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5月16日の当ブログ記事【別れの朝】で、93歳の叔父の入院の事を書いた。99歳の兄の死の報せを聞き、駆けつけようとした矢先の自らの急性心筋梗塞。かかりつけ医が救急車を呼び急ぎ総合病院に搬送し、家族到着前に自ら「心カテ同意書」にもサインし、側副血行路が出来ていた二枝病変にたいしてPCIを行ってもらった。
その叔父はPCI成功の2日後に急変してしまった。やはり93歳、何が起こるか退院するまで安心できない。詳細は略するが、VTが生じてショックとなり意識レベル低下からDCを施行する状況になったらしい。致死的不整脈合併症にたいしての電気ショック治療である。幸いにVTはSRへ復しバイタルサインも安定したが、暫らく意識混濁の状況が続き、家族の面会にも反応が乏しい数時間があったらしい。VTを繰り返せば93歳だけに非常に危険だと家族が呼ばれ親族でも面会禁止に一時なったようだ。
一昨日、父が兄弟で見舞った際には随分安定してきており、充分に会話が可能であった。自分の死を完全に意識しており、【葬儀場の指定、僧侶と菩提寺の確認、財産整理の段取り、子供達への感謝と注意、趣味仲間や親戚への感謝、@@家の繁栄への期待】などを病床で断片的にしたため、また見舞った兄弟達に話していた。『若い人たちは葬儀のことも良く知らないだろうから教えてやってくれ、兄弟みんなに感謝している。次世で待っているから・・・』などと気分がよかったためか話たくてたまらなかったようだ。
その中で、こんなことを言っていたという。
【あちらの世界を見てきたよ。暗くてきたない場所に一日近く居たら、菩薩が現れて、あなたは戻りなさい・・と言われた。そうしたら凄く綺麗な世界が急に広がっていって、気がついたら病院のベッドにまた寝ていたんだ】
93歳とはいえ、普段はしっかりもので80歳くらいにしか見えない叔父の言う事だからボケ老人の戯言ではないようだ。元気になって退院したら詳しく聞いてみたいが、頼まなくても自分から何度も話してくれそうだ。多分、VTでショックになったときの出来事なのであろう。
僕は完全な心停止から蘇生に成功した人の話を何度か聞いたことがあるが、似たような【彼岸の景色を見て来た】という話をしていた。内容の差異は、その方の死生観により変化するのが当然であるので同一であるはずが無い。勿論、仏教徒とキリスト教徒との間に共通点が大きいはずも無い。
そんな話をするほど元気になったということだと思うが、とりあえず戻って来れてよかった良かった。
読んでくれてどうもありがとう。
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