| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ||||||
| 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
| 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
| 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
| 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
| 30 |
高齢者、しかも糖尿病から腎不全になった患者が増えている。当然、眼科受診をする患者も多い。また、白内障の手術を気軽に外来で透析患者も受けることが出来る良き時代である。
先日、透析患者を回診していた時のことだ・・・
僕、『Mさん、白内障の手術してドウね?見えるね?K眼科は患者さん多い?』
M、『見える、見えすぎで眩しい。患者さんが急に増えてるみたいね。最近はQ市からまで何故か来るみたい。腕がいいのかいな?』
僕、『Sさん、もうスグだよね、白内障?』
S、『それが、わたしQ市のH眼科からK眼科に代わったんですよ。看護婦さんから電話貰って、H先生が倒れて入院してて、たぶん眼科を続けられないとかで・・・』
僕、『あら?いつの話?知らなかったけどホント?H眼科は凄く流行ってて無茶苦茶患者さん多いんでしょ?腕も評判やったもんね』
S、『1週間くらい前、脳卒中みたいで病院は多分もうダメみたいな話でしたよ。評判だったんで、Q市にワザワザ行ってたけど』
【ガ~ン】である。Q市のH先生は地域では評判で、腕も良いが患者が多くて待ち時間も長い。母も数ヶ月前にH先生を数回受診していたが、午前中行っても夕方までかかるのが普通らしくて、そんなに待てないと近くの新しいK眼科に最近は代わったという。
昨夜、夕食時に母にその話をしたら・・・
母、『あらそうね?やっぱりね。あんなに忙しくちゃ身体持たないでしょ。まだ60歳くらいだったのに残念だろうね、家族や職員は・・・ それがね、私その前はZ眼科に行ってた訳、同じQ市の。そしたら、Z先生が突然コロッと死んじゃったのよ。あそこも凄く忙しかったのよ。怖いわね、あんたもゼッタイ死んだらダメよ。流行らなくてもいいから死んだらダメ・・・』
母に言われなくても僕は早死にはしたくない。評判悪くても死にたくない。でも、評判は良いにこしたことはない・・・
「勤務医の過労死自殺」を昨今よく見聞きする。楽を求める目的での開業医への逃散が相次ぐという話もまことしやかに語られる。『開業医は楽すぎる、診療費を抑制せよ・・・』
確かに暇な開業医、楽な開業医が少なくない事は否定はしない。しかし、勤務医以上に過酷な仕事をこなしている開業医は実は沢山いる。評判を勝ち得たマトモな開業医の所には患者がひっきりなしに集まってきて、誠実に「診療をこなす」だけでもイッパイイッパイな場合も少なくない。開業医には経営者・管理者・事業主としての仕事や医師会での地域保健活動なども加わる。流行れば流行るだけ身体を削るような過酷な事態が待っている。
無茶苦茶流行る開業医達は【本能】なのか、押し寄せる患者から決して逃げない。『ここには自分しかいない、休めば終わり・・』という感覚なのか? 殺人的に多忙であっても「看板を背負っている」という自覚が「逃げる事」を決して許さないのかもしれない。僕のところ程度だと全くわからない感覚かもしれない・・・
流行らない開業医の自殺は時折きくが、超多忙の開業医の自殺は僕は聞いたことは無い。しかしながら、超多忙の開業医が45~65歳くらいで急に倒れたり亡くなったりした話は何度も身近に聞いた。ほとんど報道される事は無いが、流行る開業医は短命なのではないか?
【流行る短命な開業医と流行らない健康な開業医・・・】 どっちが結局しあわせなのだろうか?
僕にはまだ良くわからない・・・ でも、忙しすぎて『もう勘弁してくれ・・』と感じる時がある。勤務医の時には何かと理由をつけて短時間の「雲隠れ」も可能だったが、【流行り過ぎた開業医】は雲隠れをする事が躊躇される・・・
読んでくれてどうもありがとう。
コメント
コメントはまだありません。
コメントを書く