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2007.05.08 23:58 |  開業 / 病院経営  |  murajun  | 推薦数 : 3

開業医のグループ化は困難

総合科に総合診療医、365日24時間往診と在宅見取り・・・その達成のためには開業医は数名でグループ化して相互のかかりつけ患者を交代で責任持って診るべし・・・と本気か冗談か、アホかバカか、間抜けか頓馬か、厚労省か医師会か、柳沢か唐沢か?

開業医のグループ診療なんて無理です、無理。物理的には可能かもしれませんが、「医学的に無理」です、無理。

僕の専門領域の循環器科、これも来年は消失するらしいですが、例えば狭心症や心不全に不整脈。75歳以上の高齢者には非常にありふれた病態ですが、世の開業医さんのレベル統一は如何でしょう?循環器科・(色々な専門)内科・外科・整形外科、はたまた心療内科や精神科さらには泌尿器科でもこれらを「とりあえずカバー」しているのが現状です。患者さんが望むから自然にそうなっちゃったんでしょうが、本当は変ですね。

ココでは絞り込んで内科と外科の開業医だけに限りましょうね、話の単純化のために。

僕の所に来る循環器領域の患者の約半数は、近隣の開業医や病院に既にかかっておられます。そこでの治療内容に本人や家族が不満があったり、実際に悪化してしまってから、悩んだ末に病院を変えてみたい、あるいはセカンドオピニオンを専門医に聞きに行ってみたいというのが主な受診理由です。その際には当然過去の診療内容、検査の種類や処方内容、患者に対する説明などを詳しく聞き取りをする事になります。

同じ医局出身の専門医の場合にはほぼ同一見解で、もし医局が違っても専門性が同じならほぼ許容範囲ではありますが、専門領域が異なる内科医だったり外科系内科の場合には、例えその医師が講演会や勉強会によく出席するタイプの場合でも、「あきれるほどピントハズレ」の診断や治療内容である事がほとんどです。まず、100%処方変更をしないと心配になります。特に心不全・不整脈・虚血性心臓病などでは「さじ加減」の良し悪しが顕著に生死に関与しますので、悪くなると判っていて無視は出来ません。

さて、それらの開業医同士でグループ診療できますか?往診先で処方内容見て呆れて物が言えなくなるのがオチです。時には怒りや長介にもなりましょう。「逆もまた真なり」で、僕の専門でない領域では呆れられるかもしれません。しかし、循環器領域ほど処方内容が予後を左右する領域は多くないのも事実でしょう、あわてて変更は待てそうです。

でも、そんな専門性の異なる内科医同志、「質の追求・医師の良心」を捨て去らない限り共同診療は絶対に不可能です。当番医やってても判りますよね。また、専門が同じ場合、グループ化を考慮するほどの近所ならば間違いなく「競争相手」であります。へタすりゃ潰されちゃいかねない「競合開業医」でしょう。これまた組めません。

ドウ考えても開業医同士のグループ診療はありえません。法人が数箇所の開業医をサテライトとして経営・グループ化するか、在宅専門のグループ開業をするか、診療理念を度外視して形式だけのグループ化を図るか、患者を病人として考えずにお金として勘定するか・・・などでナイト良質?のグループ診療はありえないと思います。

これらの政策を実施するためには最低でも5年、できれば10年の事前アナウンス、周知期間が必要です。開業医の様な零細企業は必死の企業努力をしながら数年先の経営方針・診療方針の策定をして職員採用・機器導入などを図っています。一年以内でのショート・ノーティスでは犯罪行為・詐欺行為・マスターベーション行為とでも言わざるを得ないでしょう。

どうですか?皆さんも近隣の開業医の頓珍漢な処方内容に呆れ果てて笑うより怒りを覚えた事は何度もあるでしょ?同じ回数だけ、自分も笑われてるんですよね、きっと。

そんな開業医同士のグループ化は絶対無理です、無理。

 

読んでくれてどうもありがとう。

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2007.05.08 18:07 |  車 / バイク/ 船  |  murajun  | 推薦数 : 0

自転車で学校検診へ

今日はポカポカ・・・気持ち良い日でした。僕にしては珍しく、お昼の太陽を浴びました。往診は普段してない主義なので検診出務であります。医師会のデメリットの一つがこの学校検診と感じます。なにせ、当院の事情を完全無視なんでありますから・・・

今日は予想外に患者さんは多くは無かったものの、心臓関連の新患さんが相次ぎ、ホルター心電図も3台同時に出払うなど多忙な一日でした。紹介あり、「かかりつけ医」にだまっての受診あり、噂で飛び込みあり・・・緊急処置や緊急入院までは必要なかったのですが、何となく「総合科」じゃない充実感を味わえます。

さて、トイレを22秒ですまし、昼ごはんを3分20秒で平らげて校医をしている中学校まで自転車で4分12秒の猛烈ダッシュです。途中で「車に轢かれた70cmのヘビ」を踏みそうになり、胃袋から食事が飛び出しそうになりましたが、なんとか予定時間ジャストに到着です。近所の別の開業医さんと若くて可愛い看護婦さんに「息切れ症状」を見られてしまいましたが、内心では『あんたも痩せたら? でもそっちの看護師さん可愛いね・・』などと不埒な妄想でお昼のひと時を楽しみました。自転車は盗難を恐れて玄関前にチェーンで繋ぎましたが、白衣で自転車は目立ちますね。

