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京都・法然院貫主、梶田真章さんのお話の数々を纏めた『ありのまま』(リトルモア社)という本を読んだ。先日、法然院で思いがけず梶田さんの法話を聴く機会に恵まれたが、日々を生き易くする42のヒントが優しい言葉で語りかけるように綴られており、なんとも味わい深く美しい本に仕上がっている。浄土宗の僧侶でありながら、社会人、文化人としても一流であると再認識させられた。
医師として、梶田さんの言葉からは学ぶこと・見つめなおす事を沢山教えられるような思いがしている。決して書店に並ぶような本ではないが、素晴らしい本ですので皆さんにもご紹介したい。「目次」自体を並べてみる。
「ていねいに暮らす、楽に生きる」という副題がついている。
第一章 ていねいに暮らす
おはようございます 掃除する 食べる いただきます 水をいただく 眠る 呼吸する お風呂に入る 歩く 買い物をする 家事をする
第二章 豊かな一日のために
音楽を聴く アートに親しむ 本を読む 花を飾る 自然と関わる 生きものとふれあう 自然を暮らす 気を感じる 観光する
第三章 ともに生きる
縁あればこそ わかり合う 伝える 教える 育てる 見返りを求めない 恋愛する 結婚する 友だちをつくる 環境を守る
第四章 ありのまま
癒える 喜ぶ、ほほえむ 楽しむ 「他力」の意味 任せきる ありのまま 「わたし」にこだわらない 心で呼吸する 長い眼で見る 「どうにもならない」こともある 想像する ピュアランドへの旅
患者さんと向き合う時に、家族と過ごす時に、自然に思い浮かぶような優しいお話です。日々の診療に疲れたときにでも読んでみてはどうでしょう? 医師の皆さんにおすすめします。
読んでくれてどうもありがとう。
開業医にも色々あって、世襲階級でもなく、借金を返し終わるのがやっとで投下自己資本の回収にすら失敗する人も少なくない。いずれ、僕もその一人になるやも知れぬ。
そんな時に頼りになるのが、大きな声では言えないが饂飩屋さん。
小さな声で言うが、僕は饂飩が好き。安いし速いし気軽だし・・・妻に食事を作ってもらえないと喜んで饂飩屋さんに回避する。色々トッピングして満腹になっても、オキニの店では500円を超える事はまずない。昨日も朝御飯を作ってもらえず、子供をスケート教室に送って行って、待ってる間に朝っぱらから饂飩屋さんに行ったら・・・ビックリだった。
その地元では有名な24時間チェーン店。葱を大量に注いでも文句言われないのでお気に入り。葱入り饂飩か、饂飩入り葱汁か・・・という感じで食するのが貧乏開業医の嗜み。専門家に言わせれば多分美味しくないのであろうが、自分が美味しいと感じればOKだ。ただ、家内は決して同行したくない、知人に目撃されたくない・・・そんな店。
なぜ、ビックリしたかと言うと・・・ 駐車場は数台しか止まってないのに、入り口前に2人座っている。中を見ると、朝なのになんとほぼ満席だ。並んでるかを尋ねたら返事がない。何やら亜細亜語で意味不明。待ってると信じていたが、どうも違うらしく饂飩屋前で記念?写真を撮りだした。ひょっとして・・と中に入ると、2席だけ食べ終わった丼が並んでいたので、外の二人が居た席だったろう。店の人も3人のうち一人は亜細亜語。全部で30席ほどの店内に、25人ほどの中国語と韓国語のお客さん。日本語は店員二名と一人の開業医のみ。レジ横カウンターに座る開業医は支払いの一部始終を聞いていたが、かみ合わない滑稽な会話・・・全くお互いチンプンカンプン。チープヌードルハウスカウンターに朝から座るの親父は誰?ここはどこ?私は開業医?
先日、豊田市の小学校ではポルトガル語の児童が日本語児童を上回ったそうだ。
饂飩屋さんは多分観光客御用達と思うが、近くに普通のホテルは無いはずだし、観光バスの添乗員に連れられて・・・と言った雰囲気ではなかった。中国語と韓国語が同じバスには乗らないだろう。
なかなか行けない亜細亜小旅行をしているようで、朝から少々得した気分になったのだが、店を出てよく考えると・・・複雑な心境に変わった開業医なのでありました。
読んでくれてどうもありがとう。
先日の本の紹介、『高学歴ノーリターン』に関して、僕のブログ記事にしてはコメントを多く頂いた。普段、コメントへの返事を失礼ながら書かないのですが、補足の形で書き記します。
この元厚労省キャリア官僚の著書は、極めて刺激的なタイトルですが、僕も実は内容的にはほとんどの点で賛成なんです。よく読むと、「高級官僚への逃散の奨め」になっていますね。医療崩壊は現在かなり進行していますが、霞ヶ関官僚は、これから「高学歴エリート官僚を虐めるなら、逃散するぞ」と脅しをかけている風にも見えます。昨今の公務員改革への抵抗が組織的戦略の結果だという事が良~く分かります。お坊ちゃま医師会と違って相当激しい抵抗への予防線というか先制攻撃ですね。
しかし、この人は「いい事」も書いているんですね。学歴社会崩壊で「金を稼ぐことがすべて」になると、親の姿を見てほとんどの子供は地道な努力を怠り、社会がギャンブル的風潮になり殺伐たるものに変容する。もっと努力して高学歴を得た人、学問的に努力を持続している人に報いる新たなタイプの学歴尊重社会を構築しないと社会が変になり健全な姿には二度と戻らない。「医療崩壊」も似た構造と考えられるし、ある程度その通りだと僕は思うんですね。もっと勉強した人たちを認める社会になってほしいと。
賛成できない点は、「医師」を「不当な扱いを受ける高学歴エリートの不満の理由」に位置づけている点ですね。元厚労省キャリアは、医師を意識的にか「開業医」と「勤務医」に分けたがらず、「医師」の収入が多すぎと表現している。医師、特に開業医は全然高学歴ではなく、将来の不安を持たなくて済む特権的な世襲の高額所得者層と信じ込んでいるのはシンジラレナ~イことですね。
しかし無意識なんでしょうが、181ページには、「学歴と職業威信と所得」の三つを備えて、学歴にみあうノーマルリターンを獲得して没落をなんとか防いでいる職業は「開業医」だけだと書いています。283ページには珍しく、「勤務医」はかわいそうなくらい恵まれてないとも書いていますよ。しかし直後に、「開業医」がこんなに儲かるのは日本だけで歪んでいるとも書いてます。
この人、唯一の健全な扱いを受けていた開業医を誉めてるのか憧れてるのか馬鹿にしているのか・・・開業医に対する知識が無く、分析する資格がないノータリーン厚労省キャリアという事は確かでしょう。日本の開業医は、「学歴不要」で「世襲」で将来不安もなく「特権的階級」に属していると本気で信じてるんでしょうか? ジャないと、「開業医は不当に儲け過ぎていて歪んでいるのでよろしくない、他の高学歴の方々よ怒れ・・あいつら同様に金儲けに走ろう・・」などという暴論を吐きはスマイ。
現在の勤務医には学歴に見合わない不当な低い評価(リターン)しか与えられず、当然な評価を求めて「開業医」へ転身を図ろうともがく構図が出来上がってしまった。そこに唯一の「学歴と職業威信と所得」を満たす場があるから当然の流れにも思える。僕の場合はお金は無関係な開業決意だったんですが・・・・ そして、勤務医が支える良質な医療は崩壊して・・・「ノーリターン」となりましょう。
読んでくれてどうもありがとう。