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2007.02.21 23:45 |  診療  |  その他(医療関連)  |  シュタイナー関係  |  Dr.Schubertian  | 推薦数 : 0

濃い一日

2/21はまた非常に濃い一日であった。一日を通して当院としては珍しく風邪が多かった。子どもの咳き上げ・・脱水、腹痛、虫垂炎の疑いをそれぞれ近くの小児科専門クリニック、病院救急に紹介したが、それ以外に
・午前診療のはじめに風邪で気分悪いといった患者さんが診察室に入って意識消失。あわてて車いすに乗せ、処置室に運び、アンビューバックをもみ、酸素吸入・・・すぐに意識は回復したが、久々に留置針を挿入し採血を行い点滴した。風邪で気分不快があるのに長く待合いで待っていたための迷走神経反射であったと思われたが、焦った。
・午後診療の終了後に、関西地方のある患者さんからイスカドール(宿り木を材料にしたスイスWeleda社の薬剤で、癌に対する効果が認められている)を使った医療を行ってもらえないかという問い合わせ。当院は、循環器専門医で癌治療は専門外ではあるが、何とか力になれないかお話しした。

先日Weledaセミナーでフランカルド先生が、アントロポゾフィーを実践していると、自分自身が変わっていかなくてはならない状況に立たされるというようなことを言われていたのを思い出す。このクリニックを初めて2年ほどで、検診や定期のレントゲンなどで見つけた癌は10件以上になる。かかりつけの患者さんの病気は多岐にわたり、専門外と言っていられないことになるかも知れない。いろんな意味で私自身も変わっていくこと、それがアントロポゾフィー医を目指すものとしての宿命、課題なのかも知れない。

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4/19−20間で、当院2Fフォーラム宙(そら)で行われる、あげつまクリニック第4回OpenForum週間のチラシが正式にできました。

このBlogのリンク集をご覧ください。
1)実際の音楽療法個人セッション
2)講座3つ(子どもの親ごさん・教育関係者向け、医療・音楽専門家向け、一般向け)
3)恒例の院長コンサート
とバリエーションに富んでいます。
これを機会に是非当院にお越しいただき、シュタイナーの音楽療法を体験していただきたいと思います。
ご連絡をお待ちしています。

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3年前からスイス在住のピアニスト・オイリュトミスト、そして何よりもシューベルトをこよなく愛する浅田豊さんを迎えて、シューベルティアーデを開いている。一昨年は横浜と当院、昨年は横浜、当院、そして東京。歌い続けるにつれて私もシューベルトの種々のシューベルトの曲と出会い、また改めて出会い直している。
今年のシューベルティアーデの予定が、仮にではあるが決まった。
11/18(日)信州八ヶ岳山麓山梨県小淵沢にて
11/23(金祝)昨年に続いて招いてくれた横浜アウディオペーデにて
11/25(日)当院にて
さらに1-2回は可能ではあるが、今年はこの三回。
第1ステージは
美しき水車小屋の娘から、10曲
第2ステージは
竪琴弾きの歌他5曲
第3ステージは浅田さんのピアノ(中止かも)
第4ステージは
月にちなんだ5曲
なかなか大変な曲が多く、今練習に励んでいるがなかなか歌えるようにならない。この、歌の練習という作業は、シューベルトの残した楽譜を通して、シューベルトに宿った歌の魂が私の歌として「再受肉」することではないか、と最近思うようになった。じっくり、何度でも練習して私の体、声の中にしっかりと入ってきて初めて、私のシューベルトを歌うことができる。修行に近い苦しい作業だが、十分に自分のものになった曲はいつ歌っても、(少し歌詞は忘れていても)聞いてくれる人たちに何かを残しているようだ。
昨年はNovalisの6曲という大きな出会いがあったが、今年はどうなるであろうか?まだ第4ステージの曲は歌えていない。

それと共に、4/21(土)オープンフォーラム週間、最後のコンサートの曲目がまだ決まっていない。先日Weledaセミナーで歌った「魔王」を歌おうか・・・先日練習したときに伝えたらピアニストは複雑な顔・・・ピアニスト泣かせの曲ではある。

