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いま非常に眠いし、足もガタガタで痛い。でも、認知症気味なので忘れないうちに昨日の出来事を書き残しておこう。
僕ら開業医の辛いところは、休みが取りにくいこと。職員は労働基準法にのっとって海外旅行にもチョコチョコお出かけしているようだし、子供の入学式で東京にも有休使って行けるのだが、今では楽しみだった学会まで日曜日開催じゃないし、代診雇える経済環境ではなくなったので、旅行好きの開業医には困った世の中になったものだ。今年は、循環器も内科も平日のみ・・・学会理事ども、勉強好きな開業医もいるのに、一律にバカにしとるんか?
さて、本気の苦情はこの位にして・・・ 昨日のことをそろそろ書き始めよう。実は、この週末、僕は妻子に見捨てられて自由だった。
まず、土曜の深夜2時に映画『蒼き狼』が跳ねた。映画の前にどこでドウ過ごしたは秘密だが、浮気だけは天地神明に誓ってしていない。帰宅して風呂に入って本を読んでベッドに入ったのは、3時過ぎだった。その時、想い浮かんだのが、「日曜日の京都旅行」だった。
当地から愛する京都までは新幹線で往復5時間以上かかるので、始発に乗るため5時半には家を出た。しかし、さすがに桜の時期の京都、なんとほぼ満席だった。みどりの窓口には列が出来ていて、前にヘンテコな親父が並んでいた。真新しい運動靴を履いた団塊世代の親父は京都に行くらしい。禁煙席は満席で、グリーンと先頭の喫煙車両しか指定がなく、しょうがなく喫煙席を指定したが完全な失敗だった。
のぞみは自由席がないと思っていたら、いつの間にか自由席も出来たらしい。喫煙車両に行くと数人しか乗ってないが「あの親父」を発見。なんと、通路を挟んで並んでしまった。幸か不幸か、親父の向こう側の窓際席に新女子大生が座った。その親父、たちまち自己紹介して女子大生に話しかける。グダグダ自慢話や政治家批判、どこの方言か判らないが名古屋と九州の言葉が混ざっているらしい。ビールを朝っぱらからがぶ飲みして段々声が大きくなり、愚痴やセクハラやで、女の子は途中から辛そうでかわいそうだった。余程助けてあげようかと思ったが、確かに満席で逃げ場もなく、親父も女の子も僕も行き先は同じ京都。女の子がちょっとタイプじゃなかったので、眠たくもあり申し訳ないが放置した。しかし、親父のタバコの煙が僕の顔を繰り返し直撃して、生活に疲れた親父のダミゴエが煩くて熟睡できずに、チラチラ話を無理やり聞かされた。眠ったのか寝たふりしたのか、途中から女の子の声が消えて、親父が独り言を大声で言い出した。まるで統合失調症・精神分裂病の病棟実習のデジャブだった。
僕は、せっかくの京都旅行を汚された気がして、到着の10分前に席を立って他の車両に移動した。間違っても統合失調気味の親父と一緒に京都に降りたくはなかったが、女の子が餌食にならなかったが気がかりであった。穢れを知らない娘を穢す団塊親父・・・また思い出して気分が悪い。
さて、妻子とは行けない「私の京都」。朝の天気予報では雨は降らないはずだったのに、残念ながら途中で300円の高給傘を買う羽目になったが、「好感オヤジの春の京都一人旅」をご紹介いたそう。絶対にガイドブックには乗っていないこと受けあいだ・・・
朝の9時半に烏丸口に降り立ち、地下鉄バス一日乗車券1200円なりを購入したが、使うつもりはあまりなかった。メタボ解消をかねての散策・・・それもバスの通らない道しか僕は思い描いていない。「今日中に2kgヤセル」ことが秘密の目標だったが、すれ違う人が知ってるはずもない。多分、私を見て「お金持ち開業医」などと想像出来る人もいなかったはずだ。完全に普段着のボサボサ頭で手ぶらだったから・・・
