本当に酒飲みの親父でした。
ある日、お袋が、「親父が焼酎をたくさん飲むようになったのは、出稼ぎを始めてからであり、親父もきついのを焼酎で紛らわしていたんだろう。」というようなことを言ったことがあります。
それから、私も我慢することを覚えました。それに、徐々に私も大きくなってきますので、あばれる親父を、取り押さえることも出来るようになってきました。
私が、開業してからです。親父に、焼酎も止めてみないか、と勧めると、あっさり承諾したのです。
それで、ある病院に連絡して、アルコール中毒の治療を行うことになったのです。
入院した親父は、断酒に関してもあまり苦痛ではないようでした。好きなたばこも止めたのです。
自分でも、焼酎もたばこもなかったらないでも生活できるということを言っていました。
しかし、入院精査のなかで、食道がんが発見されたのです。
学生時代の知識しかありませんが、食道がんの手術予後は、あまり良いものではないと思っていたので、たいへん落ち込みました。
主治医の先生は、根治手術をすすめられましたが、親父や家族と相談して、内視鏡下に腫瘍を摘出する方法を選択しました。
結果は、一部腫瘍が残っているということで、放射線治療を追加することになったのです。
この時点の予後としては、2-3年は、大丈夫でしょう、ということでした。
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