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2007.03.29 23:52 |  お金 / 株  |  murajun  | 推薦数 : 1

石垣島乱開発と県民所得格差

我が愛する石垣島の生活環境が危機に瀕しているという。

殺害されたかもしれない野口さんと逮捕前のホリエモンが石垣島の開発利権と深く関連していた事は報道された事実であろうが、空港に近い南地区以外の島全体がバブルさながらの乱開発と投機対象にされて苦しんでいるらしい。島田伸介が観光食堂を建てただけでもガッカリなのに、赤土の処理も出来ない本土のお金持ちが大勢石垣島に別荘を建てているらしい。

 

同じ日本人なのに沖縄の県民所得と東京のそれは2倍以上の開きがあって、日本語が通じて健康保険が利用できる「東南アジア」同等の格安生活が石垣島の魅力なのだろう。これまでジッとずっと先島の自然環境を貧しいながらも守り通してきた島の人々のやるせなさを思うと涙が出てくるよ、ホントに。

今の東京は土地バブルの真っ最中。対する地方はいまだに急降下中。団塊世代の退職で、遊んで暮らせる国内リゾートには最適かもしれないが、沖縄や先島の文化や風俗、風習は近い将来消えうせてしまいそうだ。自然環境の破壊は言うに及ばない。海がめの産卵の米原にはマンションが建つという。絶対ぜった~い反対を表明する。

 

県民所得格差というのは、その他の格差と異なり個人の力や努力では如何ともし難い深刻な問題であり、格差固定が容易に生じてしまう。小泉以降は更に深刻化しており、東京生まれ東京育ちの山口選挙区の総理には問題とは映らないのかもしれない。子供がいないから余計に未来は気にならないのだろうか?

思えばバブル時代もそうであった。東京資本が地方都市の土地やマンションを大量取得し、地方民は東京の資産家にセッセと家賃を払い続けた。僕らのマンションも丸ごと東京の個人が所有していた。今度は、東京のサラリーマンあがりに地方土着民は色々とこき使われるのであろうか?同じ日本人なのに生まれた場所で人生に格差が生じるなんて悲しいものだね・・・

 

読んでくれてどうもありがとう。

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2007.03.29 23:14 |  生活 / くらし  |  murajun  | 推薦数 : 1

総下流時代 working poor

今週は「倒産するかもしれない」ほど診療所がヒマでヒマで・・・また本日も320ページの本を一冊読んでしまいました。ついに今週は軽く1000ページを超えました。患者さんを診察する時間より読書時間が多い今週の「哀れ」でありました。借金地獄に苦しむ開業医がこんな状況で良いんでしょうか?

サテ今回は、以前にもブログで紹介した事のある「光文社ペーパーバックス」シリーズの2007年1月30日発行、第99巻『総下流時代』であります。このシリーズは右も左も真ん中も外もあって、辛口現代評論から硬軟取り混ぜ大変に面白いから私は相当愛読しています。著者の思想にやや偏りがある場合も少なくないため、常に冷静に対応しないと恥ずかしい誤解を他人に広めかねないですが、今回の藤井厳喜氏の本の内容は「非常に たいへんだ~」であります。

 

日本では、勤務医も開業医も情けない未来しか待ち構えていないような感じですが、我々だけでなく世の中の殆どの人は悲しい未来に突き進んでいるようですね。特殊職の医師はまだまだマシな方でしょうが、子供達の時代には日本も世界も一体どうなってしまっているのでしょうか?

日本の「格差社会」はグローバル化の結果で不可避のようですが、世界規模で「前近代化」(中世に戻る)していく現実を本の中で明らかにしています。おそらく、半世紀以内に日本や欧米が到達した「近代的価値観」は失われ、世界はルネッサンス以前のような「暗黒の中世」に逆戻りしているだろう。そして、わが国の社会は、サラリーマンもOLも消滅し、ただ働いて生きる低賃金労働者とそれを管理する管理者(と資産家)だけの超二極化格差固定社会になっているであろう。つまり、殆どの人がワーキングプアとなる「総下流時代」がやって来るであろう・・・と著者の藤井氏は説きます。

 

キーポイントは、「発展途上国の人口爆発と先進国への移民流入」、「国境無視の宗教至上主義イスラム社会とキリスト教の対立」、「覇権国家中国の野心と崩壊の危機」・・・という事で、日本の少子化だとか日本単独の努力とかでは如何ともし難い「近代化以前のままの国家による世界感の変容」のようです。確かに多くの識者が指摘している未来と似通っており、明るい未来は期待できずに日本は大変ですね。我々やマスコミが「医療改革だとか医療崩壊だとか医師確保」とか言ってる場合じゃなくて、日本自体が「アメリカ連邦の一員」になるか「中国の属国」となるか「極めて困難な孤高の国家」を目指すのか・・というのが我々が死ぬ前に現実のものになるようです。