さあ、明日も忙しい外来だが、昼休みにピアニストが来て練習する。少しでも準備しておかねば・・・

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アントロポゾフィーシュタイナー)医学の医師、フランカルドさん。2年前のWeledaセミナー第1回(くしくも当院開院直前、この会に参加するため開院を数日伸ばした経緯がある)から、Weledaの薬剤師シュミッドリーさんとともに、「ヨセフとマリア(ともにミドルネーム)」の絶妙なコンビにて、アントロポゾフィー医学の具体的な薬剤の成り立ちと使い方を伺いながらも、より深いこの医学の真髄的な考え方をたくさん伺ってきた。

今回のWeledaセミナーでもその苦手な英語を使いながらも、情熱的な、また本当に温かい人柄を感じる講義が大人気であった。その、フランカルドさんが、来年2月の3連休に行われるWeledaセミナーの前に、前夜祭としてアントロポゾフィーに興味がある方たちへの一般公演を行ないたいとの提案があった。

即、了解した。

その時点で、3周年になる当院の3周年企画として位置づけ、このフランカルドさんのお人柄とアントロポゾフィー医学の意味を多くの方に知ってもらえたら幸せに思う。

当院に来ていただくのに恥ずかしくない活動を、今年一年積み重ねていかなければならない。少しづつ、オイリュトミー患者さんも増え、ドイツのメンター(指導教官)とのメールの交換も順調に行っている。着実に、前へ進みたい。

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私は共感と反感の中に生きている。

私の社会への接し方は、私たちの生活を脅かそうとする、あらゆる押し付けや締め付けに反対し、自由な精神を守って生きたいという、衝動にも似た感情と思想で一貫してきたと思っている。O高校の生徒指導の先生が、【まわりの多くの人や生徒が納得する正当な】理由もなく、制服の内側に着るシャツやセーターの色を制限し、制限を守らないでいる生徒に、指導ではすまなくなると脅しているという意味の話聞き、それに怒りを覚えるのがどうしていけないのだろう。(わたしが子供からこの話を聞いてその教師に物申すといったら、でしゃばるなと妻が言う、O高校はそんなよくない先生はいないと・・・しかしそういう問題ではないのだ。そもそもわたしが即そういうことを行動に移したことがあるだろうか・・・言葉の表面だけしか見て取れない、その裏にある危機感を感じようとしてくれないのは悲しいことだった)

以前このブログの前身のHPで書いたかもしれないが、病院の【ネクタイ強制】事件でも、私は医局会で患者「様」から身だしなみが悪い医師がいるとの指摘を受けて、全員にネクタイをと強制しようとする患者サービス担当の先生の【優等生的】意見に、即座に反対の言葉を述べた。わたしの感覚は間違っていなかったと思う。自由な精神で働くものはそれを締め付ける動きに非常に敏感だ。わたしの言葉によく言ってくれたと複数の医師が後で同意の言葉をくれた。わたしはネクタイが嫌いだ、すぐに肩がこる。そういったら院長は、ではケーシーにするようにという、ケーシーでもしまるといったら不機嫌になった。肩がこるという問題ではなく、わがままではない精神の自由が損なわれることを別の言葉で反対したのだ。

これから社会全体に締め付けが強くなってくる。教育の現場では、親がこんなことを訴えても、すでに基本法は変えられ、国の思うような考えに従う素直な教師と生徒だけが認められる時代になっていく。このまま放置していいのだろうか?

シャツの色を意味無く制限する教師よ、本当にあなたが処分をするなら、わたしは断固抗議をする。なぜならこの教師(たち)の決まりを聞かない生徒のなかに、単なるわがままなものだけでなく、こうした反骨の精神をもって対抗しようとしている生徒たちがたくさんいるはずだから。だからこそ、この不気味な教師の脅しに対し、子供たちを守るため親もしっかりと眼を光らせていなくてはならないと思うのだ。

昨年中学の同窓会で現代の不気味な状況、特に戦争をしたいとしか思われない、平和憲法蹂躙の雰囲気がある中、その危機感を示そうとして、請われて歌った3曲の中で、武満徹の【死んだ男の残したものは】を歌ったが、歌ったあとの反応を見て少しばかりがっかりした覚えがある。わたしの時代は不戦、人権の尊重を主眼とした平和憲法を誇りとし、日本が世界の平和の中心になりうると考えて育った世代・・・と思っていたが、わたしの歌に同じ気持ちを寄せてくれた人がそう多くは無い印象があった。

 

できうればこうした思いを持つ人々との共感を通し、今の危険な次代から、子供たちを守って行きたい。

 

