久しぶりに新譜ディスクを購入。ポリーニがウイーンフィルを指揮しながらのモーツアルトピアノ協奏曲。歌うのはシューベルトが一番だが、器楽曲(と宗教曲)はモーツアルトが一番好き。
ウイーンフィルのしなやかで優しい弦に、にやりとしながら聴き進むと、ポリーニのピアノが加わる。やや硬質な印象だが・・・悪くないと思いきかせながら聞き続けたが・・・やはり居心地が悪い。メロディーの運びも堅さがあり、かつ急にフォルテではいるところも硬い。まるでベートーベンのようなモーツアルト・・・居心地が悪くなって、昔の内田光子のレコードを出してきて聴いてみた。これだ!やさしさと、しなやかさと、軽さと、そして悲しみが少し・・・すべて優しく混じり合った演奏。モーツアルトはこうであってほしい。90歳を超えたホロビッツが晩年にスカラ座オケと弾いたモーツアルトはすてきだった。年輪を刻んだポリーニもそれを期待したが・・・期待はずれだった。いや、考えてみると、この年齢になってモーツアルトを弾いてみようとポリーニが考えたとしたら、それが意味があるのかも知れない。もう少しすればポリーニのしなやかなモーツアルトが聴けるかも知れない。まだはやすぎたということか。
わたしはさほど知識もないがうヴォルフやワーグナーは歌いたいとは思わない。イタリアオペラアリアも先生についてならい初めには勉強のためによく歌ったものだがしっくりこなかった。歌曲を歌うならやはりシューベルト、そしてシューマン、ブラームス、そして少しだけシュトラウス。宗教曲ソロはモーツアルト、バッハがいい。(歌わせてもらえるならだけど)ピアニストにもそうした相性があるのでは、と思わせる演奏だった。
優しさと悲しみと暖かさが混じったほんとうにすてきな内田光子の18番を聴きながら、思ったことでした。
ちなみに写真にあるように当家のメイン再生機は未だにアナログシステム。Garrard301に2本のアームをつけ、主としてSPU Meisterで聴いている。最近Garrardの樹脂のレバーが折れ、起動に苦労するようになった。またアイドラーのひずみもあり、ピアノ曲で音揺れも気になる(いわゆるワウフラ・・・今のデジタル機器では想像ができないが)。でも、これで聴くレコードは最新のシステムで聴くSACDよりずっと音楽的に表現力があると思います。
すでに中古だったと思われる機械を箱にセットアップして購入して15年以上がたった。いつまでレコードが再生できる環境が続けられるだろうか。
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