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2007.06.02 16:51 |  映画 / 音楽 / 読書  |  murajun  | 推薦数 : 3

春江一也さんの本

今、春江一也さんの【上海クライシス】を読んでいます。あと少しで日曜日には読み終わりそうですが、予想以上に大変素晴らしい傑作です。最近ではNHK特派員を退社した人が書いた【ウルトラ・ダラー】や北朝鮮を描いた帚木さんの【受命】など実際に非常に近いスリリングな作品が増えてきました。国際外交小説にも色々ありますが、天安門事件のころから北京オリンピックを前にした現代中国が舞台の本で凄いです。これは来週にでもぜひ書きます。

今日は、その【春江一也】さんの作品をご紹介します。元外交官の春江さんは既に70歳とか。緻密な取材と壮大な構想での作品ばかりであるため「多作」とは言えず、これまで2~3年に一冊のペースですので、今後の作品が非常に待ち遠しい限りです。是非ともあと数冊をモノにしてもらいたいと期待しています。まだまだ春江さんに書いて欲しがっているテーマが世界中にゴロゴロしています。

 

代表作はやはり処女作の【プラハの春】でしょうね。50代以上の人々には衝撃的だったチェコ政変。40代後半の僕も非常に関心がありました。僕はベルリンの壁崩壊直後に東ベルリンからチェコへ入ろうとしましたが、ビザ発給かなわず入国を断念した事は、以前に当ブログで書いたことがあります。【ハンガリーの旅】、【ルーマニアの旅】のタイトルだったでしょうか?よかったら読んでみてください。

  【プラハの春】   1997年5月 *****

  【ベルリンの秋】  1999年6月 ****

  【カリナン】     2002年6月 **

  【ウイーンの冬】  2005年11月 ***

  【上海クライシス】 2007年4月  *****  

以上は、僕の勝手なランキングです。 

その【プラハの春】の深層を我々があのような形で追体験できるとは、読後感は衝撃的でした。読者冥利につきます。引き続く、【ベルリンの秋】も東欧の物悲しさが上手く表現され、当時の東欧諸国への強い同情が呼び起こされてしまいます。もっとも、今のベルリンしか知らないと分からないかもしれませんが・・・。作家にも色々なタイプがあるでしょうが、この2作に関しては春江一也さん以外には書けそうも無い本でしょう。

続く【カリナン】も春江さん以外には書けそうも無い本ですが、若い世代の日本人には受けない内容・テーマかもしてません。深いテーマですが難しい・・・

プラハ・ベルリンに続くであろう【ウイーンの冬】には時代が一気に新しくなり、「オウム真理教」の闇などが登場します。先日ご紹介した「服部真澄」さんの初期の作品にも類似した雰囲気ですが、かつての東欧とはやはり緊張感が違うようです。しかし、外交官の経験がしっかりと表現されています。

 

やや最初の衝撃が和らいできたなあ~と思った矢先の今回の【上海クライシス】の登場です。また別に書きますが、【プラハの春】の現代中国版という感じです。中国の闇をこれほどきちんと小説の形で表現した本を知りません。ちょっと怖いくらいです。

蛇の道はヘビ、外交裏話は外交官にかなわない、医療問題の解決には医者の智恵に頼れ・・・である。

間違っても専門家を排除しての医療問題の解決は無い・・と実感させてくれた外交小説であった。

 

読んでくれてどうもありがとう。

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2007.06.02 01:10 |  グルメ / お酒  |  murajun  | 推薦数 : 2

カニ輸入停止を教訓に・・・

プーチンの野郎、ロシアの横暴が眼に余る。なんてことするんでい?タラバガニの禁輸ってか?ふざけんじゃねえ~ こちとら、蟹がないと生きちゃいけねえんだ・・・と江戸っ子でも無いのに江戸っ子の真似で怒りを少し表現してみました。

しかし、こんなの急に決めちゃってロシアも意地悪ですね。でも、僕は思うんです。早く日本人、特に江戸っ子および新東京人は気付かなくちゃいけない。食料を諸外国からの輸入に頼る事は危険すぎです。日本人はいつからこんなに平和ボケになっちゃったんでしょうか?

経済財政諮問会議なる近視眼集団に占拠されたプアな日本は、中国・台湾やロシア、はたまた北朝鮮からの海産物に頼りすぎです。これだけ豊かな海と海洋資源に囲まれ、漁業文化を古くから育ててきた日本が、地方の漁業者をほったらかしにして安い価格に誤魔化されて簡単に輸入に走る。政府の無策と長期戦略欠如によって破壊される日本の漁業が簡単に立ち直るのは残念ながらもはや出来ないであろう。

中国・インドを中心に【人口爆発】が最大の問題であるとかねてより僕は警告し続けている。難民流入の問題ではなく、もっと直接的な【食料不足】の問題を考えなければならない。今後、温暖化の影響で地上での食料生産力に急激な陰りが出る恐れが充分にある。海洋資源にも変化が出るかもしれない。アジア諸国の人口増加は温暖化が進もうとしばらくは緩む事がないと思われる。新型インフルエンザでの大量死があれば別ではあるが・・・

 

そんな将来において、憐れな人間達は生きるために必ず食料を巡る摩擦を起こす。簡単な方法は禁輸や価格高騰政策である。しかし今の飽食に慣れきった日本人が極端な粗食で耐え切れるとは思えない。

これは海産物だけでなく、様々な食料品でも同様である。日本では『完熟マンゴー』など付加価値をつけることしか頭にないようであるが、本当に大切な事は、【平和な今のうちに可能な限り食料自給率を上げること】である。

昨今の農業政策、もっと言えば地方の一次産業政策は全然なっていない。中国へ技術移転して安く作らせて、幾ばくかの管理料や指導料を一握りの経営陣が掠め取り、それを日本で売りさばけば自分だけは生き残れる・・・などという浅ましい日本人が中国を助け日本を滅ぼす。既に幾つもの日本の伝統的な農業や農業関連産業が国内では壊滅した。もはや復活は期待できない。

 

中国は現在非常に危機的な状況にある・・らしい。国家体制崩壊の際には中国国内の食糧問題も噴出する。そうなった際には、中国からの食糧輸入など期待できない。自分達も生存の為に食料確保に必死なのである。

東京一極集中だとかコンパクトシティー構想だとかはダメである。地方が衰退し農地も漁場も荒れ果てて国の長期的な存続はない。古代文明国の衰退と消滅の歴史は食料確保が出来なくなった際に繰り返されてきた。

今回我々は、【輸入の約束が簡単に反故にされる実例】をロシア産の蟹に見たわけである。中国の体制崩壊や食糧不足は遠い先の話ではない。10年とか20年とかで想像できる時間なのである。我々日本人は、いずれ必ず訪れる食糧危機に備えて、地方の農業水産業の整備・育成に本気になって取り組まないと間に合わない。

自分が良けりゃ良いという都知事の【都市再生】などという馬鹿げた話で国を滅ぼしてはいけないと思う。【地方再生と自立出来る国家作り】が今最も必要な政策のハズである。もっと政治家もマスコミも日本の将来を考えてヴィジョンを描いて欲しい。

教育再生や年金問題も大事であろうが、食料自給率を上げるために地方政策を推進すべきである。

日本は石油や鉱物資源が極端に少ない国である。しかし、贅沢品を望まなければ食料自給が可能だったハズである。日本の貿易産業の発展は、本来ならば安定した食料政策を守ってのはずである。しかし、危険な海外食料調達の道にか思い浮かばないようでは、日本人はもうダメかもしれない・・・

 

読んでくれてどうもありがとう。

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