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2006.11.24 22:42 |  グルメ / お酒  |  murajun  | 推薦数 : 0

かつお節の日

11月22日は「いい夫婦の日」らしいが、24日は「いいフシの日」らしい。なんとも色々語呂合わせするものだ。フシとは「2 4」で、ジャックバウアー登場ではなくて「カツオ節」の事。みのもんたの番組で昼時にやっていたが、無性に懐かしく食べたくなった。

薄く削ってパックされた食品メーカーの「削り節・花カツオ」ではダメなのである。やはり、自分で食べたい時に食べたい分だけ削らなければ・・ 例えは悪いが、コーヒーやわさび、手打ちウドンなどと同じである。ただ、見た目が両者 相当違うので誰が見ても別物にしか感じないが・・・

さて、そのカツオはモルジブ周辺のインド洋が主な産卵繁殖海域らしく、カツオ節のルーツもモルジブから日本に伝わったという。モルジブ諸島は先の大津波で大被害を受けてしまったが、今は完全復旧したのだろうか? 約20年前に研修医になった最初の年、モルジブのある島で、スキューバダイビングやカタマランディンキーやウインドサーフィンなどをして楽しい夏休みを過ごした事を思い出すが、あの素晴らしい小さな島も、あの日きっと波に飲み込まれてしまったのだろう。そう言えば、カツオ釣りもしたかもしれない。

日本で盛んに作られだしたのは16世紀の戦国時代のことだという。「勝つ男 武士」など、シャレや語呂合わせは昔から変わっていない。カツオ一匹から4本のカツオ節が出来るそうだが、背中側の雄節と腹側の雌節があるという。確かに形とやわらかさなどが削ってみると特徴があるようだ。これが、夫婦円満の縁起物として対で結納の品になるとは今日まで知らなかった。

面白かったのは、子供達に「カツオ節」を見せても知ってる子が相当少なくなっているらしいことだった。結婚してから家で削って食べた事ないので、我が家の子供達も多分知らないだろう。あんな美味いものを知らないとは可哀そうだが、私が小さかった頃はお歳暮の代表格でもあったし、食事前にカツオ節を削るのは子供の仕事であった。カンナの刃を微調整して、皆に喜ばれる厚みとサイズの食べやすい削り具合にするのにはチョッとした年季が必要だった。時に硬すぎたりやわらかすぎたりするものがあったが、「全国カツオ節番付け」なるものまであったそうだ。子供だったからそんな事はどうでも良かった。

 

私が特に好きだったのは、かなり小さくなって削りにくくなったカツオ節だ。残り少ない歯磨き、それもラミネートチューブが出来る前の 最期まで出し切れないもどかしい状態、あんなカツオ節が大好きだった。削るのではない、カジルのだった。スルメをしゃぶって段々美味くなるように、それ以上にカジル鰹節には深い味わいがあった。しかし、当時全く知らない事を知って今日は驚いた。

カツオ節の製造には「カビ」が必需品だというのだ。漆を重ね塗りするように「一番かび・二番カビ・・・・五番カビ・・」など、カビだらけらしい。私の大嫌いなチーズみたいで、大変面白いと思った。齧ってシャブッてカビと魚肉が絶妙にマッチした深い味わいを堪能する。そんな子供の頃喜びが甦ってきて、記事を書きながら口の中が唾液で一杯になり、ヨダレでPCがいかれてしまいそうである。

 

読んでくれてどうもありがとう。

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2006.11.24 19:42 |  その他(医療関連)  |  murajun  | 推薦数 : 1

いい夫婦の日

先日、11月22日は語呂合わせで「良い夫婦の日」だという。その日にすべきという由来があるのかどうか、また「良い夫婦の日」を設ける程のものかは知らないが、今回は「夫婦の患者さん」について考えてみたい。

大病院の専門内科と違って、診療所では夫婦ともに患者さんである場合が少なくない。典型的な家庭医であれば当然だろうし、当院の様に看板の先頭に循環器科が標榜されているような、比較的偏った専門性のある内科であっても「夫婦の患者さん」は少なくない。今日一日でも、5組10人が来院された。恐らく、定期的に毎月20組40人ほどは診察しているのではないか、数えた事はないが・・・ 

