前にも話題にしたことがあるこのDisacharge Phone Calls。
病院も一生懸命患者さまのご機嫌伺いです。。。
原則として入院患者以外、精神病患者以外の患者のリストの中から何人かを抽出して医師自ら電話をかけて患者の様子をフォローするというものなんですね。
典型的な例を書きます。
「もしもし、Aさんですか。私はERのドクターBですが、今日のお加減はいかがでしょうか。今、お時間よろしいでしょうか。」
「今日の痛みはいかがでしょう。」
「処方されたお薬についてご質問はありますか。」
「出された帰宅指示について何かご質問はありますか。」
「フォローアップのアポは取られましたか。」
という具合に会話を進め、すべてをコンピューターに記録しておしまい、ではなかった。。。
「Aさん、D病院をご利用いただきましてありがとうございました。
またのお越しをお待ちしています。」
というふうに閉めることになっています。
すごいですよね、このサービス精神。
それで、これを毎日何本かやることが義務付けられていましてある日のこと。
「もしもし、ドクターMですが、Fさんはご在宅でしょうか。」
と会話を始めましたところ、
「かわいい声してるねぇ、土曜日あいてる?」
なんてことを言われたこともありました。
数日前のことです。
私は、いつものように、とっても陽気な声で、
「ドクターMです。D病院からですが、Gさんはお元気でいらっしゃいますか?
お話させていただけませんでしょうか。」
すると、若い女性が答えました。
「お電話、ありがとうございます。
でも、父は今朝、亡くなりました。」
わ、わたしは が~んと後ろから頭を殴られたようなそんな感じであたふたとご挨拶して電話を切ったのですが。。。
やばい、やばい。。。
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ERに新しいESPというシステムが導入されてしばらく経ちます。
ESPとは、Emergency Screening Process の略です。
今までは、ERにみえる患者さん、保険の有無にかかわらず、支払い能力の有無にかかわらず、緊急度の高低にかかわらず、すべて受診可能でした。
しかし、
踏み倒しが多すぎる~!
ということで、病院が悲鳴を上げました。。。
そうでしょうねぇ。
アメリカの医療保険制度、日本のように皆保険ではありませんからね。
払えない方はたくさんおられます。
そこで、考え出した制度がこのESP!!
まず患者さんがトリアージされます。
ここで、治療の優先順位1~5番を決めるわけなんですが、ここで重症だとみなされて3以下の番号に割り当てられますと保険の有無によらず、支払い能力の有無にかかわらず自動的に医師からの診察を受けられます。
ところが、4番か5番の緊急度の低い番号に割り当てられますと、まず医師がバイタルと主訴を確認の上、患者に軽く問診をして検査も画像診断も必要なく緊急性がないとみなされますと その場で150ドル支払えるかどうかを確認します。
そこで患者が支払えないと言いますと、診察無しでご帰宅。
払うことになれば診察を続行。
保険があればその場合も診察続行ということになります。
ERの傘の下にあるクリニックでも同じプロセスを行いますがここで請求する額は100ドルだそうです。
いやあ、せちがらい世の中になりました。
払わざるもの来るべからず、ですか。
どう思われます?
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今日もこのERクリニックからこれを書いております。
よっぽど暇やねんな~と我ながら感心しております。
関西弁を使う機会が無いのでブログに書きながら楽しんでいます。
今日はそれでも10人以上の患者さんが見えましたよ。
しかしレントゲン技師の出番は一件だけ。
胸痛で見えたお婆ちゃまは、心電図だけとってERの本店にお送りしました。
病院からのシャトルバスで送り出しましたよ。
この支店では、胸痛のお客様はちょっと無理です。。。

心電図を取るお部屋です。
天井の写真にご注目!

