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15~6年も昔の話、自分の防備録として書いてますからどうぞ読み飛ばしてください。
さて、ワインレッドの【シトロエン】、流石にフランスでは似合いますね。6月の【シャモニー】の朝は爽やかですが、心地好い気だるさも愛する二人の間には漂って、新婚さんは天国気分でした。
シャモニーといえば、名峰 【モンブラン】。モンブランといえば、「シャモニー針峰群」をまじかに眺められる【エギュー・デ・ミディ】が観光客の定番ですが、僕らは「正統派」の新婚旅行ではありませんので、別の方法で【モンブラン】と【グランドジョラス】を眺める事にしました(実を言うと、僕は以前登ったことがあったからです・・・)。それに、6月は「シーズン前」で、待ち時間が異様に長かったのも理由です。「別の方法」といいますと・・・
この辺が「自動車旅行」の便利なところですが、僕らはシャモニー周辺をクルクル巡り、モンブランとはシャモニーを挟んで反対側の1999m「ブランプラ」へ登り、その後、国境の【モンブラントンネル】でイタリア側に抜け、鄙びた「Entereves」から3446mの【エルプロネル】へロープウエイで登りました。確かその数年後に事故があったロープウエイです。相当老朽化して怖かったのを覚えています。しかし、裏側から観る「グランドジョラス」や「モンブラン」はまた格別でした。でも日本人て変ですね、観光客が少ないと不安もでます。
さて、相変わらず先を急ぐ僕らです。今宵の宿は、名峰【マッターホルン】を仰ぎ見る【ツェルマット】でして、自動車ではホテルまでいけませんから明るいうちに急がないといけません。なにしろ200km近くあります。折角前日に予約した一流ホテル?です。それで、僕らのシトロエンは快調にイタリアからまたスイスへと向かいます。目指すは、【St.Bernard 峠】です。そう、犬のセント・バーナード峠。万年雪を頂く2473mの雄大な峠ですが、アルプスは明るい南斜面と雪の多い北斜面とで峠を越えるとガラリと雰囲気が違います。逆方向ではありますが、かつて【ゲーテ】が「イタリア紀行」で書き記した「明るいイタリア」・・・確かに感じます。
グイグイ登るセントバーナード峠、アルプスの峠の中でも有数の素晴らしい峠でしょう。登りも下りも雄大で、古くからの交通の要所であったようです。冬はどうなっちゃうか、知りませんが・・・ 多分、セントバーナード犬が活躍するのでしょう。
で、MartignyからSionを抜けて、Zermattへの玄関口Brigに到着、シトロエンとはしばしのお別れです。
夕刻になって夢にまで見た【Zermatt】につきました。少し歩くと・・・見えます、神々しい聖峰 【Matterhorn】です。僕はボーッとする妻の肩に腕を回して強く引き寄せ・・・あ~想い出します。
翌朝は快晴、登山電車で【ゴルナグラード展望台】へ・・・ここ最高ですね。モンテローザからマッターホルンへの展望の広がり、下りのハイキングコースの長さも素晴らしい。ずっ~と前方にマッターホルンを観ながらのハイキングは忘れられませんね。子供の頃、【マッターホルン登攀記】を読んで感動した記憶がたちまち甦りました。
その夜の僕らはどんなに気分が良かったことでしょう・・・
まだまだ旅は続きます。明日は再びイタリアへ・・・
読んでくれてどうもありがとう。
ドイツの【黒い森、Schwarzwald】地方を旅するときは、車でノンビリ参りましょう。北の端の有名な温泉地「Baden-Baden」から南の端の湯布院のお手本の保養地「Badenweiler」まで、出来ればライン川沿いの低地に延びる「アウトバーン」を避けながら、時には東側に広がる【黒い森】に好奇心のままに車で分け入る事も面白いでしょう。ただし、ガス欠にはご注意を・・・。
スイス国境に近い1000m~1400m程のなだらかな丘陵地を縫うように「温泉街道」のような美しい長閑な田舎道が楽しめます。いかにも南ドイツの田舎町の雰囲気ですが、南に向かうに従い、陽光は明るさを増してきます。多くの保養地は丘陵の西斜面に位置しますから、夕陽の時間がことに素晴らしいです。