共感の医療を大切に考えて、進んできた。今年は、新しいスタッフや、非常勤医を迎える。わたしたちを取り囲む患者さんだけでなく多くのひとを全体を受け入れて、ともに歩む医療をしたいと考えているが、一方でこうした反感も持って生きている。この流れには【共感】できないから。

 

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昨日、晴れて当院2周年を祝った。
「紅白まんじゅう」かわりに職員のみんなに、ベーレン製期間限定チョコレートプリンを配って、感謝の意を伝えた。
今年の当院の目標は、共感の医療をさらにすすめ、「受け入れ、共に歩む」ことがどれだけできるか、オイリュトミーのAとBを、実践していくのが目標。

【午前診療は悩みを抱えた女性が続く】
80代の患者、前回外来時、急に右あごー首が腫れてきたというので、総合病院に紹介。甲状腺癌の転移との診断。そのまま手術も何もせずに経過を見るとの方針で戻っていらっしゃった。本人は、最初はショックだったが・・・今は・・・仕方がないと思っている、といわれるが・・TVをつけても見る気になれないと。オイリュトミーが少しでもお役に立てばと説明、即座に受けたいと・・・やはり何か頼る先を求めていらしたのだ。少しでも役に立てればいいが。
循環器専門医の私としては、癌は最も遠い疾患であったが、開院してから検診や定期検査で、多くの癌患者さんを診断し、治療に紹介している。幸い非常に早期の方が多いが、やはり手遅れで初めて見つかる方も少ないがいらっしゃる。私がどういう形で関われるか・・・これからの課題だ。

【昼休み時間帯には介護保険審査会、そしてアクシデント】
1:30からの介護保険審査会を終わって、3時前駐車場に向かう。目を疑う、市営駐車場においてあった愛車が、ひどい泥のスプレーを受けたような汚れ・・・受付のおじさんに聞くと横のT信用金庫新築中の工事現場から飛んできたものらしいと、早速工事現場監督に文句・・・若い彼は謝りもせず上司に電話を始める・・・「あなた、言うべきこと言っていないでしょ!」、彼はふてくされたように済みません。。。といったが、こういうことは当院でもあり得ることだなあと実感。責任者が来て、コンクリートミキサーの排水が飛んだものだと・・・信頼が置けるディーラに洗車を頼んで請求してほしいと・・・外来は迫るし、ほおっておいて汚れが取れなかったらと本当に困ってしまったが、愛車購入先の名古屋近郊レイブリックさんに連絡、担当者が即来てくれることになり、心から感謝。なんと車は夕診中に汚れ落としして戻ってきt!。とれない汚れではなかったとのこと・・・安心す。

【午後はうってかわって急性疾患】
予約外が非常に多く、終診が8時を回ってしまった。めまい、胃腸風邪、インフルエンザ等々・・・こういうときに限って通常の患者さんの中にもたくさん訴える方が多く・・・一部の患者さんにはその場で解決しないので次週にとお願いする方も・・・このかたは病院に不安定狭心症として紹介、心カテで病変があったようだが、返答書なしでCD(造影結果)のみ持参・・・説明をといわれ絶句、結果を聞いているかと思いきや、ドクターが暇がなくて結果を聞かなかったと!!!!!それは検査をした入院先の主治医の仕事ですとお話。ちゃんと結果を聞いてくださいとお話。この間に短時間に数名の新患受付があり、外来待合いはパンク状態に。心カテの説明までしたらさらに30分かかっていただろう・・・どうなっているんでしょう?心カテだけするのでは、本当の医者の仕事ではない!!若い医者がこういう態度になってしまう、忙しさって?いくら忙しくても検査入院した患者さんと家族に結果説明しないとは言語道断。教育ができていないのか、自覚の問題か・・・本当に残念。

【そして遅刻してWeb読書会】
8:10最後の患者さんが部屋を出てすぐ、Web会議にアクセス。すでに「霊学と医学」勉強会1章の3段落まで進んでいて、なかなか内容について行けなかった。しかし、こうした会議で、声も聞きながら勉強していけるのは本当に役立つことだと思う。もう少し、予習をしなくては・・・その会議中、個人向けプライベートチャットで、情報交換も(講義中のだべり・・・に当たるか?)。驚いたことにイタリアのアントロポゾフィー医師フランカルド先生が、来年のWeledaセミナーにあわせ、当院で講演会をしたいとの意向があると!!!素晴らしい企画、是非実現させたい。

当院も、開院時の建築という形だけのものから、私を含めたスタッフ、診療内容など、中身も少しずつ【進化(?変容?)】してきていると思われる。アントロポゾフィー医師会の方々がいらしても、以前と違った印象を受けてもらえるのではないだろうか?

