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2006.11.14 18:33 |  旅行 / 宿  |  スポーツ  |  murajun  | 推薦数 : 1

久しぶりの湯布院(3)

湯布院の街中の混雑を避けるかのように「九重へ乗馬しに行こう」となった私達に、突如難問が出現した。またしても妻の一言だった。「ロールケーキを買いたいので駅前通りに回って・・」とのお願いを聞き入れて、有名らしい洋菓子屋さんの前に車をつけた。折角きたので、たまに近所でも手に入るらしいが、現地で買いたいという。1:45に到着した時にはまだ販売開始されてなく、2:00以降の引き換え券をもらって残念そうに車に戻ってきた。チョコロールの方は最期の一枚だったらしく、「どうしようか?乗馬は3:00に予約してるし、遅くなると高原だから寒くなるし・・かといって、乗馬を楽しんで帰ってきても、4:00の引き換え期限には間に合いそうもないし・・」ということで、子供達の意見を尊重する形で、そのまま乗馬クラブへ出発した。紅葉シーズンで九重までの道のりが多分混んでて一時間位かかるだろうと思っての出発だった。私はロールケーキにはあまり興味が無かったので、「家族で乗馬」の方を選択した。

ところが、意外にも、かつてやまなみハイウエイと呼ばれた道路はスイスイと混雑も無く、車の中で妻が「最期の一枚の整理券、惜しい・・悔しい・・食べたい・・食べさせたい・・」と余りにも残念そうに言うものだから、最初興味が無かった娘達まで「そんなに美味しいなら、戻ったら・・とか、乗馬してる間にパパがケーキ取ってきて・・」とか妻にスッカリ洗脳されてしまった様子。なだめすかして、乗馬クラブに到着したのは2:30。「これなら、ロールケーキを受け取ってから出発しても何とか間に合ったのに・・」と女性陣の抗議は益々ヒートアップしていった。と言うと、妻達の悪口を言っているようだが、愛している裏返しなのでアシカラズ・・。

最高の秋晴れのなか、家族一緒のウエスタン外乗も次はいつ出来るかわからなかったので、私と子供は「50分遠乗りコース」をやりたかったが、妻は「30分ミニコース」を主張した。「早く乗って早く帰ればケーキに間に合うかも・・」との魂胆が見え隠れした。30分コースは並足だけで景色もイマイチだと私には分かっていたし、料金的にも50分に比べ割高だったので乗馬歴の長い私は賛成できなかったが、シバラク乗馬から離れていた家族にとっての早足や駆足をまじえた外乗は確かに少々負担だったかもしれない、と後になって思った。

2:55出発の3:20到着の30分ミニコース。最期に4人で馬を4頭並べての記念写真を撮ってもらって、家族全員が手も洗わず着替えもせずに車へ一目散。再び湯布院盆地を目指してのドライブとなった。寒さでシャキッとしたのと4:00までに戻れるか不安があって妻と娘達は全く居眠りもせず、時計を気にしてばかりだった。幸い、3:55に湯布院の街が見え出した時にお店に「5分遅れるが取り置きして・・」との電話をして4:10頃にお店に到着。今度は私もお店に入って有難くロールケーキを購入したのでありました。その間にも次々に訪れる客の注文を断り続けるお店には正直驚きだった。これじゃ運よく買えるチャンスはなかなかないし、妻のホッとした気持ちを少しは理解した。

お店は、由布岳山麓にある超有名旅館の街中のサテライト店であったが、お店の方は「まだ旅館の談話室ではお出し出来てるかもわかりません・・」と客に説明をしていた。案の定、折角来たんだから山荘無量搭でお茶して帰ろう・・と妻の意見に全員が乗る事になった、まだ4:30だったから。

考えてみれば、既に5年間も泊まった事がなく無量搭への道をチョッと間違ってしまったが、翳り行く夕日の山麓の心地好い空間で大きなスピーカーから静かに流れ来る音楽に身を委ねて、美味しいチョコとコーヒーを楽しんだ。宿泊以外の客も少なくない場所だが、係りの人が「ロールケーキは売り切れです」と説明する言葉に、ガックリしているカップルも少なくなく、妻は少々ニコリとしていた気がする。わざわざ登ってきた人もいた事だろう。

久しぶりの山荘無量搭、案の定、お茶だけでは済まなかった。前回来た時には無かったイタリアンレストランをパンフレットに見つけた妻のリクエストを私は適える事にした。5:15の予約は早すぎと思ったが、私達に用意されたテーブルから外がゆっくりと焼けて暗くなっていく様が堪能出来、とても美しかった。コース料理に「1日限定15食の特製親子丼」を追加して幸せな夕食を頂けた。目の前のテーブルには見慣れた男性とその家族、なんと同じ医師会の方だった。

こうして、私達の久しぶりの湯布院旅行は帰る時間となった。楽しくもあり、またいつ来れるかとの不安もあり、娘達との時間をいつまで共有できるかとの思いもある。お金で買えないもの・・自分達で努力して創り上げていきたい。

