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< 予防接種 狂想曲 | メイン | 忘年会しました >
2006.11.28 00:33 |  生活 / くらし  |  murajun  | 推薦数 : 2

罪滅ぼしで民芸村へ

「予防接種」でサンザン娘を泣かせた夜、私と下の娘はキングサイズベッドに並んで寝たが、果して起きてるのか寝てるのか、私と離れようはなれようとしているようで、結局 毛布も布団も別々に寝る羽目になってしまった。眠っているはずの娘の耳元で「明日は大分に電車で行こうか?」と囁いたが娘の返事は無く、関係修復を諦めて私も早々と眠ってしまった。妻との大人の時間をつくることもなく・・・

翌朝は娘の方が先に眼を覚ましたようだ。「大分に行きたい。でも何しに行くの?」と聞いてきたので、やはり昨夜は眠っていたわけではなかったようだ。余程、注射の痛さを恨んでいたのであろう。「学会に行こうかと思うけど、電車に乗って行こうか?」と聞くと、「私は学会の間どうするの?」と聞き返された。「専門医の点数稼ぎだからチョッと出ればいいんだよ・・」と言いかけたが、時計を見たら既に9時を回っていたので間に合いそうも無く、「それもそうだね、困っちゃうね・・」と、今回は学会参加を諦めてしまった。また、来年の総会に行けば何とか点数は足りるだろう・・と相成った。

娘の機嫌はある程度なおっており、腕の腫れも少なく指も動いて蕁麻疹も無かったので、その日は罪滅ぼしの機嫌取りをする事にした。上の子は塾に出かけて4時過ぎまで帰ってこないらしい。下の子は「体験ものづくりがしたい」と、いつもの口癖を言う。なかなか近所に適当なところが無く、妻が本棚から草臥れた「観光案内雑誌」を持ってきて調べ、ある所に電話で問い合わせたら、「今は当店は工芸作り体験はやってません、骨董品屋に変わりました。」との返事だった。なんとその雑誌は10年前のものだった。レジャー施設の寿命は短いものだ・・・と妙に「客相手の仕事の大変さ」を思い返した。果して当院はどれ位もつだろうか?と心配になった。

結局、チョッと時間はかかるが、以前何度か行った事のある「**民芸村」に出かけることにした。ネットで検索してもナカナカ良い所が見当たらず、娘はそこでの「ガラス皿つくり」に興味があったみたいだ。先程の骨董屋のことが頭にあり、一応電話で確認をしてみると「一時間程度はかかる」との事で、皿に絵付けする訳じゃなさそうだったので行ってみる事にした。そこは、先述した帚木蓬生先生の「臓器農場」の舞台に繋がるケーブルカー山の裏側にあたる人里はなれた淋しげな場所にあるのだが、昨日は大雨でもあり、お客さんよりスタッフの数の方が多かった。山里風に配置された10箇所程の建物で、様々な民芸品作り体験が楽しめるように工夫してある。地場の優良企業が採算度外視して教育的観点から運営している様で頭が下がる。いずれの体験もリーズナブルな価格設定だと思う。もう少し近ければチョコチョコ連れてきてあげるのに、体験代より高速などの交通費の方が余計にかかってしまうので、久しぶりで子供もボンヤリとしか覚えていなかった・・・のでちょうど良かったとも言える。

着いた時は既に3時になっていた。パンフには5時までとある。急いでお目当ての「ガラス皿作り」を申し込んだ。人の良さそうなお兄さんがマン ツー レディーで丁寧に教えてくれた。勉強する時とは打って変わり、娘は真剣な眼差しで計算した分量だけのガラスの粉の重さを量り、好きな顔料を選定してガラス粉と混ぜ合わせ、準備した枠に丁寧に粉を詰め込んでいった。お兄さんが「お父さんも焼き物とか絵画とか工作好きなんですか?」と聞くので、「竹馬やゴム銃、水鉄砲なんかよく作りましたし、積み上げた藁で焼き芋なんか良くしましたよ・・」と年齢がバレバレになる返答を思わずしてしまった。ともあれ、指導のお兄さんのお陰で満足のいく仕上がりとなり、3週間後の焼き上がり後に宅配をお願いしてそこを後にした。「ここは何時までですか?」と尋ねると「6時までですけど・・何時まででもいいですよ」との返事だった。やはり人の良いお兄さんだった。

まだ、4時だったので娘は「ステンドグラス作り体験」をする事にした。これも1時間で1,500円。付きっきり指導のお姉さんの人件費を出すと、材料費はきっと赤字であろう。大雨の中でここも他にお客は誰も来なかった。娘は4年くらい前に同じ体験をした事があったが、やり方は良くは覚えていなかったようだ。四片のみの簡単な組み合わせ色ガラスだが、最初70分と言われていたが、50分位で作り上げた。またしても我々の貧乏根性で大きなガラス片ばかりを選んでしまった事が災いして、ネックレスにしては大きすぎて使いづらくなってしまった様だ。何事も欲張るといけない・・と親子で反省した。

まだ、5時前で「もう一つ何が出来るかな・・」と受付に向かったが、その日の大雨で園内の全ての客が帰ってしまったためであろう、「今日はもうおしまいです。職人さん達はまだいますけど・・また来て頂戴」との返事だった。きっと受付のオバサンだけは早く閉めて帰りたかったのだろう、外の雨脚も強くなっていた。

上の子との夕食待ち合わせもあったので、「また連れてきてあげる・・パパは優しいだろう?まだ、注射痛いか?」と言いながら帰ってきた。

「**民芸村」は非常に良い施設だと思う。子供達にゲーム以外で楽しめる「モノ作り体験」をさせてあげられる貴重な場所だと思うが、もっと多くの親子が足を運べば更に充実した施設になることであろう。東京に誕生した「キッザニア」には華やかさで全く及ばないものの、イジメなどで疲れている子供達のためにも何時までも存続して欲しいと願っている。

そんな訳で、「点数稼ぎの学会参加」を見送っての「罪滅ぼしの一日」でした。

 

読んでくれてどうもありがとう。

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