ふー、本当にたくさんのことがあった一日だった

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2007.02.13 22:51 |  診療  |  開業 / 病院経営  |  シュタイナー関係  |  Dr.Schubertian  | 推薦数 : 0

私の目指す医療は?

2/10-12、名古屋で行われたWeledaセミナー。その講師の一人、イタリアのアントロポゾフィードクターのFrancardoさん。彼はStudioといっているその外来にて一日10数人の患者さんを見ているという。日本の外来人数との差はいったい何なのだろう。
アントロポゾフィーに私が求めているのは、Weledaが作っている自然材料のレメディーが使えるようになることではない。アントロポゾフィーのこの3年以上にわたる勉強では、まずは自然観察、人間観察を徹底的に行った。この学習体験を通して、患者さんに診察室で初めて会い、その第1印象をしっかりと刻みつけ、感じ取り、心の中で再現して、理解すること、その上で、病歴を伺い、診察という形で再度細かに観察し、疾患と患者さんの状況を理解し、解決を考えていく基礎が、少しだが、確実にできてきたように思う。この勉強を通して、人間の神秘を少しでも理解し、真の意味での共感と、共感に基づいた医療をすることにって患者さんの自己治癒力を発揮する手助けをすることが希望だ。

Weledaセミナーから帰った今日は過去最高レベルの患者数であった。フランカルドさんの1日の患者さんの数倍以上、こういう中では入ってくる患者さんの状況を感受することが十分にできない。もどかしいと言うより、あきらめの境地で、開かれるべき感性を半ば閉じての診療を余儀なくされた。
開かれた心で、患者さんを受け入れることができれば、診察室に入ってきて挨拶した瞬間から患者さんの心境や苦しみが感じられる。超能力などではなく、確かにとぎすました感覚と、感情で感じることができる。
現実は非常に苦しい外来であった、最後から2番目の風邪の男性はあまりはっきりした症状がなく(とにかく寒気でしんどいが熱は昨日出ただけで今日は平熱)、とにかく心を閉じて寒そうに縮こまって、話もしてくれなかった。通常患者さん、特に初診で急性疾患の方は通常は自分からその症状を医療者側に理解してほしいと患者さんの方から強く訴えてくるものだが、この患者さんはなぜか私に対して閉じていた。点滴でもしてほしかったのか?待たされたので怒っていらっしゃったのか?限られた時間では限界があり、私の方もあきらめてしまった。歯がゆい思いだった。
そして1時間以上お待たせした最後の患者さんは、12月から動悸が強く、近医受診し精査したが結果が出るのに2週もかかるため、心配で知人に相談し当院受診をすすめられ、相談にこられた。見るからに不安そうな様子。一見して冷たく湿り気のある、しかし、体の中は逆に乾いているような印象(つまり浮腫ではない)やせ気味の姿・・・実際に握った手は冷たくしめっていた。いろいろ伺うと、考えてみれば調子が悪くなった時期にかわいがっていたペットが死んで、今も悲しみから抜け出せないでいると。可能性として精神的なストレスが最も高いが、自律神経症状、不整脈症状、甲状腺機能亢進なども考えられ、他院と同じ検査を当院でより迅速に行うこともできるが、非常に近い時期に2回も同じ検査をするのは医療費の無駄使いにもなる。おそらくは心配ない結果であろうから結果を待ちましょう、しかしその結果が出るまでそのままではいられないし、結果が出たときに異常がないと言われ突き放されるのも不安なのではないかと伝えると、「先生はなぜ私の気持ちがわかるのですか?それこそ毎日心配していることです」と・・・多くの医療従事者が検査結果異常がないと言ってまだ苦しみのただ中にいる患者さんを突き放す。おそらくは、アントロポゾフィーのレメディーや、芸術療法がこの方の正式な診断の後の最も有効な治療のひとつであるだろうが、それはこうした急でまだ正式診断もできていない状況で、かつ時間的余裕がない場合には提案できず・・・オイリュトミーも平日昼に週1回だけなので、仕事のある男性は基本的に無理、薬はまだ十分には用意できていない・・・、やむなく、結果が出るまでの最小限の抗不安薬と、動悸時のベータブロッカーをお渡しした。(後で考えると、Cardiodoronを渡せば良かった・・・) これが決して解決ではないが、少し、借金するつもりで1週間見てみましょう、この借金は必ず返せると思います、とお伝えした。30分ほどかかり、終診は8時10分を過ぎた。しかし、患者さんは来て本当に良かった、他院の検査が異常でも正常でも結果が出次第、第一報を持って受診したいと言って帰られた。私たちスタッフは充実した気持ちになった(ように残業して帰って行くスタッフたちの顔を見て思えた)。
今の診療形態でいいのだろうか?私たちの求める医療はどういうものなのだろうか?どうしたら理想に思う診療が常にできるようになるだろうか?
奇しくも当院開院2周年を直前にして、これからの大きな宿題を与えられた気分であった。