新型インフルエンザで死なないなら・・・、地球温暖化にて溺れなければ・・・、待っているのは「キリスト教vsイスラム教vs中華思想」の三つ巴の地球大戦争かもしれません。怖いですね、嫌ですね、ノストラダムスですね、アルマゲドンですね・・・怖いもの見たさのお方は読んでみてください。1000円でスリルが味わえます。

 

こんな未来が本当にやって来るとしたら、我々医師は今後どのように生きて努力する子供らをどう導いて行けばいいのでしょう?これじゃ、目先の医療問題なんかドウでもよくなりますね。

ちなみに、年収300万円時代から150万円時代になりつつあるようです。定年制も退職金も年金もない世界。大都市東京には移民が溢れ、アメリカのように「日本人」はマイノリティーになるかもしれません。

 

安い給与で働いてくれる職員の皆さんをいかにして「下流」にしないように何とかお手伝いできないだろうか・・と経営者の目で考えてみようと思って読んでみたんですが、日本に限らず世界の未来は暗そうですね。

何か改善策はあるんでしょうか?残念ながら、「人口爆発の抑制」と「政教分離」が出来ない場合、アウトのようです。

 

読んでくれてどうもありがとう。

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2007.03.28 21:14 |  映画 / 音楽 / 読書  |  murajun  | 推薦数 : 1

ミーナの行進

なんとなんと、今日は素敵な本に巡り会ってしまった。昨年4月発売の『ミーナの行進』は、なんとも新鮮な感動を中年親父に呼び起こしてくれた。

作者の小川洋子さんは、私とほぼ同世代のようだ。この不思議と言うほどではないがファンタジックな物語は一体どこまでが彼女の実話なのであろうか?80%位本当としたら、幸せな子供時代を過ごした女性だと言えるであろう。多くの懐かしい出来事や商品の数々、自然な子供の感情と田舎と都会の混ざり合い・・素敵だ。

 

『芦屋』というお屋敷街の1970年代の物語、たった一度しか私は訪れた事はないが、ミーナと朋子の12歳のたった一年間の人生の交差点は非常に羨ましい。

本屋大賞受賞者の再びの本屋大賞ノミネート作品。『鴨川ホルモー』も、『命短し、歩けよ乙女』も今年のノミネート作品であるが、どれも甲乙つけ難い。それにしても、本屋大賞というのはナカナカ良い作品をノミネートしている。私の場合、娘に読ませたい本ナンバーワンと思う。こんな本が書ける少女時代を送れて本当に小川さんは幸せだ。

しかし、小川洋子さんの作品を読むのは今回が初めてだった。写真でみると朋子のマンマの優しい顔をしてらっしゃる。『博士の愛した数式』というタイトルだけは知っていたが、こんど読んでみようかな。でも、この本が何故「谷崎潤一郎賞」なのか?は不思議である。あんまり関係ない雰囲気なんだけど・・・

昨日もブログに本の話を書いて今日もまたか・・と思われる向きもあろうが、この330ページの本を今日の診察時間内に読み終わってしまった。裏返せば、それ程商売上がったり・・であったわけであり喜んでいいのか悲しむべきか悩むところである。それ程、引き込まれてしまって感動唖然感嘆感涙名のでありました。皆さんにも是非読んで欲しいというか、子供さんにも読ませてあげて欲しい本ですね。何度も言いますが、素晴らしいです。

もともと多読速読ではあるのだが、50人の患者さんを診察しつつ330ページを9時から19時までに読めるのか?よほど閑な開業医・・・と苦しむ勤務医の先生がたにお叱りを受けそうである。しかし、勤務医の皆さんも沢山沢山本を読み漁ってください。患者さんと人間らしいお付き合いをしていく上で、読書は非常に役立ちます。医師は患者さんより多くの人生を知っておいた方が望ましいと思っています。

 

蛇足ですが、先日電車に乗ってたら、目の前に「ミーナ」ソックリの可愛らしい女の子が座っていました。今日、その子の顔を思い浮かべながら読みふけっていたのを白状します。

 

読んでくれてどうもありがとう。

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2007.03.28 01:00 |  映画 / 音楽 / 読書  |  murajun  | 推薦数 : 1

日本沈没 第二部

石川県輪島市沖を震源とする震度6の地震が日曜日にあった。ちょうど二年前の同時期に同規模の福岡玄界沖地震があり、やはり日曜日の午前十時前後の発生で、被害者数も比較的少なく、かなり似通った地震の様だ。福岡の時は地震雲が相当噂になったが、石川ではドウだっただろうか?