自宅に帰って真っ先に飛び込んできたのは、北九州の校長自殺や各地の子供の自殺のニュース。一緒に娘とお風呂に入りながら、「いじめられたりしたらパパやママや先生にちゃんと相談しなさいよ」と言うのがヤットであった。

 

読んでくれてどうもありがとう。

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2006.11.14 01:14 |  旅行 / 宿  |  murajun  | 推薦数 : 31

久しぶりの湯布院(2)

翌 日曜日の朝は7:00に目覚ましをかけて旅館近くの「金鱗湖」に出かけようとしたが、昨夜遅く寝たので一同布団から出ることがズルズルと遅くなり、妻の顔作りにも時間を要したために朝霧に煙る幻想的な湖面は今回見れなかった。前回はもっと冷え込んでいたので絵葉書みたいな風景だったのだが・・・残念。

早朝からアマチュアカメラマンが三脚を立て、レンズをトッカエひっかえしながら旅館の敷地内で紅葉の写真を撮っていた。この時間帯は旅館の方もうるさく言わずに、いかにもカメラオヤジには立ち入りを黙認しているようだ。昼近くなってゾロゾロと観光客が旅館宿泊エリアの敷地内にまでするのは、さすがに追い返していたが、門の外には静かな環境は残されていなかった。

 

昨日の嵐が去り、朝から爽やかな秋晴れで、宿泊エリアは静かな別世界だった。真っ赤に色づきだした鮮やかな紅葉には、一同しばし感動。娘達もデジカメの構図を色々工夫して楽しんでいた。そして朝食の9:00までの時間、家族みんなで大浴場へ。深夜に男女風呂の入れ替わりで、今朝の露天風呂からは由布岳西峰がまじかに見える。空気も澄み切り、山頂の動く人影を探したが時間が早いのか見えなかった。今朝の大浴場も独り占めだったが、満室なのに皆どこで何してるのか?と昨日から不思議ではあった。上がろうとした時やっと3人連れが入ってきた。

風呂の出口で子供達と待ち合わせして、自分達の離れに帰る途中、昨夜クライスラー等の音楽を堪能した談話室に立ち寄りコーヒーを頂いた。備え付けの思い出帳に「何か書いたら?」と奨めると、下の子が先日の文化祭の時の俳句を書いた。雨上がりの朝だったので確かにピッタリだった。上の子にも俳句を奨めると、先ほどの風景を思い出しながら即興で一句詠んで記載した。

  木もれびが もみじを照らす 由布のあさ

「さすが私の娘」と、マタマタ 朝から親ばか でした。ちょうど朝食が準備されてそうな時刻に部屋に戻ると、先に戻っていた妻が部屋の露天風呂にお入りあそばされていました。迫り来る皮膚の老化に少しでも活をもらおうと必死の努力をしていたのでしょう。効果のほどは分かりませんが、楽しい時間を過ごしていたようで私も嬉しくあります。今回の離れは、今まで宿泊した中ではチョッと「普通」という感じでしたが、記憶の無い子供達は楽しそうに縁側で写真を取り合ったりしていました。

チェックアウトの11:00、フロントは大変な混みようでした。部屋数は二十ほどなので、みんなが一度にチェックアウトしている印象でした。最期の一分まで旅館を楽しもう・・という貧乏根性を皆さんお持ちのようでした、もちろん我々も。その後、車を旅館に置いたままお土産を探してウロウロしながら、紅葉も少し眺めながら、他の人にぶつからないように、子供が迷子にならないように気をつけて歩きましたが、さっきまでの静けさとは別世界です。「風のハルカ」の影響もあるのか、湯布院は、来る度に混雑がひどくなるようです。あんな狭い道に大型バスを何台も乗り入れたら離合も出来ずに雰囲気ぶち壊しですね。我々は、玉の湯わきの小道をめぐり、客の絶えない蕎麦屋さんで昼食をとり、以前何度も足を運んだクラフトショップへ行きました。良いお店なんですが、メインストリートに類似の店がオープンしたからでしょうか、ごった返すその店と対照的に客が全くいませんでした。何も買わずに出て来るのが気の毒なほどでしたが、診療所も近くに新しいのが出来て寂れる事もあり、我が身を振り返って自省しました。「何事も驕る事なかれ・・」です。

その辺りから見上げる由布岳は非常にシンボル的な姿を見せています。今日は美しく晴れ渡り、頂上付近の岩や木まで見えるようでした。私は、10歳の時に初めて由布岳東峰に登りました。夏の事でしたが、美しい眺めを今でも覚えています。湯布院駅前のバスターミナルで夕立を避けていたときに目の前に落雷があったのと、「フランシーヌの場合は・・」という新谷のりこの歌が流れていたのを忘れられません。娘達に、「来年の夏に登ってみようか?」といってみましたが、返事はありませんでした。多分、無視されたんでしょう、しょうがないですね。

この後どうするの?って娘が聞くので、「馬でも乗りにいくか?」と振ってみると、意外にも全員「YES」でした。それで、九重町の乗馬クラブへ向かう事にして湯布院を離れました。また戻ってくる事になるとは、その時点では思っていませんでした。

 

読んでくれてどうもありがとう。

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