これで、寝かされた患者さんの心を癒せますよね。
大きな待合室が自慢ですが、お子様のコーナーも用意しています。

スタッフのラウンジも完備しています。

こんなクリニック、私のだったらいいな。
でも儲からへんからやめとくわ~
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ERのヘビーな患者のフローを少しでも緩和しようと考え、ERクリニックが歩いて5分のところにオープンして半年以上経ちます。
開設当初は私はそこの医師として駆り出されることもなくERばかりで走り回っていましたが、先々月あたりから私も時々お手伝いしています。
ERとは違うふつうのクリニックですので、ERのエクステンションとは言え患者の重症度はぐんと落ちます。
ただのカゼのような疾患から、手首の捻挫くらいでしょうか。
たいがいの患者さんは、WOUND CHECKと言ってERで縫合やちょっとした手術をした後のチェックですね。術後感染症は48時間以内に発生するのでそれを逃さないように必ず処置後2日目にチェックします。
クリニックがオープンする前は、忙しいERの仕事の合間にこのようなWOUND CHECKをしたり、縫合の切除をしていました。
クリニックにはERの正看護師が一名、レントゲン技師が一名、レジストレーションの係りが一名、お掃除のおばちゃんが一名、そしてERの医師が一名配属されます。
赤ちゃんからお年寄りまで、誰でもいらして下さいね~ というキャッチフレーズの元にオープン。
クリニックで手に負えない患者はERへ搬送します。
ERを飛び越して直接入院していただくこともあります。
今日は私はこのERクリニックで夜の5時間を過ごしました。
しかし。。。
診察した患者はな、なんとたったの
ひとり
商売あがったりやで~!!
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ERと救急車は切っても切っても切れない関係にありますね。
いつもお世話になっています。
エルパソの町を高台にあるシーニックドライブから見渡しますと、

夜のエルパソが救急車に。。。
UTEPと言うのはエルパソにあるテキサス大学のこと。
高いビル群の向こう側はメキシコの町、フアレスです。

これ、救急車なんですよ。
次にこんなのも見つけました!!


スポンジボブ。
日本でもおなじみかしら。
乗ってみたいでしょう!!
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入院されたウメコさんを仕事に入る前に訪問します。
ERは病院の一階にありますが、内科病棟は5階です。
仕事前にお見舞いしておかないと、お仕事の終るころに訪ねたら夜中の1時を回ってしまいます。
朝作ったブドウパンを持っていそいそと出かけました。
日本人同士、まるでむかしからずっと知り合いだったみたいな感じになりますから不思議ですねぇ。
「ああ、早く帰りたい。ちょっと寝たと思ったら血圧測りに来たり熱を測りに来たり、やれ注射だ、吸入だってほんと休めたもんじゃない。
自分のベッドで寝たいわ。」
これだけ文句の一つも出ようものならまだまだだいじょうぶ。
なだめすかして、病棟の先生にも連絡を取ってあげて
「また明日ね。」
で、その次の日の昼間の勤務の時になんと、こんなものが届いたのです。

