくれてどうもありがとう。