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世間ではイザナギ景気を超えたコイズミ景気らしいが、我が診療所には景気のいい話は何~んにも無い。もっとも、ここいら辺の「地方」では格差が下のほうにしかブレないので、開業医も贅沢は言っておられない。
この格差問題というもの、「頑張った人にご褒美を上げるので歓迎」の向きも東京にはあるらしいが、こと地方格差の問題に関しては、自分がいくら頑張っても現代の地方は決して浮かばれない仕組みになってしまっている。どこぞの学者が、「地方人の甘えだ、都会に出てくる自由があるのに出て来ないのが悪い」などと助教授の分際で政府の御用学者然とノタマッテイルが、「ウルサイ」と言いたい。こっちは、東京が江戸と呼ばれる前の沼地だった頃から今の場所にずっと住んでいるんだ、簡単に移れるか。
といったツマラナイ東京への嫉妬はさておき、
この一年のうち、実に8ヶ月で収入が前年同月比割れしてしまった。4月以降は大幅な診療報酬改定が響いたが、3月までは長期処方化と必要な検査の手控えが大きく響いたようだ。収入は約1%減だが、患者数は約13%増加していた。つまり、非常に忙しくなったが収入は少し減ったわけだ。何とかこの1%は経費削減で相殺してはいるが、職員の保険料負担増加分までは追いつかなく、実質マイナスである。しかし、医療法人の内部留保は今後馬鹿馬鹿しくなるらしいので残らなくても惜しくはないが・・・ウソ、悲しい。
忙しかったので長期処方に当方から振り替えた事と、手一杯で検査をやる時間が減ったので単価が減ったことが大きな影響だったと考えている。つまり、「雑な診療」になったので、患者さんには申し訳なく恐縮している。しかし、考えてみると院長一人が忙しすぎるのを回避しようとした結果の収入マイナスなので、コントロールの術を持たない職員にも申し訳ないと思っている。
昨年までは、レセプト集計が毎月楽しみであった。頑張れば何とか収入も増えて、職員の給与も無理なく増額出来ていた。今は、職員の給与を来年以降増やせるのか、リストラが必要になってくるのか非常にストレスになってきている。レセプト集計は事務スタッフには完全オープンであり、最近の彼女らは毎月私に申し訳ないという顔をしながら集計結果を報告してくれる。多分、経営が伸びてない事は職員全員が共通認識としてあると思うが、職員の家族や家庭の事が浮かんでくるので少しでも増やしてあげたいと願っている。
勤務医から開業医になったら経済的に恵まれるだろう・・・と思っている人も少なくないだろうが、ここ数年は決してそうではない。私の場合、資本投下分の全額回収は生涯出来ないかも・・・と半ば諦めている。古びた建物と売れない土地が残るだろう。親からの援助分を回収出来なくても仕方ないや・・位の気持ちで向かわないと、営利主義的な開業医に陥ってしまうと思うだろうと思う。大多数の患者に尊敬されつつ経済的にもゆとりのある開業医をやるのは難しい。尊敬されなくてもいいなら幾らでもやれると思うが・・
読んでくれてどうもありがとう。
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