中には、数年間たって初めて夫婦だと気付いた事も何度もあった。こういった人たちは絶対に一緒には来院されないし、「誰某と夫婦です・・とか 夫がお世話になってます」とか名乗る事もほとんどない。仕事や家庭の事情で二人が一緒に来れない場合も当然あるが、時間はあっても多分わざわざ別時間や別日に来院されているようだ。絶対に院内で出会いたくない・・という感じだ。一緒のお墓には多分入りたくないとの本音をもっている夫婦ではなかろうか?また、お年寄りになって一人で来院するのが不自由や不安になってくると、多くは一緒に来院される様になるが、80過ぎの夫婦が必ず別々に来院される場合も少なからずある。どちらかが頑固者である場合が多いと感じる。

患者さんに付き添ってくるだけの健康な配偶者の場合も色々あるが、今日お見えになった「両方患者さん」の代表的な場合を書いてみたい。医師を永年やっていると、夫婦や家庭の裏側をよく見せつけられるが、全部を暴露するわけにはいかず、控えめな表現になっていると思って頂きたい。特に死期が迫ると家庭内のドロドロが浮き上がってくるようだ。

基本的には、同じ日に連れ立って来院される方の方が仲が良いと思うし、まず離婚の可能性は無いと思う。別々に来て夫婦である事を黙っていたり、同じ病気を別々の病院に診せている夫婦は将来危ないかもしれない。生命保険の加入状態をチェックした方がよかろう。以下のご夫婦は一緒に来院されているが、亭主関白の場合も一緒が多い。

Aさん夫婦は、夫Aは前立腺肥大で 妻Aは慢性心不全だ。妻が数年先行しての受診で、夫が後にみえだした。夫は優しいが地元の有力者で必ず先に入ってきて、同時に診察室には入らない。しかし、妻の通院を助ける意味で同時受診されているのだろう。概して地元有力者は先に入ってきて、妻の事でチラッと一言いって出て行く。

Bさん夫婦は、夫Bは高血圧で 妻Bは高血圧と慢性肝炎。成人した娘さんが高血圧で先行受診。夫婦は数年後に同時に転医してきた。典型的なのみの夫婦で、小柄な夫が足腰を痛めている超肥満の大柄な妻を支えるように同時に入室する。診察は夫が先で、妻が後。仕方ないが、肝炎に対する静脈注射に頻回に通われる妻を夫がせっせと支える形。献身的な態度で頭が下がる。しかし、少しあきらめムードも漂うほどの肥満度である。

Cさん夫婦は、夫Cは不整脈と高血圧で 妻Cは慢性肝炎。妻が先行しての受診で、夫は緊急受診が始まりだった。夫は意識障害の既往もあり妻より要管理状態だが、来院頻度は少なくイヤイヤ来院の雰囲気。一緒の受診の日は、妻が先に診察受け、夫の事をチラッと一言いってから出て行き、夫が診察室に入る。ズボラな夫に手を焼く雰囲気。

Dさん夫婦は、夫Dは高血圧で 妻Dは心筋症。夫が付き添う形で妻が緊急受診し数年の先行だった。妻の安定後に夫が転医してきたが、必ず二人同時受診。入室は必ず軽症の夫が先で重症の妻が後。同時に診察室には入らない。時間外受診の時も常に夫が一緒であり仲は非常によい。度々緊急受診した過去があるため、妻を一人で受診させるのが心配なのであろう。

Eさん夫婦は、夫Eは心筋症や不整脈で 妻Eは軽症高血圧。夫が状態不安定で数年先行して受診し、妻が後から転医してきた。別々に来院する時もあるが、一緒の時は夫を先に呼んでも妻が先に診察室に入る。10秒遅れで夫が肩を落としながら入ってくる。当然、妻の診察が先になる。私としては、夫は単独で診たいのだが妻が居残り困難である。単独での来院時の方が明るい感じだ。

以上が、本日の「良い夫婦」の受診風景でした。

 

読んでくれてどうもありがとう。

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