murajun
More プロフィール

Search

Calendar

<< 2012/05 >>
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

トップページ

Doctors Blog

新着コメント

新着トラックバック

< 調査終わって虚しさ残す | メイン | 復党問題について >
2006.11.29 22:50 |  開業 / 病院経営  |  murajun  | 推薦数 : 1

時間外電話

今夜はレセプト作成で時間外まで忙しい、と言っても忙しいのは夕食もとらず頑張ってくれる事務の皆さんではあるが・・・ そんな中、今夜も時間外電話がこれまでに三件はいった。開業医としては決して多い訳ではなかろうが、ちょっと印象に残る電話が入ったので 記して自省の材料としたい。

まずは一件目。時間外にインフルエンザ予防接種希望のお電話だった。若い仕事を持っている女性で、予約なしの飛び込みであった。直接来院されたのであれば、あるいは受けていたのかも知れないが、今回は電話だったのでお断りした。やはり、「副作用の可能性のある予防接種を初診で時間外接種するわけにもいかんやろ・・」というのが理由だった。彼女は良く理解して、後日来院されることになった。同様の理由で、先週の土曜日の終了後にも別の方をお断りしていた。その時は、定期通院中の高血圧患者さんで、「時間外受診でついでに・・」の方であったが、少しの事件で倒産危機のある開業医なので、事故のリスクを職員にまでおわせるわけにも行かない。

次に二件目。この患者さんは、60代男性で自宅近くの大きな病院から約1年半前に転医されてきた。不整脈と弁不全を伴う中等度心不全の方だ。前医では強い抗不整脈剤が二剤併用されるなど結構な濃厚治療であったが、長年の治療にも関わらず「動悸や息切れ」が強く持続したため当院を受診された。精査後に処方を数種類減らし、以降は自覚症状がほぼ完全に消失していたのだが、今日の午後に一度電話がかかってきていた。「今朝まで全くどうも無くて調子よく、安心して昼過ぎまで知人と漁の手伝いをして少し無理したかもしれないが、その後から何度か少しフラッとする。前回受診した時に、血圧が低めだったので心配だ・・あさって旅行に行ってもいいだろうか?」ということだった。電話だけでは血圧が低いのか高いのかすら分からず、色々話をして明日の朝に来院されることになった。

そうしたら、夜になって私の緊急患者用携帯電話がなった。患者**のことだが、「・・・でフラッとしたが、どういう状態なのか?」と初めて聞く30代と思われる男性の声。「**さんのことでしょ?・・とお昼お電話してあった方でしょ?**さんとはお昼に色々お話して、電話だけでは分からないので明日おみえになるとのことでしたが・・」と言うと、「チョッとあんた、あんた誰?」と男性は酔っ払い風にテンション上げて聞いてきた。「院長の@です」とチョッとムッとして応えると、「態度わるいねあんた、喧嘩腰みたいな言い方やね・・」と言う。

そのあと患者さん本人と電話を変わり、結局それから来院されてきた。相当ストレスのかかった「時間外診察」だったが、スタッフが今夜はまだ残業で4~5人いたので、私は何時ものように慎重に丁寧に低血圧や脳障害やアダムスストークス症候群などの鑑別を行なった。結局、この男性が心配していた低血圧ではなく、むしろ漁の無理がかかり寒さも手伝い血圧が少し上昇しているためであったようだ。遠距離の患者さんで通院の便宜にと30日処方にしていたので変化がわかりづらい。どんなに丁寧に診察しても医療の現場においては「完全に問題ない」とは言い切れず、付いて来た息子らしい男性には「何をどう説明しても無駄」とも感じられたが、一応何時ものように丁寧に鑑別診断名を挙げながら説明した。私が丁寧に診察するので患者の男性は転医して来たのに・・・

しかし、「さっきはごめん」とも何にも息子が言わないので、全ての説明も終えた後、「さっきみたいな電話の仕方をしてくると、コッチはしっかり診察しようと思ってるのにガッカリするよ」と言ってやったら、相手も負けじと「こっちだってアンタが冷たい言い方したんでカッガリした。」と一歩も譲らない。患者の前だったのでそれ以上は言わなかったが、息子は最期になって「あんたが凄く丁寧なんでチョッと驚いた」とおっしゃった。結局謝りは一切しなかったものの「私に対する誤解」だけは解けたようだが、「コイツが将来患者でやってきたらお断りしたいな・・」と思った。初めての人からいきなり電話で「あんたの態度は悪いな・・」と時間外緊急電話で言われて私は非常にショックだった。私にも何か問題があったのであろう。今夜ゆっくり反省だけはしてみようと思う。開業医は苦情処理係も全て本人に関わってくるから逃げ場が無くてこんな時は辛いもんです。

最期は三件目。夫婦で午後にインフルエンザを接種されて帰られた。元校長で、さっきとうって変わって非常に穏やかで丁寧な物腰の方だ。もちろん普段からそうである。二件目の荒くれ息子が再度電話してきたのかと心配しながら電話に出たが、そうじゃなくてホッとした。内容は、夕方から発熱したというものだった。湿疹や気分不良や腫脹もなく、一過性の副作用としての発熱か風邪の初期症状か分からなかったが、全身症状は良く、日頃から良好な関係が出来ている患者さんなので、注意事項を説明して明日まで様子を見ていただくことにした。

事務の女性達がやっとレセプト作業を終了し帰宅の途についた。きっとお腹がグーグー言ってる事だろう。肌が荒れないといいのだが・・・

私も反省しながら帰宅する事とする。深夜に再びアイツが携帯に電話してこない事を祈りながら・・・

 

読んでくれてどうもありがとう。

固定リンク | コメント (1)

コメント

コメント一覧

科により、それなりの独特の悩みがある様ですが、内科もホント大変ですね。小児科も、親とのやり取り、大変です。私も歳を取って来たので、今は、バッチリ開き直って(楽しく)診療出来ていますが・・・。殆ど、時間外で、それも初診が多いのですが・・・ 両親が来て、診察中、検事みたいな感じで父親が腕組みをして見ていて、何も言わなく帰っていくこと、あります。父親だけ外で待ってて、何も言わずに帰ることも多いです。いろいろ説明しても、・・・「先生の言いたいことは分かるが、●●とにかく、出せてくれ・・」と言われることもあります。(もう、抵抗する元気なく、出しますが・・・)
医学生の時には、小児科希望は多く、スーパーローテート前までも、多いのですが、・・・親御さんとの難しさの実態を知ったり、急変の怖さを知ったり、時間外がやたらと多かったり、当直しても殆ど眠れない事が多かったり、診療費が低かったり、トラブルが多かったり、収入が少なかったり、とにかく忙しかったりして?・・・他の科へ。(問題、山積ですね・・・)

written by masa / 2010.07.31 18:36

コメントを書く

ニックネーム*
メールアドレス*
URL
内容*
※「利用規約」をお読みのうえ、適切な投稿をお願いします。