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なんとなんと、今日は素敵な本に巡り会ってしまった。昨年4月発売の『ミーナの行進』は、なんとも新鮮な感動を中年親父に呼び起こしてくれた。
作者の小川洋子さんは、私とほぼ同世代のようだ。この不思議と言うほどではないがファンタジックな物語は一体どこまでが彼女の実話なのであろうか?80%位本当としたら、幸せな子供時代を過ごした女性だと言えるであろう。多くの懐かしい出来事や商品の数々、自然な子供の感情と田舎と都会の混ざり合い・・素敵だ。
『芦屋』というお屋敷街の1970年代の物語、たった一度しか私は訪れた事はないが、ミーナと朋子の12歳のたった一年間の人生の交差点は非常に羨ましい。
本屋大賞受賞者の再びの本屋大賞ノミネート作品。『鴨川ホルモー』も、『命短し、歩けよ乙女』も今年のノミネート作品であるが、どれも甲乙つけ難い。それにしても、本屋大賞というのはナカナカ良い作品をノミネートしている。私の場合、娘に読ませたい本ナンバーワンと思う。こんな本が書ける少女時代を送れて本当に小川さんは幸せだ。
しかし、小川洋子さんの作品を読むのは今回が初めてだった。写真でみると朋子のマンマの優しい顔をしてらっしゃる。『博士の愛した数式』というタイトルだけは知っていたが、こんど読んでみようかな。でも、この本が何故「谷崎潤一郎賞」なのか?は不思議である。あんまり関係ない雰囲気なんだけど・・・
昨日もブログに本の話を書いて今日もまたか・・と思われる向きもあろうが、この330ページの本を今日の診察時間内に読み終わってしまった。裏返せば、それ程商売上がったり・・であったわけであり喜んでいいのか悲しむべきか悩むところである。それ程、引き込まれてしまって感動唖然感嘆感涙名のでありました。皆さんにも是非読んで欲しいというか、子供さんにも読ませてあげて欲しい本ですね。何度も言いますが、素晴らしいです。
もともと多読速読ではあるのだが、50人の患者さんを診察しつつ330ページを9時から19時までに読めるのか?よほど閑な開業医・・・と苦しむ勤務医の先生がたにお叱りを受けそうである。しかし、勤務医の皆さんも沢山沢山本を読み漁ってください。患者さんと人間らしいお付き合いをしていく上で、読書は非常に役立ちます。医師は患者さんより多くの人生を知っておいた方が望ましいと思っています。
蛇足ですが、先日電車に乗ってたら、目の前に「ミーナ」ソックリの可愛らしい女の子が座っていました。今日、その子の顔を思い浮かべながら読みふけっていたのを白状します。
読んでくれてどうもありがとう。
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