ウメコさんのお友達が作ったというお昼のお弁当のおすそ分け。
中身はなんでしょう。
うきうきします。。。

こんな差し入れいただいちゃって感謝感激。
そのウメコさん、な、なんと次の日病院のスタッフとけんかになってしまい勝手におうちに帰ってしまわれました。
それを知った私は放っておけないのでおうちまでお迎えに行って最後までめんどうをみて差し上げました。
なんやかんやでたいへんだったのですが、もうすっかりお元気になられたようですよ。
この10日にはお昼にご招待を受けています。
またご報告します!
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試験の結果は6週間後ということでしたがなんと、4日後に超スピードで結果がわかりました。
結果はおかげさまで、
合格!!
ほっとしました。
これで、10年間大きな試験はありません。
久々に子供達とゆっくりしたり、こうやってブログを書いたり、いいですねぇ。
ご褒美ということでもありませんが、自分を甘やかせています。
さて、ブログを書けなかった間に起こったお話を。
ある夜の勤務のお話。
ドクターEに、ボイセラ(ERで使う携帯のような通信器具)で呼び出しがかかりました。
何かと思ったら、
「ちょっと、通訳してくれない?ユミコてジャパニーズだよね。」
へえ、日本人の患者さんが来てたんだ。。。
さっそく私はそのユミコさんをレスキューに行くため小走りでERの奥に行きました。
「こんばんは、ユミコさん」
私はベッドに横たわって苦しそうに息をしている日本人女性に向かってそう優しく声をかけました。
ユミコさんの目が丸くなったのは言うまでもありませんね。
まさか病院で見知らぬ日本人に声をかけられとは夢にも思っていなかったことでしょう。
いろいろな病気があるために、一つが悪くなるともう一つも、という具合に相乗効果がかかってしまってとてもお具合が悪いようでした。
そうそう、先日も日本人のおばあちゃまが亡くなったばかり。
ユミコさんにも頑張って元気になってもらわなければと思い、枕元に私の携帯番号を書いた紙をそっと置いてあげました。
これでいつでも困ったら助けてあげられるわ。
実はユミコさんのお名前はほんとうはウメコさんでした。
UMEKOと綴りますと、アメリカ人が読むとユミ-コとなるわけなんです。
お具合が悪いので入院ということになりましたが、次の日。。。
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皆様、ほんとうにご無沙汰しております!!
お元気でいらっしゃいますか。
専門医の更新試験を3月31日に受けました。
毎日毎日もぐらのようにせっせとフルタイムの仕事をこなしながら勉強していました。
ようやく陽のあたるところに昼間は出られる身分にまりました、なんて大げさですが。。。
試験となると大和魂がうずうず。
人一倍頑張って勉強するのはむかしからの性分ですね。
10年に一度の試験ですが、2、3年前に法律が改正され、それまではフォーマルな試験はなしでテストはオープンブックでうちで答えるようなもの?だったようです。
規則が改正された理由は社会全体からよりよい信頼を得るためだそうです。
この試験に坐るためには決められたCME=Continuing Medical Education)のポイントを勉強して稼ぎ、所持している州ごとの医師免許の有効性を確認されなければなりません。
専門医の資格を保つためには決められたポイントがまだ足りないので試験が受かっても勉強は続きます。
勉強と言っても決められた教材を購入せねばならず、それがけっこうするのでばかになりませんがしかたがありません。
確かに最新の医療情報が手に入るという面でほんとうに役に立ちます。
試験は生まれて始めてのコンピューター試験。
近くにあるPrometric Centerなるものに出向きました。
日本でもこういう統一試験を受ける特別なセンターがあちこちにあるのでしょうか。
土曜日でしたので他にも他の種類の試験を受けていた方がたくさんおられました。
結果は6週間後です。
落ちたらまた受けますが今年中に受からないといけないのでまた勉強することになりますがもうしばらくはゆっくりしたいです。
さて、ほっとするまもなくばたばたしています。
今日も夜から仕事ですが、税金の申告の締め切りがもうすぐ。。。
会計士に提出する書類を徹夜でそろえました。
医療訴訟の保険の更新が毎年あるのですがその更新にあたって一定の医療過誤に関する勉強をしなければならずそれも昨日一生懸命やっていましたが、これは終了!ほっとしています。
医療訴訟保険なしでは仕事は危なくてできませんよ、アメリカでは特に。
動脈解離の勉強や、整形外科の緊急対応の勉強や、老人の急性腹痛症などなど。。。それぞれの症例の罠=医療訴訟につながる例を勉強しましたが、またご紹介しますね。
あとは、医療倫理の点数が必要なのですがこれはテキサス州の医療免許に更新に必須。今度のお休みにでもやることにします。。。
エンドレスですね。
でもこうやって日々努力しているから患者さんにも喜んでもらえるんだと思っています。
皆様、近況をお知らせ下さい!!
一度医師免許を取ってしまえばそれでおしまいという日本とは大違いですね。
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いつの間にか、一月が終わってしまいました。
また、一つ歳が若くなって28歳。
うそです。
一月は行く。
二月は逃げる。
三月は去る。
とは、よく言ったものです。
さて、最近、すっかり世間から身を隠しております。
どこに出没しているかと申しますと。。。