しかし、東京直下型大震災はスグそこに迫っているのに、関東のインフラ整備に極端にお金を投下するのは如何なものか?せめて震災後の復旧用にお金の有効利用を考え、首都機能移転を真剣に考えたほうが望ましい。だが、石原では東京独占構想のために「日本沈没」が早まりそうで怖い。

 

さてさて、それまで読もうか読むまいか悩んでいた『日本沈没 第二部』を、能登半島地震の報を受けて一気に読んだ。小松左京氏の構想を谷 甲州氏が執筆した475ページの大作であった。

読むのをためらっていたのには少し理由があった。

まず、先頃の映画 『日本沈没』が草薙君の映画になってツマラナイ出来栄えと聞いていて(観ていない)、その延長線上の小説だと感じていたからだ。

それに、このボリュームが大きい。この分量だと駄作に遭遇した時のダメージは小さくない。時間の無駄が嫌なのである。

また、世界中に移民として展開する難民国家が中央政府を機能させ経済的にも問題ないという設定に違和感を覚えたからもある。

共著というものに対しての先入観は、名手トムクランシーがよく誰かに名前を貸して書かせてイマイチの評価を得ていた関係で、パスしよかとずっと思っていた。

 

余談ですが、地震小説の最近の良作としては、高嶋哲夫氏の『M8』が興味深かった。東海東南海地震のシミュレーション小説だが、なかなかの出来栄えで、東海地方の方は一度教科書代わりに読んでみてください。きっと怖くなります。

『日本沈没』は1973年に出版され、当時中学に入ったばかりの私にとっては衝撃作だった。完全なSFなのか、ノストラダムスなのか、まさか第二部を用意しているなんて思ってもいなかった。

 

しかし、この本はちょっと物足りない・・・というのが正直な感想だ。本当に小松左京氏が書くべき本だったのだろうか? 

まず、前提たる日本沈没が無いままに25年後の現代に至っている。小説中の中国や北朝鮮の状況や行動に関しては近未来というより全くの現代だ。科学技術も現代の枠を超えてはいない。しかし、実際と異なり今まで25年間も「日本列島」は存在していない。従って、前提条件が全く異なる「異なる歴史」の現代小説というしかない。

違和感といえば、地球温暖化ではなく地球寒冷化が小説中の重要な未来予想図であって、これも最近の世界の常識と異なり、近未来小説と言って良いものか悩む。また、最後の1~2章が内容的に飛びすぎ急ぎすぎ粗過ぎで、前半に不要な記述が多すぎて、全体のバランスを完全に欠いてしまっている。

そういう意味で、設定は独特で面白いものの、違和感が非常に大きくなり、残念な結果になっていそうだ。

西日本の地震活動が活発化しているそうだ。、火山活動の連動が地下マグマの合体によって生じ、大量の火山灰を撒き散らして、エアロゾルによる太陽光遮断による寒冷化が急速に生じる可能性は温暖化に向かう過程においても数十年で生じうるのは実際にありえそうである。ある意味、地球温暖化より地球寒冷化の方が100倍恐ろしい。7万年前のインドネシアの火山噴火時には氷河期を誘発し、人類は絶滅の危機に瀕したという。ネアンデルタール人はその時代に絶滅したそうだ。

なんだか、温暖化と寒冷化の関係は、タミフルが悪いのかインフルエンザ自体が悪いのかの関係に似ている。どっちもありえるし、一律に判断すべきではない。

まあ、この小説の構想の様な日本政府は出来そうに無いと思う。名作の続編が名作になりにくいのは、映画だけではなかったようだ。なんとなく、第二部は無くて良かったような気がしてならない。475ページを2~3日で読んだが、今週は患者さんが少ないので暇つぶしにはなった模様だ。

 

読んでくれてどうもありがとう。

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2007.03.27 15:33 |  スポーツ  |  murajun  | 推薦数 : 0

全国に23ヶ所?

スケートの世界選手権、予想通りの展開になった。

つまり、金が失敗し、浅田が抜き、安藤が更に抜く。6分間練習の際にピンと来た直感が見事に的中した。私はスケートの経験は無いが、ショートや自己ベストの点数や最近の状況を観察していれば比較的簡単な予想だったのではないだろうか?

まあ、そんな自慢話?はいい加減にして・・・

金は腰椎ヘルニアが無ければ、完全に抜きん出る逸材だろう。切れが違うし、華麗さとか弱さと女性らしさが上手くミックスされつつある。言葉が分からないので返っていいのかもしれない。

言葉といえば、浅田真央の話し方は変わらないな~ そろそろ、『ノーミスして・・』というのは卒業して欲しい。可愛いのは間違いないし、才能は凄いし、根性も凄そうだが・・・知性が疑われる喋り方が似合わない年齢になっていることを自覚して欲しい。

それに比べると、安藤は随分この一年間で良くなった。トリノオリンピックの時の最低最悪状態から良くぞ甦って根性見せていると思う。コーチが上手いんでしょうが、ちょっとイケメン過ぎて選手との関係が危険ですね、要らぬ世話でしょうが・・・ しかし、鳥のオリンピック時の化粧と衣装は誰が考えたんでしょうか?凄すぎのダサすぎです。

 

ところで、名古屋勢凄いですね。中野を含め恩田もいるし何で名古屋なんでしょう?というのをお昼にやっていた。なんとも通年営業のスケートリンクが全国に23あって、うち3つが名古屋だそうです。???これだけのスケート人気なのに、本当に全国に23ヶ所しかないんでしょうか?

