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2007.03.29 23:14 |  生活 / くらし  |  murajun  | 推薦数 : 1

総下流時代 working poor

今週は「倒産するかもしれない」ほど診療所がヒマでヒマで・・・また本日も320ページの本を一冊読んでしまいました。ついに今週は軽く1000ページを超えました。患者さんを診察する時間より読書時間が多い今週の「哀れ」でありました。借金地獄に苦しむ開業医がこんな状況で良いんでしょうか?

サテ今回は、以前にもブログで紹介した事のある「光文社ペーパーバックス」シリーズの2007年1月30日発行、第99巻『総下流時代』であります。このシリーズは右も左も真ん中も外もあって、辛口現代評論から硬軟取り混ぜ大変に面白いから私は相当愛読しています。著者の思想にやや偏りがある場合も少なくないため、常に冷静に対応しないと恥ずかしい誤解を他人に広めかねないですが、今回の藤井厳喜氏の本の内容は「非常に たいへんだ~」であります。

 

日本では、勤務医も開業医も情けない未来しか待ち構えていないような感じですが、我々だけでなく世の中の殆どの人は悲しい未来に突き進んでいるようですね。特殊職の医師はまだまだマシな方でしょうが、子供達の時代には日本も世界も一体どうなってしまっているのでしょうか?

日本の「格差社会」はグローバル化の結果で不可避のようですが、世界規模で「前近代化」(中世に戻る)していく現実を本の中で明らかにしています。おそらく、半世紀以内に日本や欧米が到達した「近代的価値観」は失われ、世界はルネッサンス以前のような「暗黒の中世」に逆戻りしているだろう。そして、わが国の社会は、サラリーマンもOLも消滅し、ただ働いて生きる低賃金労働者とそれを管理する管理者(と資産家)だけの超二極化格差固定社会になっているであろう。つまり、殆どの人がワーキングプアとなる「総下流時代」がやって来るであろう・・・と著者の藤井氏は説きます。

 

キーポイントは、「発展途上国の人口爆発と先進国への移民流入」、「国境無視の宗教至上主義イスラム社会とキリスト教の対立」、「覇権国家中国の野心と崩壊の危機」・・・という事で、日本の少子化だとか日本単独の努力とかでは如何ともし難い「近代化以前のままの国家による世界感の変容」のようです。確かに多くの識者が指摘している未来と似通っており、明るい未来は期待できずに日本は大変ですね。我々やマスコミが「医療改革だとか医療崩壊だとか医師確保」とか言ってる場合じゃなくて、日本自体が「アメリカ連邦の一員」になるか「中国の属国」となるか「極めて困難な孤高の国家」を目指すのか・・というのが我々が死ぬ前に現実のものになるようです。

新型インフルエンザで死なないなら・・・、地球温暖化にて溺れなければ・・・、待っているのは「キリスト教vsイスラム教vs中華思想」の三つ巴の地球大戦争かもしれません。怖いですね、嫌ですね、ノストラダムスですね、アルマゲドンですね・・・怖いもの見たさのお方は読んでみてください。1000円でスリルが味わえます。

 

こんな未来が本当にやって来るとしたら、我々医師は今後どのように生きて努力する子供らをどう導いて行けばいいのでしょう?これじゃ、目先の医療問題なんかドウでもよくなりますね。

ちなみに、年収300万円時代から150万円時代になりつつあるようです。定年制も退職金も年金もない世界。大都市東京には移民が溢れ、アメリカのように「日本人」はマイノリティーになるかもしれません。

 

安い給与で働いてくれる職員の皆さんをいかにして「下流」にしないように何とかお手伝いできないだろうか・・と経営者の目で考えてみようと思って読んでみたんですが、日本に限らず世界の未来は暗そうですね。

何か改善策はあるんでしょうか?残念ながら、「人口爆発の抑制」と「政教分離」が出来ない場合、アウトのようです。

 

読んでくれてどうもありがとう。

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