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2006.05.30 19:02 |  診療  |  仕事 / 職場  |  医療事故  |  その他(一般)  |  太い腹  | 推薦数 : 0

えび茶色

十二指腸潰瘍からの出血性ショックにより、20日間の高次病院での加療を終え再入院された85歳。元気そうで何より。今から1年以上前、病状安定も全介護状態のため、関連施設へ転入所されておりました。

搬送当日、当直時間に切り替わろうとする午後5時過ぎに、一本の電話。「先生!先ほどの定時訪室に行った所、意識が悪くて、汗が沢山出ていて、血圧が測れません!」

顔面蒼白、マンシェットが巻かれたまま、平素の光景なのか右麻痺でベット上臥床し、介護士さんが手を握っていた。

『どんな状況なの?』

「絶食絶飲で嚥下性肺炎の加療中でした。血糖は問題ありません。」

「朝からえび茶色の便が3回出ています。」

『(えっ!それって…)で、そのえび茶色の物は、何時から出ているの?』

「昨日の申し送りでは夕食後に2回あったと聞いております。」

『家族は何時来るって言ってた?』

「今から連絡します。」

もんだい 1.次の行動から現場に相応しいものを選べ。

①ちゃぶ台を用意してもらい、引っくり返す。

②深呼吸を3回して、家族に電話する。

③応援を要請する(Another Dr. Bhind Dr. Change Dr)

④ライン確保後救急車を呼び、直ちに高次病院に搬送する。

⑤①~④のすべて

ゴールどんは②を実行しました。ご本人の判断能力は無く、協議の結果④になり、胃カメラでクリッピング(カメラは3回飲んだ)+輸血6単位で元気になりました。

ムンテラ内容はいつもと変わり映え無く『ヒトは100%死にます。出血により現在最終ページに近付いています。楽しい社会生活から遠のいた現状からは、通常行われる対応への社会的適応は薄いと思います。高次病院へ搬送すると生命維持への可能性は上がりますが、その医療はタダじゃ有りません。経済的負担と付き添いと呼ばれる肉体的負担も増えると予測されますが、どうされますか?』

返答は最終ページに至った病状にもよりますが、「このまま、継続療養お願いします。」が幾分多いでしょうか。

今回の症例、絶食絶飲がストレスだったのでしょう。送って良かったのです。送らなければ、出血→ショック→自然止血?→心不全?

もんだい 2.次の行動から現場に相応しいものを選べ。

①二度とえび茶色と言わない様に教育に汗する。

②病態を聞いてきたら教育し始める。

③病態を聞いてきても突き放す。

④このブログを読ませる。

どれにすっかな~

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