その23ヶ所のうちの一つの通年営業スケートリンクに最近娘が通うようになりました。勉強ばかりでノイローゼにならないように・・ストレス発散のつもりですが、のめり込んで大変です。日曜の9時開始のスケート教室、8時半に家を出ないと間に合いませんし、土曜の夜更かしが出来なくなりました。深夜テレビも夫婦の時間も制限されてしまいます。

しかし、スケート教室は盛んですね。ジュニア初心者コースでは、100人くらいが5段階に分かれて指導を受けています。親の方が熱心ですが、スケートの場合には4~5歳の子供がグルグルまわったりしますから脅威ですね。うちの子は初心者中の初心者ですが、一応安いマイシューズを履いて楽しんでいます。

ストレス発散とクラブ活動の代わりに・・と考えてますが、DSのスケートソフトまで欲しがる始末です。父親ににて熱しやすく冷め易い性格なので何時まで続くか少々心配です。

 

読んでくれてどうもありがとう。

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2007.03.27 14:47 |  開業 / 病院経営  |  murajun  | 推薦数 : 0

困ったもんだ

先日久しぶりにガッカリして、ちょっとムカムカ吐き気がしてくる事があった。

随分久しぶりに来院の親子だった。4~5年ぶり、かなり大きくなった10歳の男子はスッカリ可愛さが薄れ、良く有りがちな甘えた礼儀知らずの雰囲気を漂わせていた。挨拶も出来ないし、こちらを見ずに「母親を経由しての会話」しか成り立たない。何を聞いても、寄り添う母親に向かって答える。あの頃、母子ともに些細な症状で頻会に来院して過剰な受診回数に少し驚いていたが、近頃はピッタリと受診が止んでいた。当院が小児科ではないので当然といえば当然だった。来院時にはいつも母親の希望に振り回され気味で、来院されなくなってスッキリして完全に忘れ去っていた。母親の方も同時期からピッタリ来なくなっていたが、下痢症状がきつく消化器科に変更していたのかもしれないが、訳を聞く気にはなれなかった。

先週中頃にインフルエンザの自己診断で、母に連れられ何故か「耳鼻科」を受診。検査陰性で、内服薬も曖昧で改善無く、当院を週末に受診し、インフルエンザ再検査希望。自他覚症状はインフル否定的でヤルマデモ無いと思ったが、親の希望に圧されて施行し、結果も案の定陰性だった。一応、2度の否定でもあり、耳鼻科の薬と併用できる範囲での処方を行った。

そしたら、一旦帰宅後に、「うちの子は錠剤しか絶対飲めないので変更してくれ・・」と電話があった。色々考えた挙句の処方だったが、実際に当院は小児科ではないので、日頃から粉薬やドライシロップ以外の薬が少なかった。この男の子には適当な錠剤が当院には無かったし、私には子供用錠剤の知識も無かったので、「何とか粉やシロップを飲んで欲しいが、どうしても無理なら残念ながら小児用薬の品揃えが少ないので、他の小児科にかかられた方がいいですね。」と答えて、一旦は「分かりました」との事だった。

 

その後、しばらくたって再度、受け付け嬢に電話があり、私にではなく受け付け嬢に一方的に大声で文句を言い放って電話を切られたもようだ。

「小児科じゃないから薬を揃えてないとか言うんだったら、初めから小児を診察しなけりゃ良いじゃないですか・・ 診察しといて薬が小児用がないとか・・ひどいですね。そんな病院二度と受診しませんから・・」

 

オイオイおい・・・ 当院は小児科の看板上げてませんし、粉薬とシロップでOKな子供も沢山いるんじゃい。そもそも、そんなに特殊な子供なら最初から小児科に行きゃいいだろ・・田舎でも小児科崩壊してなくて、5km圏内に小児科開業医が少なくても5~6軒はありますよ。うちは内科だけど小児科が稀(月に3~4人)に来るし、したくないけど休日当番医に来院する小児患者に最低限は備えているので少しは薬はあるけど、当然ながら完璧なわけ無いでしょうが・・小児用薬の品揃えがバッチリなら小児科の看板上げて宣伝しますよ。それ位、常識的に分かるでしょう?

初めて来院するなら分かりにくいだろうが、5歳までショッチュウ来院して上手にドライシロップ飲んでたでしょ?知らなかったわけじゃなくて、「近くで待たなくていいし便利だから小児科じゃないのを知ってて」当院にきたんでしょ?