国境の街、スイスのバーゼルは医師にとっては何となく気になる街ですね。世界有数の製薬会社が軒を並べ、かつては「免疫学のメッカ」として医学部教授の多くが留学していた街でもあります。でも、観光客にとっては魅力あるスイスの中では長居は無用・・とばかり、我々は首都ベルンに急ぎました。
大きく湾曲した川に挟まれた丘の上の旧市街、美しい素晴らしい街です。さりげなく入ったレストランからの遥か下に流れる川の流れ・・息を呑む美しさでした。名残惜しく何度も何度も街中を歩き回りましたが、僕らは先を急ぐ必要がありました。川は25km離れた「トゥーン湖」からベルンに流れ来ますが、その東端が有名なインターラーケンの街です。僕らは迷わず「トゥーン湖」の静かな左岸の道を選びました。北に断崖絶壁、南にエメラルド色の輝く氷河湖・・・憧れの【Berner Oberland】地方が近づくにつれ興奮は次第に高まります。スイスは二度目だったんですが、新婦のエスコートという大役を忘れるほどの山への憧れを子供の頃から抱いておりました。特に・・・【アイガー北壁】と【マッターホルン】、聖峰です。
今宵の宿はGrindelwaldの村で、ノンビリ二泊の予定です。シーズン直前で混雑とは無縁、前日の予約が可能でした。山小屋風の素敵なホテルで、私達の部屋からもユングフラウ方面が望めます。しかし到着時は既に夕方、チーズフォンデュの名店にて明日からの予定を練り直します。
翌朝は爽やかな晴天、僕らは一気に登らずに、自分達を焦らす様なルートを選びました。まずは、グリンデルワルドから散歩して村はずれのリフト乗り場へ向かいます。スキーシーズンには絶好のスキー場になるんでしょうが、夏場は「メンリッヘンの尾根」の上にユックリと運んでくれます。ここから南のクライネ・シャイデック方面にアイガーを眺めながら「ハイキング」してもいいでしょうが、僕の「お奨め」はロープウエイで【ヴェンゲン】の村に降りるコースです。凄く急峻で墜落しそうな角度で一気に村に降りてく興奮は期待以上です。
僕は一気に山の虜になり、村で登山靴を購入しました。ここから登山電車で左回りにクライネ・シャイデックへ行くと、夢に見た光景が拡がります。そうです、あの風景です。
ここまで来たらやはり登山電車で【ユングフラウヨッホ】へ行かないわけには行きませんが、僕には【クライネ・シャイデック駅】からの風景の方が好ましく思われました。素人を簡単に山頂へ運んでくれるのは嬉しいが、仰ぎ見る山容こそ憧れていた姿だからです。
ひとしきり雄大な光景を楽しんだあと、新婦を誘い【アイガー北壁】の下を、【グリンデルワルド】に向かう登山電車には乗らずにハイキングしながら降りていくことにしました。写真の右手がアイガー北壁ですね。でも少々遠いし牛がいるし・・・で、花嫁にはしんどかったようで、途中から僕らは登山電車に乗りました・・・新郎としては、少しは体力を温存しとかないといけませんからね。
翌日は、やはりロープウエイで反対側の【ミューレン】の村に登りました。谷を越えて遠望するユングフラウの山並みは長閑な雰囲気で観光客もおらずノンビリさせてくれました。ここもお奨めですね。しかし、僕らは先を急ぎます。
今日の目的地は、直線で150km離れたフランスの【シャモニー】です。以前行った時はジュネーブ側から観光バスでしたが、今回は反対方面のMartigny方面からフランス側に「ワインレッドのシトロエン」で乗り込みました。山間の静かな名も知らぬ峠が国境でしたが、有名な観光地【シャモニー】は前回とは別の顔を僕に見せてくれました。僕らは小さな居心地の良い山小屋風ホテル(2 という意味?)の屋根裏部屋で、気だるく「新婚さん」をエンジョイしました。
翌朝の新婦はピンク色に染まった【モンブラン】のように美しく輝いていましたが、あの輝きは今はどこに行ってしまったんでしょう?(バレタラ怒られますね)
では、また・・・
読んでくれてどうもありがとう。
僕らは【世界一周オープンチケット】を手に、日本からまずはドイツのフランクフルトへ向けて飛び立った。ビジネスクラスの最前列に仲良く座った僕らには幸せな未来が待っているはずだった・・・ 今も振り返ると、それはご他聞に漏れず夫婦の苦労の始まりでもあったわけだが、遠い昔の想い出のスタートだった事には違いない。妻もあの頃のことを良い想い出として覚えているであろうか?
