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トリアージュナースのアンが、トリアージュからとても重症の赤ちゃんを自分の手で抱きかかえて コードブルー用のベッドに連れて来ました。
私は、ちょうど、コーヒーでも一杯と ラウンジの方へ歩いているところで、アンとその赤ん坊に出くわせました。
21:23
母親が、自分の車でやってきて、ERの受付のウィンドウにかけよる。
母親が、サインインするかしないかのうちに、非常事態を察したトリアージュナースのアンがエントランスのロックを解除。
21:24
赤ん坊が、コード用のベッドに。
21:25
いち早く、酸素が与えられ、モニターが装着され、 コードベッド担当のナースのトムと、トリアージュナースのアンが点滴のラインをスタートさせるかたわら 私は、この1歳の男の子の命の危機を察する。
顔面蒼白、瞳は一点に固定。体は硬直状態。
救われることにまだ正常な呼吸あり。
パルスは、125、 サチュレーションが98%であることを確認。
21:27
”Normal sailine bolus 400cc, wide open.Accu check,please!
CBC,CMP,Amylase,Lipase,Blood culture X 1,Also ISTAT now!”
(400ccの生理食塩水を、点滴ワイドオープン、血糖値を測ってください!CBC,CMP,アミラーゼ、リパーゼ、血液培養 1セット、それからISTAT 今すぐお願いします。)
21:28
ベッドサイドでは、看護師長が 母親に病歴を聞き出している。 どうやら、5日前に、下痢と嘔吐が始まり、それ以来もう3度もかかりつけの小児科医を訪れている。
今朝、便が黒くなったので、かかりつけの医師に電話をしたが 相手にしてもらえず、水分もほとんど一日とっていない状態だという。
21:30
重症の赤ん坊の点滴の確保は難しいのが常であるが トムと、アンのおかげで一発で確保!見事だ。
ERテックのケンが、叫ぶ。
「先生、血糖値が10、たったの10ですよ!!!」
(人間の血糖値は通常60以上で、10では生きていけません。 この赤ん坊を救うには糖を今すぐ注入する必要があります。)
「D10(10%のグルコース(糖)液)はある?」と私。
「D50(50%のグルコース液)なら、すぐここにありますよ。アンプルの半分だけ注入しては?」と、トム。
私は、赤ん坊の血管は細いのでD12.5(12.5%のグルコース液)が最大限点滴注入できる濃度なので、一瞬ためらいましたが、他に方法がありません。
「いいでしょう。D50のアンプルを半分お願いします。」
(コメディカルの意見やアイデアを聞くのも大切です。蘇生チーム、そうチームワークです!)
21:33
赤ん坊のレスポンスがある。硬直した体がみるみるうちにやわらかくなって、瞳がもはや固定していない。この赤ん坊、低血糖から痙攣をおこしていたのだった。
「おかあさん、ほら、あなたの赤ちゃんきっとよくなりますよ!」と、アン。
さて、いったいこの子、それからどうなったでしょうか。
意外な展開が待っているとは?
蘇生チームもびっくりのお話が続きます。
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コメント
コメント一覧
緊急救命医のドラマやそのほかの医療ドラマでは、アメリカ研修帰りが、主人公です。先生は女性管制官もされており、かっこいいです。でもm3のブログを書かれている先生方はアメリカ留学経験されています。ブログを書くために、日本の医師免許をとられたのですね。すごい努力家です!私は14才の息子のサマースクールのため1週間サンフラシスコに来ています。スピード違反で捕まりました。トラックバックしておきます。無理をせず頑張って下さい。私も日本で医療をする気には、なりません。
スピード違反、やられましたね。
御用だ、御用だ、と言われたんでしょう!
でもご無事で何より。
高速での事故は命取りです。
ATLSを更新したばかりなので余計そう思いますよ。
先生のブログを読まなかったら日本の医師国家試験には挑戦していなかったでしょうから 本当に感謝しています。
どういたしまして。ATLSおわったのですね。よっかたです。
あとブログの記事の字を大きくするのと大文字にされたら、もっとブログのファンが増えると思います。特に老眼のある中高年は助かります。それと、家族写真はあまり載せないほうが良いと思います。医師の家族の誘拐が多いアメリカでは、危険です。先生のご主人は軍医なので安全だと思われますが。ではまた。
なるほど。記事の字を大きくするといいんですね。
やってみますね。
アドバイスをいろいろありがとうございます。
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