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Weledaセミナー
Weledaセミナーが終了した。名古屋にWeledaジャパンが正式にできて、スイスにいた薬剤師野中さんが日本に7割、スイスに3割という形になって、名古屋で初めて行われたセミナー。こうした会は関東方面に参加者が多いので、関東で行われることがほとんどだったが、今回名古屋の会でありながら今までと同等に60名の参加があった。4月に当院で糖尿病など中心の外来を行ってもらう同級生のドクターも初めての参加。
Weledaの医薬品の説明と言いながら、腎臓、膀胱の疾患の治療を通して、患者さんの見方、一生の中のそれぞれの時期のあり方と病気の意味、薬草の特徴とその本質・・・さらにはミツバチと人間の関係など、多様な方面に渡り、人間の・また人間の病気の本質を考えさせられる講義であった。
今回は第2日目にシューベルトの魔王をうたった。2日前に突然歌ってほしいとの講師、シュミッドリーさんからの提案であったが、何とかカラオケ(実は私の過去演奏で、歌付き)伴奏CDを用意できた。2日目も11時半演奏の予定が、講義が伸びて結局4時頃に。
ベラドンナの植物の説明の中で、茎が別れてから全く別の植物になり、その中にはアストラル(魂)のリズムがあるとの話の後、シューベルトの魔王にもそうしたリズムがあるとの説明。
シュミッドリーさんが美しい(そもそも役者!)ドイツ語での朗読、オイリュトミストの石川公子さんが日本語訳の朗読、それに引き続いて私が魔王を歌った。まだまだ十分に私のものになっていないし、2年半ぶりの演奏なので、心配したが、やはり、聴衆が違うと、思いも寄らぬいい演奏ができる。間違いもせず、語り、父親、子ども、魔王をそれなりに歌い分けられ、練習不足ながらもなかなかの演奏ができて、ほっとした。
2日目の懇親会と3日目の昼はヴェジタリアンの食事。私は雑食だが、こうしたところはふつうの人間でいたい。

今回妻のナース仲間(アントロポゾフィー医学ゼミナール参加)が当院に泊まりにいらした。夜看護部門の話し合いもしたという。2日目夜、神奈川のドクターが懇親会後に一緒に当院まで来訪、そのまま1泊していかれ、簡単だが見学していただいた。当院の病院らしくない建築に感銘いただいたようでうれしかった。

2日目夜から肩こり頭痛・・・3連休研修で過ぎ、そのまま仕事に突入・・・体調を壊さないでがんばらねば。

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シュタイナー医学(アントロポゾフィー医学)の研修の一環である、シュタイナーの自然医薬品メーカーWELEDA主催によるセミナーの3年目が開かれた。この3連休全部を使って行われる予定だ。約40-50名の出席、東京や小田原なおどの関東地方で開かれるときよりは、やや少ない印象があったが、北は北海道、南は長崎まで全国からスタイナー医学に興味のある医療従者(すでにかなり顔なじみだが)が参加。
今年はWeledaジャパンが設立され、本社が名古屋にできたため、私の地元の名古屋で開かれるようになってうれしい。
詳細は会期の後で報告したいが、例のごとくイタリアのドクターのフランカルドさんと、スイスWeledaのかっこいい薬剤師シュミッドリーさんのぼけつっこみの漫才付きの内容の濃いもの。今回のテーマは「腎臓」。今日は前回の復習に終わったが、午後の短い時間にかなり内容の濃い講義であった。
いつも通訳をしてくれる入間カイさんが体調を壊していらっしゃれなかったのが残念。彼の格調高い訳は、それを聞くだけで充実感があった。昨年来の訳本ラッシュが響いたか・・・彼は毎回、自分の体を削って通訳をしている印象で、会期中は全くと言っていいほど食事を受け付けなくなり、ただでもやせているのにさらにげっそりしていく。それだけ、緊張と責任感を持ってしていただく彼の通訳は絶品だ。回復を願い、是非4月末のIPMT(アントロポゾフィー国際医学ゼミナール)の再会を祈りたい。
今日は、遠方から来たナース3名が当院に泊まっていただくことになった。クリニック近くの水源ボウル横の「クック モリカワ」というお店で、私たち夫婦とあわせ5人で、おいしい洋食に舌鼓(私はこのおみせのイベリコ豚カルビのグリルが気に入っている)。特に海の幸のサラダなどの前菜と、パスタ、ゴルゴンゾーラのリゾットが美味であった。デザートも美味・・。

