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< 孤高のメス | メイン | 当ブログの方針で~す >
2007.06.15 00:22 |  研究  |  murajun  | 推薦数 : 3

おめでとう 森下先生

今日の森下教授はとっても嬉しいことだろう。なにしろ悲願だった【HGF】の『フェーズ3試験』が成功裏に終了したらしい。他にも黒川先生とアイデアを出し合った「イノベーション25」の最終報告書も提出されたそうだ。今日のブログには久しぶりに森下先生の歓喜の3連発が・・・ まずはお疲れさん、本当におめでとう。良かったね。

 

さきごろ、あまり悪意は無いと思うけど「公式ブロガー」に対する批評がm3ブログに載った事がある。「なるほど、そう感じても無理はないかな?」と思えなくはないが、僕らみたいな「匿名ブロガー」と違って、彼には国立大学教授(そのほか)の難しい『立場』というものがある。恐らく、その「立場」に立たないとわかりにくいだろう。僕だって『実名で書け』・・ってなったら、明日にでも多分ブログは辞めちゃうと思う。ご承知のように、「公式」っていうのは「頼まれ発起人」みたいなもので、自分の会社の臨床試験も大変な最中に良く書いているな・・と僕は常々関心しているほどだ。実際、僕がブログを始めたのは森下教授に影響されてのものだし、彼に許される立場上の最善の努力をしていることは、遠くからでも僕には充分に理解できる。

 

さて、話を【HGF】に戻そう。

ある「薬」を世に出すことがどれほど困難な事か・・・多くの方がご存知だろう。臨床試験に携わったことは皆さんあるだろう。だけど、「会社を興し、周囲に認めさせ、資金を調達し、治験をデザインし、会社と臨床試験を運営し、次なるアイデアを繰り出し、未来志向で製品化の努力を継続する・・」といった様々な苦労を乗り越えるのは簡単なことじゃないよね。その多くを彼は中心になってやりぬいた。平凡な「僕ら」に出来ることじゃない。素晴らしい。「医師」がココまでやれたことに感銘を受けた。おめでとう。

 

思い起こせば、僕も留学中に【遺伝子治療】に夢を抱いていた。PENN大の遺伝子治療研究所で若きウイルソン教授が世界で最初に行った『LDL-R遺伝子導入治療』を僕は現場で見守った。ラボに日本人は僕だけだったけど、スグに世界中で遺伝子治療が始まると感じながら興奮を胸に帰国した。しかし・・・その後の15年近く、まだ満足な遺伝子治療は世界中で行われていないと思う。【遺伝子治療】とは何と深く困難な道のりだったか・・・と今にして思う。

 

森下教授は世界と戦えるオリジナルな仕事を幾つも編み出して、若手日本人の先頭を荒波を掻き分けつつ永年進んできた。行き詰る時の苦悩は僕らの想像を絶するものだっただろう。強い「使命感」が何とか闇世の中で足を前に進めてくれたのだろうとも思う。「世迷い」というのは本音なんだろうと思う。周囲の仲間達も良く彼を信じて支えていったと思う。

 

途中で夢破れる形で別の道を歩みだした軟弱野郎の僕には、彼らの苦労は本当にはわからないと思う。でも、少しはわかるんだ、森下先生達の苦労が・・・僕には。

おめでとう。本当の苦難と喜びはまだまだこれからだ。身体に気をつけながら、今後も先頭を進んで欲しい・・・と願っている。

 

読んでくれてどうもありがとう。

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