「二度と来院しません」って言われても、二度と来て欲しいとも思ってませんよ ~ だ。

 

それと、母親経由じゃなきゃ会話不能の子供に育てちゃダメでしょう。挨拶くらいは出来るような男の子に教育しなきゃ、先が思いやられますよ。まあ、二度と当院には診察に来ないからいいですが、他所が迷惑しますよ。

 

読んでくれてどうもありがとう。

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2007.03.24 18:45 |  開業 / 病院経営  |  murajun  | 推薦数 : 1

開業医の夜間診療加算?

m3の医師限定掲示板の今月の話題ランキングの断トツ一位は、『開業医の昼間の初診料再診料を減らして、夜間診療加算を少し増額したり、病院側にまわしたり・・』という事らしい。

ブログを始めてから掲示板に書き込むことは止めた。匿名性が高い場所での発言も本音が混じっていて参考にしているが、『開業医vs勤務医』の対立を煽る厚労省の役人根性と低脳マスコミのいい加減さには辟易している。日本医師会の脳天気さにも当然呆れているが、医局生活を知らない若い医師の考えにも危険性を感じてしまう事が増えた。

最近、厚労省の役人事情に通じている人の話を聞いた。情けなくなる暗澹たる将来像が浮かび上がりますね。知らなかったのは、「厚労省では医系技官の方が実務的な力を文官より持っていて、医療政策への影響力は大きい。しかし、進むレールが大多数の医師と異なるために敵対的行動も苦にはならず、ピントが相当ずれてしまっていて、現場の全体像が見えていないようだ・・・」という点だった。これ程のピントハズレな医療政策を繰り返すので「きっと文系の門外漢が頓珍漢な政策を繰り出す」のであろうと信じていたが、医系技官の仕業も少なくなさそうだ。正直、これには参った。

医系技官の姿や生態は海堂 尊さんの小説などにも登場し、不正請求で摘発されたSクリニックチェーンや最近のレインボー汚職技官の風貌から察するに、かなり屈折したものがあるのだろうか?暗黒の帝国に蠢くアンチヒーローやヒールが性に合っているのだろうか?なんとも嘆かわしい厚労省よ・・・

 

さて、問題の試案「昼間の価格を下げて、夜間を増やす」については多くの正当なる反論が掲示板ではなされている。一般諸氏に御覧に入れられないのが残念だが、不正に覗き見ておられるであろうマスコミ関係者と厚労省のお役人さんのオムツの中を覗いてみたいものだ。あ、オツムの方・・・

私は、夜間診療は少しだけしている。但し、深夜の新患はお断り。理由は、強盗や不審者と区別がつかないから・・・ 

開業医は事業主。多額の借金を抱え、多くの職員とその家族の面倒を見る責任がある。開業医はお金持ち・・といまだに信じている強盗や外国人窃盗団から身を守るリスク管理をしなければならないのは当然だ。

僕は職住別である。新患には携帯電話番号を教えていないが、他の患者さんから聞いた携帯番号にかけてくる新患さんもタマにいる。新患じゃなくても、1年以上診察してないと名前を聞いても普通思い出せない。一応、発信番号が判るように携帯電話にかかる様に工夫している。携帯番号ではなく、固定電話番号でかかってくれば一応人物特定が可能であろうが、携帯や非通知だと不審者を否定できない。

一番危険なパターンは、不審者や強盗が深夜に診療依頼を装って電話をし、開業医がたった一人で診療所に車で到着した際に、復讐のつもりで刃物で襲ったり、鍵を開けさせて一緒に診療所に押し入って金品や通帳や薬品類を強奪する場合でしょう。なにも深夜に限ったわけではないが、「よく知らない誰かに呼び出されて、たった一人で対応する」のは現代社会では非常に危険になりつつある・・のが社会の常識です。殆どの内科開業医は今も性善説で働いていて、時間外の診察依頼を笑顔で受けるのが普通であるが、もし本気で悪い人に狙われたら完璧に危険な状況に簡単に遭遇します。強盗殺人・・・には時間外診療依頼偽装は最適です。

ですから、僕はルールを決めています。

当院の受診歴のある患者さんには全員に転送用の電話番号は知らせる。医師一人だけの時は、時間外電話は着信記録の残る携帯電話で基本的に受ける。これで、時間外初診の人は激減する。非通知の人は受信しないか、出てみて名前を思い出す人だけ対応する。携帯からの場合は、出てみてヤハリ名前を思い出す人だけ対応する。名前を聞いて顔を思い出さない場合は、相当期間診療していない患者さんで「かかりつけ患者」では無い事が多い。つまり、時間外初診と大差が無く、不審者からの偽装呼び出しと区別は出来ない。

固定電話からの場合には、まず100%24時間365日、トイレの中でも風呂の中でも、Hなお取り込み中でも、映画館でも、高速道路でも一応電話に出てみる。例外は飛行機のなかだけ。そして名前を聞いて顔を思い出さなくても、僕が診察可能な状況にあって、対応出来ないほどの重症患者ではなくて、僕の機嫌が良ければ万難を排して診察している。でも、最近は「機嫌が悪い」ことが増加中である。ただ、深夜に診療所に出かける時は万が一を考えて、「電話をくれた患者さんの電話番号」をメモに残して、家族を起こさないように娘の寝顔を見ながら一人静かに出かけていく。

最近は、深夜に呼び出しといて現れないクソ患者も増えたが、電話番号さえ判っていれば、ノーショーの理由を聞くことが出来、朝まで待ちぼうけを喰らう心配もない。リスク管理に患者さんの固定電話番号をメモする事は大切な事だ。