急にシュミッドリーさんに頼まれ、明日は午後の会のはじめにシューベルトの「魔王」をうたうことになるかも知れない。果たしてどうなることやら・・・

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愛知県知事選結果が出た。
久々に手に汗握る選挙結果だった。
しかし、当選したK氏は、この接戦の意味がわかっていないようだ。
120万票以上も双方がとって、わずか数万票の差、第3番目の候補の票も加えれば、反K氏の票の方が多いという事実が、全くわかっていない。「さらに開発を進め、全県くまなく豊かさを享受するようにする、私は結果を出す」と、彼は言い切っていた!(愕然)やはり、彼でない別の人になってもらい、流れを変えてほしかった。僅差で敗れた対立候補支持党もこれまではK氏の支持母体だったわけで、今までのK氏の政策に共同責任があるという点で、けっして劇的に変わる政治とは思わないが、それでも、変わらないよりいい。
実際、今回名指しで総理がK氏を支持してほしいと要望し、なんとそれに応えて選挙活動の表に立っていた(こんなことほんとに許されるのだろうか?!)世界一の企業某社。この会社が一人勝ちといわれる意味はどういうところにあるだろう。一人勝ちといわれるほどの順調な経営、これ自体、特に批判することではない。私のところにも多くの社員が患者さんとして来院する。そこで社員を見つめると、某社、という訳のわからない怪物だけが勝っていて、その中の一人一人の社員は、決していい状況ではないのを感じる。過酷な労働・・・そのストレスによる病状悪化・・・しかしそれを「自分がいなければなりたたない」とうれしそうに語り、休養するようにというのに、また過労の中に自分を「喜んで」おいていく。そうして本人の過労と病状は進んでいく・・・こうしたところに、何か、大きな矛盾を常に感じている。
某社下請けの患者さんも多い、・・・下請けには某社の恩恵はほとんどないようだ。「我々は全く景気は良くない、働いても働いても絞られて、自分たちの利益は出ない」そう、口々に語る。世界一の企業は、それなりの企業倫理を持ち、社員や下請け会社を大切にしてこそ、本当の世界一だろう。
以前、多くの会社が不況で人員整理をしたとき、社長は自社では首を切らないと宣言し、外国の評価機関の評価を下げたが、当時某社の社員であった私はあっぱれと思った。しかし現状は、自社の社員を増やす代わりに、出向という形で関連会社に出し、かわりに期間従業員や派遣社員でまかなうことで、人員的な安全マージンを得ているのではないかと思う。多くの仕事場で、派遣社員の率が高まっていることは、これも当院に来る患者さんの言葉の端々から伺える。ここまで考えての「宣言」だったのだろうか。
K氏に気づいてほしい。もう、大きなプロジェクトは十分だ。そうではなく、地道に県民の生活をまもり、子どもの教育をたいせつにし、弱者の社会福祉を充実させること・・・もういいではないか、これ以上どういう大きなプロジェクトを行って、談合大手建築会社を潤すつもりか。

ちなみに、私は万博の開催会場のすぐ近くにいたが、あえて一度も万博には行かなかった。開催前から見えていたえせ環境保護、結果的には建築会社ばかりに利権が来る大プロジェクトに嫌気がさしたためだ。私のクリニックからもK氏の巨大事業政策の、その象徴の一つ「伊勢湾岸道ー東海環状道」の矢作川にかかる巨大な橋が見える。

統一地方選、参議院選挙の後は、秋口に大幅な消費税の値上げが待っている。そして、消費は冷え込み、本当には自力がついていない企業がどんどん下向きのスパイラルに巻き込まれていく。こんな状況で悲鳴を上げて来院する勤労者が、ますます増えないことを祈る。

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