ここです。

ここは、テキサス大学の図書館です。
建物がとても芸術的です。


何をしているかと言いますと、専門医の資格の更新試験のための勉強です。

こんな感じのグループスタディ用のお部屋を3人で借ります。
ふつうはこの大学の学生の娘と、その友人、そして私。
3人いないと借りれないので借り出されたのが病みつきになりました。
けっこう集中できます。
お昼過ぎに入って夜中の12時過ぎまで。
途中でお友達は帰ってしまうので娘と私だけ図書館の閉まる1時前までねばります。



これはたくさん設置されている個人使用のブース。
大学院の学生になると、一人一人勉強できるように与えられるそうです。
すごいですよね。
私がアメリカで大学生だった頃と変わってほんとうにコンピューターが授業に積極的に取り入れられていて驚きます。
授業中、クイズ(小テスト)があって、学生個人のラップトップから返答。
そして自動的にその結果が教授のプログラムに送られるという仕組みだそうです。
宿題も、すべてメールで送るそうです。
ほんと、時代の流れを強く感じます。
さて更新試験ですが、10年に一度です。
膨大な量の勉強。
今日は、循環器、内分泌、感染症をアタックしていました。
新しい知識を頭に入れるためにUCLA大学の教材を使っています。
講義内容がとてもまとまっていて聞き取りやすくペースは速いですがとても気に入っています。
60歳になっても、70歳になっても10年に一度ですから逃れるわけにはいかない大きなテストです。
そのたびにたくさん勉強しなければいけなくてたいへんですが、常に新しい知識を身につけていられるので大切なことだと思います。
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元旦の日の診療は続きました。
息をつく暇もない?と言えばうそになりますか。
だけど、トイレに行く暇はないです、ほんと。
シフトも終わりに近づいた夜中の12時ごろ。
咳と発熱のひどい二人のお子さんを連れてやってきた若い夫婦に出会いました。
ひとりひとりの既往を聞きだそうとしていると、お父さんがいきなり、
「先生、ぼくたちのこと、おぼえていらっしゃいませんか?」
そう言えば。。。
そう言えば。。。
シフトも終わりかけで、頭もほとんど使い切り、最後の力を振り絞って?脳のメモリー機能のボタンを押します。
「ほら先生、赤ん坊が髄膜炎でね、そんでもって次の日娘が。。。」
そこまで言いかけて、思い出した、思い出した!!
目の前にいる子供たちはもうかなり大きくなっていますが、赤ん坊の方は生後2週間で髄膜炎にかかりました。
私が腰椎穿刺をして、診断をつけました。
髄膜炎と診断がついたとたん、この夫婦、声を上げて泣き出しました。
それが、ER中に響き渡るような叫び声に近い泣き声で、私には手に追えず、担当のナースにも慰めきれず、看護師長も出てきて、その上のスーパバイザーも出てきて、ガードマンまで。
ところがその次の日のことでした。
赤ん坊が入院していて母親が付き添っている間に、上のお姉ちゃんがなんと犬に顔を咬まれるという事件がおきたのでした。
父親は、泣きわめく娘の血だらけの顔を見ながら、ERの壁をたたきながら悔し泣き。またまた大勢の人がやってきて父親を慰めましたが、かわいい娘の顔がだいなしになったのは僕のせいだと、今度は自分の頭を握りこぶしでたたき始めました。
ほんとうに大変な親子だったのですが、赤ん坊は一月もの入院治療を経て、すっかりよくなり、娘さんはその日私が顔の縫合を何針もし、後に形成外科医が傷口を整えて、残っている傷はわずかにほっぺたの小さな傷が2箇所だけ。
めでたしめでたし、というお話で、これもやはりわたしにとっては新年早々のご褒美でしたね。
ほんと、今年はついているかも!!
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