そうやって、出来るだけ不審者排除と患者利益を両立させて現在は頑張っているつもりであるが、今回の夜間診療加算案を聞くと逆に気持ちが萎えてくる。金のために働くとみなされた場合には、時間外電話を受けること自体を止めるかもしれない。

 

アメリカに限らず、多くの外国では時間外に開業医が一人深夜に呼び出されて出かけるなんて、「どうぞ、殺すかレイプするか盗むかご自由にしてください・・」と同義である。

そんな社会にもうスグなるんじゃないか?というのが昨今のニュースを見ていると感じられて、冬の夜空が余計寒々と感じられる今日この頃である。

 

開業医の皆さん、命は一つ、職員や家族の生活を守るのは貴方です。リスク管理を充分にして、安全な時間外診療を行いましょう。

 

読んでくれてどうもありがとう。

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2007.03.24 01:48 |  海外留学  |  murajun  | 推薦数 : 2

友あり 遠方より来る

今週は「タミフル騒動」もあり、久しぶりに非常に忙しかった。21日の休日当番の超多忙さが精神的にも更に重たい印象をもたらしたようだ。毎日、外来患者が80~90人来院されて収入も少し改善したが、インフルエンザ流行での患者増はスタッフや常連患者への感染が容易にみられるので正直なところ歓迎しない。

22日は夜7時から地元医師会講演会の座長をやることになっていたが、直前の6時半までインフル患者で忙しかった。演者である古い友人のM君とは、開業医になって会うのは多分2度目、当診療所のある街で会うのは初めてだ。M君は予定より早く6時35分に当院に到着したが、まだ僕の着替えは完全には終わってなかった。

読者諸氏も多分ご存知のM君は既に超有名な教授になっていて、その他にも色んな分野で大活躍をしている。現在の最大の力点がどの領域に置かれているか判らない位の八面六臂の活躍だけに、一介の田舎の開業医に成り果てた僕には、正直やや遠い存在に感じられるようになりだしていた。

 

数ヶ月前、ある製薬会社のMRがやって来た。医師会の講演会担当医に言われ、僕に座長をやるように頼みに来たのだ。こんな時は大概、循環器系の講演内容で、地域で数少ない専門医の僕を立ててくれる先輩開業医の親切心なので断りにくい。しかも、日にちが当初、夜間透析と重なる金曜日だったので、不在時の医療事故のことを考えると断りたかったのが本音である。しかし、演者がM君と聞いて・・・・・正直、「驚く」と同時に非常に「心配」にもなった。(幸い、後から木曜日に変更になった。)

医師会の担当医がM君に依頼した訳ではなく、後援企業がM君を医師会に推薦したらしく、誰もM君と僕との関係を知らずに座長を依頼しに来たようだ。

「驚いた」のは、M君がこんなド田舎の医師会に何故講演に来るのか?ということだった。我が弱小医師会には、100km以上離れた大学から演者が来る事は数年に一度位しかない。開業以来、「飛行機に乗ってやって来た教授」となると全く記憶に無い。だから、僕は近郊の都市の講演会に足繁く行かざるをえない。M君がかつて来てくれた僕の家は当院から少し離れた街にあるので、僕が当医師会にいる事も知らずに講演依頼を受けたようだ。

「心配」は沢山あった。まず、聴衆の数だった。いつもの内科講演会は10~15人の出席者で、20人だとカナリ多い方だった。タクシーで来れる近くの大学の先生だと「実情」を既に知っているので問題ないが、「飛行機に乗ってやってくる多忙な有名教授」に僅か10数人の聴衆というのは失礼な問題だろう。しかし、どう解決するか・・・

次に、講演会場も問題だった。他の街では講演会は「綺麗なホテルの大広間」と相場は決まっているが、当医師会では基本的に「医師会館の講堂」で行う。これが、建て替えを考慮中の古い建物で、タイル床にパイプ椅子の並ぶ殺風景な小講堂で、「東大・京大・阪大クラスの教授」に講演してもらうには恥ずかしくなる場所だったが、僕に話が来た時には場所も決定していて、予算の事もあろうから「ホテルに変えてくれ」とも言えない雰囲気だった。担当のMRはその会場を見たことが無く、僕の指摘を受けて「顔が引きつっていた」のを覚えている。

次に、講演内容も心配だった。過去の例から、降圧剤等のありふれた話を普通にしても、多分10人位しか集まらない事は判っていたので、座長が決まって僕からM君に講演内容の工夫を注文した。「内科医以外、医療関係者の多くに関心を持ってもらえる様なタイトルにしてくれ。ありきたりの降圧剤の話は全くしなくて結構・・」と強くお願いした。後日MRから、「ほんの少しだけは当社の薬の話も入れさせてください。」と泣きが入ったが、後援企業に配慮しつつも充分に私の希望を聞き入れてくれて、こんな田舎では滅多に聞けない話をハイテンションでやってくれた。

