2008.02.13 22:21 |  診療  |  Dr.Schubertian  | 推薦数 : 3

5分という診療時間の意味

厚生労働省の4月からの診療改訂の詳細が報告されている。

ここに示された5分診療の例示には納得がいかない。これはいわば風邪をこじらせた患者への説明。こうした急性疾患の患者さんに対して、私はこの説明通りかそれ以上の診療をしている。ただ、現在の通常のクリニックでの診療状態から考え、5分以内でも必要な診療をしている有能な医師はいると思われ、それに加算がいかないというのは納得がいかない。

それ以上に、5分という数字を見てから無性に腹が立ってきた。

私の外来では、平均すれば5分どころではなく診療時間がかかっている。8時半から13時前後、16時から19時半以降(昨夜は20時15分)まで診療しても80-90名程度が限度だ。以前はもっと少ない患者さんでも時間がかかっていた。それに対し、予習を始めたのが昨年の夏からだった。慢性心不全、陳旧性心筋梗塞、糖尿病、高脂血症などの患者さんたちの診療のために、夜診療が8時前後に終わってから今(夜10日過ぎ)まで、検査結果(血液だけでなく、心エコーやホルター結果も)をまとめ、方針を考え、説明内容をカルテに記載したり、場合によっては検査結果をワードにまとめして手渡しする準備模する。準備に1人10分以上かかる患者もいる。だから毎晩だけでなく、休みの日も半日はクリニックに来て準備をする。

以前総合病院で外来をしていて、数を見ることが条件とされ、じっくり診て数を診ることができない診療を否定されたことが私の開業の一つのきっかけであったこともあり、循環器診療に関しては、その総合病院には絶対にできない(検査内容でできないことはあり、それは総合病院に頼んではいるが)充実した診療と患者さんへの対応をしている自負がある。

 こんな現状を、この5分ルールを作った役人たちは知る由もない。

 

患者さんと会っているときだけが診療ではないのだ。 この時間はどこで算定されるのか?(慢性疾患指導料?!)

(どこで夜間診療する時間があるというのか。)

現場を知らない役人にわからせることのできる方法はないのか?どんどん診療への気力と意欲がなくなっていく。

 5分ルールには断固として反対する。

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