まずは、鴨川方面へ・・8条と7条の間を進む。外人の母子3人の後をついて歩くが、危なく不審者と間違えられそうに感じた。母子が逃げ込むようにスッと横に移動すると・・そこは医師会旅行で僕がかつて昼食を頂いたお店だった。そう言えば安旅館を兼ねていたのを思い出したが、もうチョッとましなところに外人さんは泊まりなさい。
最初に目指すは7条と5条の間の正面橋。疎水にかかるプチ正面橋でキレイナ桜。僕の知的な顔を見て英語を流暢に話せそうと感じたのであろう・・オーストラリア人夫婦が話しかけてきたので「正面」橋の由来を話してあげた。でも、なんでこんな通りに・・という場所。その近くには立派な内科と外科器具博物館があったが、いかにも京都の裏道だ。いかなる事情か、その内科は毎日昼の3時までらしい・・それで採算が取れるなんて羨ましい。
鴨川にかかる正面橋は京阪電車がなくなってつまらなくなった。あの頃は、車が少ない「秘密の橋」の雰囲気だったのに・・でも、鴨が十羽ほど浮かび、いかにも「鴨川ホルモー」だった。そう言えば、この6条河原はカツテ処刑場のあった場所。石田光成もここで断頭された。ワザワザ観に来る観光客はいるはずもない。
正面通りの道幅がパッと拡がると豊国神社と方広寺。手前右には耳塚遺跡。左には扇子やさんと和菓子屋さん。このあたりはカツテ扇子の骨乾しで歩道は歩けないほどだった。大阪城並みの石組みに添って赤レンガの京都国立博物館を横目に見ながら角の公衆便所でスッキリする。何しろ此れから暫らくはトイレを期待出来ない・・と思ったわけが、角を回るとお気に入りのHYATTがあった・・のは知っていたが、トイレのみ使用して嫌われ者になりたくはなかったのだ。
スッキリしたところで、若い男女の群れ群れ群れ・・皆おそろいのウインドブレーカーやユニホーム姿で手にはビラびらビラ・・しかし、誰も僕にはビラを配ろうとしない。どうせ上品な若者はいないし、知的な可愛い子もいない。野郎どもは勉強と縁がなさそう・・・と思いながら横目でビラに眼をやると・・「Kyoto Univ @%&#since 1987」とか何とか書いてある。何だこいつら絶対京大生には見えないぞ・・ドウ観ても3流私大か浪人生、良くて専門学校生だ。歩けば歩くほど若造が増えて、女坂の下まで来ると歩くのに邪魔になるくらいだった。
馬鹿やろう・・・俺にとっての女坂は神聖不可侵な場所だ。そこにビラもってサークル野郎が京都の景観を穢して何してる?とお怒りモードで久々の懐かしき思い出の女坂を登っていったが、登っても登っても若者の数は増すばかり・・・坂の途中でやっと「京都女子大学入学式」が本日4月1日に行われる事を知った。正門のところには、「途中で貰われたビラは校内には持ち込まないで下さい。この箱の中に捨てて入場してください」と書かれており、係員に促されて、一人平均3cm厚のサークル勧誘ビラを全く読みもせずに捨てていた。
こいつら一体どれだけ紙資源の無駄遣いをして地球温暖化に影響を与えてるんだ?お前ら本当に京大生か?俺を受け入れなかった京大医学部生も無駄なビラ配りをしてたんか?バカモン、少しは地球環境を考えて行動しろ・・どうせ新入女子大生を騙して遊ぼうと思ってるだけだろ?その証拠に、可愛い子は5cm厚、普通の子は3cm厚、不細工ちゃんは1cm厚のビラだったジャないか?人を顔で判断しちゃ行かんぞなもし・・
懸命なる読者諸氏は誤解しないだろうが、何も僕は京都女子大に忍び込もうと女坂を登っていったわけではない。女子寮には見向きもせずにどこに向かったか・・は次回(2)に書こう。
読んでくれてどうもありがとう。
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