しかし人数の方は、待ちの姿勢ではやはり厳しかった。当院の看護師や薬局の薬剤師、職員の子供の医学生にも出てもらい、常連の10人と合わせて25人位は事前に見込めたが、何とか一人でも多くの参加を・・・と、恥ずかしながら「異例のお誘い」を葉書でしてみた。案内を受け取った皆さんは多分、僕が友人のM君を遠くから呼んだと勘違いされていると思うが、出席数が全然期待できない事は毎度の事で判っていたので、逆に「僕なら恥ずかしくてM君を呼べなかった」と思う。しかし幸いにも、内科医以外にも20名程は来て頂けたようで、全部で50人程となり、なんとか体裁も整い淋しく感じられずに、出席いただいた先生方には感謝している。

もう一つの「心配」は会食の事だった。近郊からの演者は講演後には直帰されることが多く、会食が行われる事は当医師会ではあまり無い。特に、「国立」の場合には最近非常に厳しく、会食をMRが設定する事すら抵触するらしい。お金を出す事も、会食に同席する事も「公務員」はダメらしい。

しかし、久しぶりに会うM君は飛行機に乗って僕が座長の講演会にやって来る。この田舎の街には二度と来ないかもしれない。そのまま帰すわけには絶対に行かない・・・・という事で僕が会食の席を設定する事にして、他科の医師会長や話好きの内科の先生方にも同席いただくことにした。場所も田舎の特等席、旧藩主別邸の徳川の血を引く女将さんに「部屋も料理も時間」も無理言ったが、郷土の珍味オンパレードを気に入ってくれただろうか? グルメのM君にはゲテモノ珍味は必ずしも美味しくはなかろうが、この日の事が記憶に残ればいい・・・と思っている。

 

M君とは留学の最後の年にアメリカで知り合い、ほぼ同時に帰国したから既に13~4年になる。当時、遺伝子治療を手がけていた日本人は留学生でも非常に少なく、「帰国したら一緒に頑張ろうね・・」と、云わば同志の心境だった。いまだにM君が僕を「友人」と思っていてくれるようで非常に嬉しく、講演に来てもらって大変良かった。これを機に友情が再び強くなるような気がしている。まさに『友あり 遠方より来る』の心境だ。

 

考えてみれば、留学中の研究仲間にこそ心から信頼関係を築くことが出来た人が僕には多いようだ。全国に散らばって活躍していて、僕のように田舎の開業医で燻っている人間は少ないが、M君のように常に刺激を与えてくれる存在は貴重だ。「あの頃、もう少し頑張っていれば・・」とか、「もう少し研究センスがあれば・・」とか、「留学前の基礎的準備や英語力が不足してたな・・」とか反省する事も少なくは無いけれど、論文としては実り少なき留学時代も、今の僕にとっては「宝の時代」だったと感じられる。これからも、そんな「友人」を大切にしていきたい。

 

読んでくれてどうもありがとう。

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2007.03.23 19:55 |  旅行 / 宿  |  murajun  | 推薦数 : 1

LAKE PALACE

両親のインド旅行も最終盤、今夜にはNEW DELHI から帰国の途につく。最後まで安全に旅行が出来れば良いがと案じている。

「魔宮の伝説のアンベール城」の後は、UDAIPURという地に移動し、PICHOLA LAKEに浮かぶ「LAKE PALACE」という有名なホテルに宿泊したようだ。

 

写真は、昔の華麗なる神秘の姿であるが、最近の天候異変から干ばつによる湖水不足で、ホテルまで地続きになった写真も眼にした。まるで干上がったダム湖から古い校舎が甦ったみたいな写真で興ざめだったが、そんな思いを両親にはさせたくないと思う。

65歳までは海外旅行には殆ど無縁だったのに、昨年はエジプト、一昨年はアフリカ、その前は南米、アメリカやアジア諸国には何度も行っている。それらに比べてインドをどう感じただろうか?仏教とヒンズー教とイスラム教などが区別付かないと似た感じに思えて飽きてしまう気がしないでもない。エジプトも後半は遺跡ばかりで少し飽きたようだった。

 

インド女性には物凄く魅力的な人がいる。アメリカ留学中には研究室や病院内にもインド人が非常に多く、クラクラしてしまうことも無くはなかった。ブロンドよりブルネットより黒髪だろうか? やや体臭がキツイのと英語の発音が独特なのには参ってしまうのだが、美人だと不思議に許されてしまう。

 

こうしてネットを利用すれば、診療所にいながらバーチャルな海外旅行が可能だ。開業医はサラリーマンや勤務医ほど海外旅行にいけるチャンスは滅多に無いが、年老いた両親とネット上でも海外旅行に一緒に行けて幸せに思う。

 

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先に書いた様に、「21日、休日の発表」の当日に休日当番医をしたが、インフルエンザ(及び疑い例)が合計50人近く来院された。これだけ来院されると嫌でも移りそうなものだ。