フランクフルト空港は僕にとって三回目であったが、森に囲まれた静かな広い国際空港という印象がある。あらかじめ予約していたレンタカーをピックアップしに向かうと、そこにはドイツ車ではなくて、フランス車のワインレッドカラーの【シトロエン】が僕らを待っていた。エアサスペンションが効いていて、動き出すとスーッと車高が沈んでくる先進の車で、「フランス好き」の僕にとっては憧れの車であった。一応はドイツ車を期待していたが、セカンドチョイスもナカナカのものだった。
空港から出てフランクフルト市街には立ち寄らずに、いきなりのアウトバーン。僕らは70km南の古都ハイデルベルグに向かった。日本からの「予約」はココまで、後は予約の無い勝手気侭な新婚旅行であったが、妻も僕も外国には慣れていたのであまり不安感は無かった。しかしアウトバーンは初心者にはチト怖い。他の高速車に気を取られているうちに出口の標識を簡単に見過ごしてしまう。既に夕方だったが、僕らのシトロエンはポルシェに負けじと快調に走り、ハイデルベルグの街に程なくついた。
予約のホテルは新市街の低層市内電車が走る道路に面していて、僕らは旅装を解くやいなや腹を空かせて旧市街に出かけた。陽も沈み、ネッカー川や古城は美しくライトアップされ市内の古いレストランは僕らの最初の夜を歓迎してくれた。
ひとしきり酔って仲良く腕を組んで旧市街を巡り、新婚ながらもホテルで大人しく眠って翌朝ふたたび散策に出かけた。【アルトハイデルバルグ】なる本を昔読んだ記憶はあるが、今では内容は忘却の彼方。しかし丘の上の古城のテラスからの眺めは流石に素晴らしい。旧市街は本当に狭い街だが、これほど世界中から観光客を集めるだけの魅力は確かにあった。魅力的な大学もあるという。
予定は無いものの先を急ぐ?僕らは、再び車中の人となり、折角だからと、古城の対岸の【哲学の道】とその上に拡がる高級住宅地を巡った。京都の「哲学の道」も好きだが、思索するにはハイデルベルグの方が向いている。静かな観光客があまり行かない場所だ。写真の様な対岸の眺めは素晴らしいが、冬の厳しさは想像できない。やはり住むには不便な場所なのかもしれない。
そして僕らは、南へ南へ【シュバルツバルト(黒い森)】を目指して進んだ。一応、有名なBaden-Baden方面の何処か。とにかく近づいてから、その夜のホテルを予約するつもりだ。シトロエンでノンビリと緩やかな起伏の丘を巡り、学園都市のFriburg市街を抜け、【Badenweiler】という温泉町に泊まることにした。後で聞くと、かの湯布院がかつて手本にした知る人ぞ知る温泉だったとか。上の写真のように静かなこじんまりした美しい街だったが、時期なのか人は少なくホテルの予約も簡単だった。僕らはその街で最高の?ホテルに宿泊した。気分はノンビリ・・・まさに優雅な新婚旅行だった。
翌日は、冒険心が顔を出し、【黒い森】をわき道に入り迷いながらも何とか抜け出して、スイスでバーゼルから入国した。途中の山の中でガソリンが切れそうになって大ピンチを経験したが、寸でのところで小さな田舎の給油所を発見し、ヘロヘロ運転から開放された。旅先では給油は早めにいたしましょう・・・
読んでくれてどうもありがとう。