しかし、何ですね。今日は一年生男子だったんですが、年々増悪する「無秩序性」は凄い事になってますね。女子は他の開業医さんに任せてますので知りません。この校区はまだマシな方だとおもいますが、全国には無茶苦茶な学校が凄い数あるんでしょうね。亀田風も多いんでしょうね。学級崩壊なんて検診崩壊寸前の姿をみると容易に想像できます。

でもね、先生方は何故かほとんど注意しませんね。アレくらいは普通なんでしょうか、ガッカリします。私語が多く、姿勢はだらしなく、挨拶も出来ず、返事も出来ない。『おや、喋れないのか?』としっかり聞いてやりましたよ。図体は大きいオカマ風や、頭はカラッポの真性メタボや、騒ぐ事と目立つ事しか興味の無いバカとで保健室が占拠されて不愉快な午後のひと時、皆さん如何に対処なさいますか?あれじゃ、マトモな生徒は潰れちゃいますね。

校医の僕は、一応怒ります。一応睨みつけます。一応名前をチェックします。そして、ついでに担任の先生を睨みつけて、『先生、しっかりせんかい・・』と無言の圧力をかけます。ま、相手が中学生だから通用するのでしょうが、高校生だと怖そうですね。でもね、我々大人が地域で育てないと将来の「医療クレーマー」の製造を容易にしてしまうんですよね。

いま、内田 樹さんの『下流志向』という本(講談社)を読んでます。いいポイントついてますね。憐れになりますけど・・・

中学校の保健室を早々に退散して、再びヘビの横を通って診療所に戻りました。温かな午後にノンビリできるニートやフリーター・・・この事も『下流志向』の大きなテーマですけど、面白いですよ。まだ、全部は読んでませんけど医療崩壊の理由がよ~く分かります。非常に面白そうな本です。また、次回にでも紹介します。

 

読んでくれてどうもありがとう。

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2007.05.08 01:14 |  医療事故  |  murajun  | 推薦数 : 2

文句を有難う

今日はどうもいかん。我ながら愚痴ばっかり・・・

やっぱ思うに朝一番目のケースが悪かったんやろうね。朝、診療所に着くや否や可愛い事務嬢が呆れた顔しながら白衣に着替え中の僕に御報告をしてくれた。

『@@さんが、つべこべ言わずに処方箋をさっさと書け・・ってウルサク電話されるんです。先生が来ないとダメですっていったんですが、大きな声で電話口で怒りまくられるんです』とのことだった。

事の起こりはGW突入直前のこと、女子校社会科教師のWさんは、鼻の下を腫らして来院された。なにも助平だから腫らしたわけではない、普段は真面目な良い先生なのである。口唇をハズレ、単純ヘルペスと細菌の混合感染かと思い、結構ひどかったので皮膚科受診を奨めたが「折角きたので是非ココで・・」と治療を要請され、GW休み直前で悩んだが時々受診される近所の方でもあり、「トンデモ総合科」修練中の「循環器専門医」はヘルペスのみの内服治療を開始したわけであります。開業医の常套句、『今日のところは一応ご希望に添って治療しますが、少し混合感染も疑われ、もし治り具合が悪いようなら必ず皮膚科に診せてくださいね・・』という言葉を添えて。

連休終盤に処方が切れて、せっかく改善傾向にあった病変が再度増悪傾向にあり、今朝の電話、『はよ処方箋かかんか~い』に繋がったわけであります。僕が診療所に到着前に看護師と事務嬢が電話対応をしたのですが、『治りが悪ければ先生がこの前言っていたように他の専門医に診せたらドウですか?』というアドバイスがアラヌ場所に命中してカチンと来たらしい。

『他に行ったらまた金かかるでしょう。他だとか専門医だとか、つべこべ言うな』との仰せでしたが、看護師の『ヘルペス薬の処方量には保険診療の限度日数もあり、難治では治療方針変更や診断の見直しも必要ですよ。それに診察しないと処方箋はかけませんよ』とまともな返答をする看護師の言葉は全く聞こえなかったようである。

結局、恥ずかしいのかバツが悪いのか本人は顔を出さずに後で奥さんが来院された。可哀想だったので本人は診ずに2日分のみ処方して皮膚科専門医の受診を促した。奥さんは理解充分に思われたのだが・・・どうなることでしょう?

そもそもこの社会科教師のWさんは、当院に専門外の件でしか診せに来ない。メインは「膀胱癌の術後管理」、手術を受けた大学泌尿器科には何故か行かないで当院での管理を希望する。あとは、痔とソケイヘルニアと蓄膿症とメマイと過敏性大腸と不眠など。どこが「循環器専門医」かいな。下ネタが多いのは、「透析専門医」と「泌尿器科専門医」を勘違いしているのかもしれない。あるいはインテリの確信犯か、なにしろ徒歩圏内である。なにせ「総合科」は便利屋さんだもんね。

しかし、何でも診てると結構保険で削られるんですよね。だから全く儲かりません。安く済ませたいのか、一度に何種類もの異常を診せたがる。それに電話で受付嬢に話せばOK牧場と信じてる感じもある。頼めば際限なくクスリをもらえると信じてるようでもある。

情けない一日はこうやって始まっていたのでありました。

お客様は神様です。朝から文句を有難う。今後の診療の参考にさせて頂きます。でも、いつか医療事故を起こしそうですね、こんなに何でも診ていたら・・・

 

読んでくれてどうもありがとう。

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