顔が勝負の可愛い「受け付け嬢」は、午前中はマスクをせずに最前線でインフル患者に敢然と立ち向かったが、しだいに怪しい雰囲気となり、お昼休みにタミフルを1カプセル服用して、午後からはとうとうマスクを着用した。夕方6時過ぎには37.5度まで発熱したもののタミフル効果で翌朝には軽快し、可愛いお顔を見せてくれた。外来看護師達と私は、朝からマスクを二枚重ね眼鏡着用で乗り切ったが、私は夜中に喉の不調を自覚した。今宵は大事な講演会の司会があったので非常に心配した。予防接種を二回接種していたが、熱は出ずにタミフルは飲まなかった。

今日は、まだタミフル後遺症が色々あった。

1)年に一度の家族旅行が5日後に迫っている母子家庭の子供が二人、どうしてもチャンスを逃したくなく、キャンセル料もままならないのでタミフル頂戴・・・9歳でセーフ。11才の方は検査陰性だが相当怪しい・・・出さずに旅行自粛を示唆。

2)アルバイトをせざるを得ない母子家庭の16才・・・生活出来ない事よりマスコミに非難されない事が大切だから諦めよ。

3)卒業式で移された12歳・・・来年の卒業式は各地で崩壊しそう。今年は大量発症しての出席が多かったがタミフルなしだと卒業式でも出席停止が妥当だろう。

4)登校自粛は何日か?と数人の患者に聞かれるが、タミフル無しでの改善期間は予測不可能。来年からは、学級閉鎖が長期化し、簡単に学校さえ閉鎖されそう。診断書の日数が長くなる?

5)当番医に受診した複数の子供が解熱剤を飲んでも39度台の発熱が納まらず、苦しそうにしておりボーッとしているが大丈夫か?脳症が出ないか?と悲痛な声で母親に聞かれるが、「タミフル飲めば多分スッと下がるでしょうが、ごめんなさいね。あと一日早ければ良かったのにですね・・」と無常にも電話を切る。僕は本当は優しい医師なのに・・・ 今夜、子供らが飛び降りなきゃ良いが・・・飛び降りたらテレビ局に訴えよう。

6)「母親の私が責任を持つから是非欲しい。去年はタミフルのんでスグ治ってどうも無かったから、絶対文句言わないから是非欲しい・・・それでも処方してくれないんですか?」と30分も粘られたが、11才で断った。子供を目の前にして出す出さないで言い争う医師と母を見て、子供は何を将来感じるだろうか?後で自分に対して非常にイラついた。こんなのは、医療の本来の姿では絶対にない。

などなど・・・・・

一夜明けて全員が10代処方禁止を知っているものの、今日は「タミフルを是非くれ是非くれ・・」と熱い思いで懇願される母親達に一日翻弄された。多くの親は、10代一律禁止に怒りを顕わにして、自分の子供をスグにでも楽にしたい思いが強かったようだ。一様にタミフル効果を経験しており、「自分が一日中付きっ切りで看病するので、絶対文句を言わないのでなんとか処方してくれ・・」という患者家族が非常に多かった。

 

そんな希望を医師が一律に断るのは非常に苦しい。今年は既に入学試験や卒業式などが終了し、春休みに入ってているので大きな混乱は少なかろうが、このまま推移すれば来期の混乱は強烈なものになるであろう。

1)治療薬が無い以上、学級閉鎖・学校閉鎖が簡単に行われ、しかも長期化され、三学期の登校は事実上ガタガタだろう。

2)入学試験、期末試験など人生を大きく左右しかねない場合のインフル感染では、本人と親のタミフル要求はすさまじいものになると推測される。今ですら上記の粘りで懇願されるのに入試直前では誰が無下に断れるのであろうか?

3)10代のハイリスク患者は限定されようが、同居老人がハイリスクなケースはザラにある。その場合には、ハイリスクの範疇に該当しないのか?

4)発症超初期のタミフル頓服は著効するが、なぜ希望者まで全部一律禁止するのか?全年齢の処方禁止を求める団体は、日本をどうしたいのか?

5)卒業式を開けない学校が続出するであろう。

6)来年の予防接種は不足しそう。

7)タミフルの横流しが絶対行われるし、麻薬みたいにアングラ商売のターゲットになろう。1カプセル1万円なら入試前などでは購入者続出と感じる。大人に処方して余ったタミフルがきっと家庭内や知人間で横流しされる・・・はず。

8)新型インフル流行時でも、今反対してる関係者やマスコミは信念を堅持して絶対にタミフルを飲まないで頑張って欲しい。出来ますか?でも、飲みたい他の人に強制しないでくださいね。

 

私が休日当番医だったことを知る数名の医師会員から「大混乱だったでしょう?大変でしたね」と、暖かい同情の声を頂いた。

タミフル一律禁止は絶対おかしい。「自己責任で同意書書くから処方して欲しい」と懇願する患者には、医師が現在有効な治療手段を持つ以上、危険を承知で願う人には、その切なる希望をかなえてあげるべきだろう。

これが、一夜明けての私の正直な感想である。

 

読んでくれてどうもありがとう。

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