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テレビ番組のグルメレポーターが、出された料理を口に運ぶ仕草で、ヨダレが湧き出るときがあります。好みの素材であれば目が釘付けになり、出来上げる過程で多少の先入観もあるのですが、動作一つで美味しさに差を感じることありませんか。
吟味する前の黄色い感想には良い質は感じられず、飲み込んだ後に軽く頷いて、頬が一瞬緩む無言に近い表情がテレビを見ていて一番ヤバイですね。
そして、その時に発せられる常套句である『上品な味』には、出汁を十分効かせた高級素材を、薄味に仕上げたイメージがあり、『個性的な味』には、これまでに経験したことが無い不調和な味付けや、それほど美味しくないものの表現に値しますでしょうか。
ヒトの味は、どの様に表現をするか?
『上品なヒト』に値するイメージは、一つ一つの動作に真似することが出来ない自然な礼儀正しさが感じられ、物腰の柔らかさに引き込まれそうになる清楚な振る舞いとでも言いましょうか。
『個性的なヒト』には…、
自分がその動作を真似出来ず、並外れた才能を賞賛する表現として用いられる場合が有りますが、中には料理の感想と同じく ○○○な人 / ○○○の無い人と、面と向かって言い難い場合の代名詞でも有ろうかと。
極端な例は、生理的に合わない場合や一緒に仕事したくない人へのホメ殺しに使う場面を指しますでしょうか。
過日院内の給食配達業者を換えて、2日間だけ試食する機会がありました。これまでに無い目新しい色合いに頬を緩ませながら美味しく頂きました。
病棟でも同じ感想を持ったことと思い込み、同意を求めたところ、女性陣には味がイマイチとの反応を持つヒトが多く、その装飾に気を取られたのでは?との返答があり、「だからオトコは浮気するんじゃないのですか?」と想定外の展開に、上品な態度を維持できませんでした。
だって、試食業者が持ち込んだご飯とおかずのプラスチック容器は、ピンク色でしたから…。