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< コードデリバリー その2 | メイン | すばらしい我が蘇生チーム その1 >
2010.07.25 07:18 |  診療  |  海外留学  |  仕事 / 職場  |  ドクターママ  | 推薦数 : 3

コードデリバリー その3

15番のコード用のベッドに行きますと

な、なんとEMS(救急車)で運び込まれたストレッチャーの中から 産声が・・・

よく聞こえなかった「コード・・・」は、コードデリバリーだったんですね。

どうやらお若い経産婦さん 救急車の中でお産をされたようで・・・でも赤ちゃん 元気よく泣いていますが真っ青なんです。

コードデリバリーというと通常 ER内でのお産を意味することが多く、そういう時はまだ生まれるまでに余裕がありますから 赤ちゃん用のウォーマーを事前に暖めておいたり 蘇生用の器具も準備万端整っていて「さあ、いつでもどうぞ!」という感じなんですけれどね。

それにうちのERは他の科との連携がうまくとれますので コードデリバリーのアナウンスがあり次第 L & Dの病棟からはL&Dナースが、そしてNICU(新生児ICU)からはNICUナースがERへと駆けつけてくれていろいろと援助してくれます。

 

今回のコードデリバリーはもう生まれてしまっていてちょっとばかり例外的だったので こちらの準備がまだできていませんでした。

まずは、へその緒用のクランプは、パラメディック(救急隊員)が2箇所取り付けてくれていました。

とにかく濡れて寒い赤ん坊を早くウォーマーへ・・・ところが

「はさみ、はさみ、はさみはどこ?!」

へその緒をまずは切らなくっちゃ!

みんなそれぞれスクラブのポケットを探るんですけど、なんとだれもはさみを持っていません!いったいどうなってるの??

大急ぎでお産用のキットをひっくり返してはさみを見つけへその緒を切りました。まずは一安心!

今日の蘇生チーム、意外なところで壁にぶち当たります。

赤ん坊を冷たいウォーマーに乗せるわけにはいけませんから

” Bring me a warm blanket!! ”

急いでこの濡れて冷たい赤ん坊をこれまた冷たいウォーマーの上に、でも暖かいブランケット(温蔵庫の中の暖かい分厚いタオル)でくるんで羊水をふきとり刺激を与え続けて口の中を吸引しました。

もしあなたがシャワーを浴びてクーラーががんがんにきいているお部屋に出てくれば、スーッとものすごく寒い感じでぶるぶる、わかります?

この赤ん坊、お母さんの暖かい羊水の中から出てきて濡れたままお母さんの股の間でしばらく寒い思いをしていたわけなんですよ。

ところがベッドがじゃまでウォーマーのプラグがコンセントに届かない!

酸素もあげたいんだけどベッドがじゃまで壁の酸素の取り口にも届かない!

その間ほんの1,2分のことなんですがあせりまくってベッドを移動させてなんとかかんとかしているうちに 新生児室の蘇生チームが到着。

やっと暖かくなってピンクになった赤ん坊、4階の新生児室へと搬送されていきました。

とにもかくにも 母子ともに健康なようで ご出産、おめでとうございます!

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今までの内容、全て読み上げました。今から先の話を読むのが楽しみです。挑戦・苦労・達成・充実感・挑戦・苦労・達成・充実感・・・の繰り返しって人生ですね。実は、私の娘も、高校3年生の1学期を終えてアメリカの高校に行き、オハイオ公立大学を卒業し(ビジネス専攻)、JAL関係の事務員をしていたのですが、突如、カイロプラクターになりたいと言い出し、娘の旦那(日本人)と同じ(アトランタにある)ライフ大学を卒業して、今年、ニューヨークで開業しました。そんなこともあり、貴グロブ、興味深く読んでいます。私も、新生児・未熟児・小児救急をしている関係で、日本との比較も出来、とても為になります。
written by masa / 2010.07.25 19:27
小児科の大先輩からコメントをいただき恐縮しています。
私は国家公務員を11年していましたので 医師になってからまだ11年目でまだまだこれからというところですのでどうぞご指導お願いいたします。

娘さんもよくがんばられましたね。
アメリカではカイロプラクターはドクターですものね。

実はこのドクターブログを知ったのが1年ちょっと前で、私も参加しようと思って連絡をしましたら 日本の医師免許を持っていないと参加できません・・・ ということでした。

それでくやしいのでこの2月に104回の医師国家試験を受験した経緯がありまして こうやってブログをはじめられてよかったなあと自己満足ですがそう思っているところなんですよ。
written by ドクターママ / 2010.07.26 07:14
 イヤーッ、このブログも、日本の医師国家試験に合格してないといけないかったんですね。これは、驚き!
 ある日本の会社が、血液型B型(私B型ですが)でないと採用しないって話を聞いたことがありますが、この類としては、それ以来の驚き・・・?!
 日本の行政も堅いですが、民間も結構堅いんですね。
 カイロ(プラクティック)も、初め何のことか知りませんでしたが・・・アメリカが発祥だったんですね。
 しかし、そんな自分(昭和51年卒)、今は、救急医療でも、中医学を少し取り入れて、診療していますが・・・。
written by masa / 2010.07.26 11:39
ほんと、びっくりでしょう!
日本の医師免許を手に入れるまでの苦労は並大抵のものではありませんでした。その苦労話はぼちぼちしたいと思います。
ちなみに私の免許証は港区の保健所にありますが、まだ引き取りに行っていません。
2004年度にできた研修制度にひっかかるため日本で医療行為をすることはおそらくないと思います。残念ですがこれも事実です。
けれどもせめてここでブログを書かせてもらえるようになったというだけでも医師免許が役に立っているということですしね。
ですからどんどん書いちゃいます!
written by ドクターママ / 2010.07.26 19:02
ドクターママ 先生
私も、以前エレベーターで分娩したり、タクシーで生まれた子供さんの胎盤を取ったことがあります。大変でしたね。M3のブログのために、日本の医師免許を取られたのは驚きました。先生は仕事をしながら取られたので、すごく頭がよくて努力家だと思います。
written by DAICHAN / 2010.07.27 15:14
DAICHAN先生

先生のコードデリバリーの方がよっぽどすごいですね。
さすがです!

日本の医師国家試験は勉強の仕方がけっこうはっきりしているので
時間さえかければなんとかなります。
USMLEのほうが格段に難しいような気がしますが どうなんでしょうね。
written by ドクターママ / 2010.07.27 20:49

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