愛知県知事選結果が出た。
久々に手に汗握る選挙結果だった。
しかし、当選したK氏は、この接戦の意味がわかっていないようだ。
120万票以上も双方がとって、わずか数万票の差、第3番目の候補の票も加えれば、反K氏の票の方が多いという事実が、全くわかっていない。「さらに開発を進め、全県くまなく豊かさを享受するようにする、私は結果を出す」と、彼は言い切っていた!(愕然)やはり、彼でない別の人になってもらい、流れを変えてほしかった。僅差で敗れた対立候補支持党もこれまではK氏の支持母体だったわけで、今までのK氏の政策に共同責任があるという点で、けっして劇的に変わる政治とは思わないが、それでも、変わらないよりいい。
実際、今回名指しで総理がK氏を支持してほしいと要望し、なんとそれに応えて選挙活動の表に立っていた(こんなことほんとに許されるのだろうか?!)世界一の企業某社。この会社が一人勝ちといわれる意味はどういうところにあるだろう。一人勝ちといわれるほどの順調な経営、これ自体、特に批判することではない。私のところにも多くの社員が患者さんとして来院する。そこで社員を見つめると、某社、という訳のわからない怪物だけが勝っていて、その中の一人一人の社員は、決していい状況ではないのを感じる。過酷な労働・・・そのストレスによる病状悪化・・・しかしそれを「自分がいなければなりたたない」とうれしそうに語り、休養するようにというのに、また過労の中に自分を「喜んで」おいていく。そうして本人の過労と病状は進んでいく・・・こうしたところに、何か、大きな矛盾を常に感じている。
某社下請けの患者さんも多い、・・・下請けには某社の恩恵はほとんどないようだ。「我々は全く景気は良くない、働いても働いても絞られて、自分たちの利益は出ない」そう、口々に語る。世界一の企業は、それなりの企業倫理を持ち、社員や下請け会社を大切にしてこそ、本当の世界一だろう。
以前、多くの会社が不況で人員整理をしたとき、社長は自社では首を切らないと宣言し、外国の評価機関の評価を下げたが、当時某社の社員であった私はあっぱれと思った。しかし現状は、自社の社員を増やす代わりに、出向という形で関連会社に出し、かわりに期間従業員や派遣社員でまかなうことで、人員的な安全マージンを得ているのではないかと思う。多くの仕事場で、派遣社員の率が高まっていることは、これも当院に来る患者さんの言葉の端々から伺える。ここまで考えての「宣言」だったのだろうか。
K氏に気づいてほしい。もう、大きなプロジェクトは十分だ。そうではなく、地道に県民の生活をまもり、子どもの教育をたいせつにし、弱者の社会福祉を充実させること・・・もういいではないか、これ以上どういう大きなプロジェクトを行って、談合大手建築会社を潤すつもりか。
ちなみに、私は万博の開催会場のすぐ近くにいたが、あえて一度も万博には行かなかった。開催前から見えていたえせ環境保護、結果的には建築会社ばかりに利権が来る大プロジェクトに嫌気がさしたためだ。私のクリニックからもK氏の巨大事業政策の、その象徴の一つ「伊勢湾岸道ー東海環状道」の矢作川にかかる巨大な橋が見える。
統一地方選、参議院選挙の後は、秋口に大幅な消費税の値上げが待っている。そして、消費は冷え込み、本当には自力がついていない企業がどんどん下向きのスパイラルに巻き込まれていく。こんな状況で悲鳴を上げて来院する勤労者が、ますます増えないことを祈る。
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