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1993年に留学先のPhiladelphiaのチームがシリーズで惜敗したことが懐かしく思い起こされるが、これは別に書こうと思う。
カージナルスの田口もよく頑張っていて、小さな日本人としては素直に嬉しい。イチロー達スターに埋もれることなく、日本人の味を出しながら更に活躍して欲しい。しかし、かつて日本人はメジャーではなく、Negro Leaguesに所属していた時代があった。今では考えられないことだが、イジメや差別は野球界にも存在していた。
アメリカ野球の歴史において、肌の色が違うという差別が存在していた。この差別はNegro Leaguesと呼ばれ、20世紀前半にはメジャーリーグに隠れるようにしてLeaguesが存在していたが、財政難などから組織は非常に不安定で、チームも設立や解散を繰り返した。
果たしてその実力はどんなものだったのか? 20世紀前半のメジャーリーグ(白人)とニグロリーグでのエキシビジョンでは、メジャーが168勝、ニグロリーグが268勝という記録が残っている。
1845年に誕生した消防団チームの「ニッカーボッカーズ」を始めとして、アメリカの東部には他にも野球チームが誕生し始めていたが、アメリカ中に広まったきっかけになったのが南北戦争だった。多くの野球チームが誕生し始め、混沌としている中、現在まで続いているナショナルリーグが76年に結成される。しかし、一つの「紳士協定」が結ばれた。それが黒人排除という人種差別のカベ。
史上初の黒人野球チームとしては、ブルックリン・ユニークスとフィラデルフィア・エクセルシオールの2チームが挙げられる。南北戦争終了直後に誕生したこの2チームは67年には、「カラードクラブ・チャンピオンシップ」を戦うが、財政難と明らかな指導者の不足が発展を妨げていた。 そんな中、ルーブ・フォスターという一人の指導者が現れた。選手時代には大投手として知られていたが、黒人野球組織の設立を提唱し、1920年、中西部を中心にニグロ・ナショナル・リーグを結成した。更に23年には、東部を中心に新たな黒人リーグも誕生した。リーグの名前はイースタン・カラード・リーグといい、私が住んでいた街、フィラデルフィア・ヒルデイルもリーグに参加した。この当時、フィラデルフィアにはメジャーも2球団存在していたが、今より野球が盛んであったのだろう。両リーグはお互いを意識するあまり敵意を抱き、強力な二大リーグの確立というまでにはいかないものの、24年には両リーグの優勝チームの間で第1回ニグロ・ワールドシリーズも開催され27年までの4年間行われた。
しかし、まもなくニグロ・ナショナル・リーグは崩壊への道を歩み始める。30年にはカリスマであるフォスターが死去し、翌年には一旦リーグも崩壊したが、後に再興された両リーグでは、中断されていたニグロ・ワールドシリーズを15年ぶりに42年に再開した。
19世紀の段階で白人リーグでプレーした黒人選手も一部にいたが、正式なメジャーリーグ組織に入った黒人選手は40年代に入るまで未だいなかった。
メジャーリーグのブルックリン・ドジャースの会長は、初のメジャーリーガーとなれる黒人選手を捜していた。スカウトが見つけてきたのは、ジャッキー・ロビンソンという26歳の若者だった。
決して誰も知っているほどのスター選手ではないが、求められていたのは技術を持っていることと避けられない人種差別非難に耐えられる勇気があるかだった。この改革に対しチーム内部からの批判も多くあったが、全ては時間が解決した。ロビンソンを加えたドジャースはペナントを6年ぶりに奪取。ロビンソン自身も新人王を獲得した。
ロビンソンの成功から、メジャーリーグからの誘いが「ニグロリーグ」の選手たちに伸びていた。メジャーからの誘いを断る理由はあまりなく、中心選手の流出により、ファンの目もメジャーリーグに向いてしまい、観客動員激減は避けられず、1960年頃まで生きながらえるのが精一杯だった。
本来なら、現代のスター選手を見れば判るように野球をする上で肌の色は全く関係ない。普通に考えれば、「ニグロリーグ」が存在したことがおかしいことだ。しかし、肌の色による差別は確実に存在したし、「ニグロリーグ」も確実に存在した。


アメリカも色んな事を乗り越えつつ歩んでいると感じる。
読んでくれてどうもありがとう。
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