去る10/15(日)東京永田町でこんなセミナーがありました。
*シュタイナー音楽療法セミナー *
「音楽の作用」における 科学と芸術の対話 〜音楽療法の科学性と精神性をめぐって〜
講 演 会 「心臓が奏でる音楽‐呼吸と心拍のリズム研究」
マクシミリアン・モーザー教授
体験・講座 「響きの体験と聴く作用がもたらす治癒の力」
ラインヒルド・ブラス女史
通訳 :入間カイ(英独通訳者・シュタイナー研究
特別ゲスト:湯川れい子
人間の健康状態における心拍と呼吸の関係を数値化した「時間生物学・医学」 (カラヤンセンタープロジェクトの一環)の先駆的研究者であるマクシミリアン・モーザー教授と、響きがもたらす心への作用や聴く力が持つ治癒力の研究を長年行ってきたラインヒルド・ブラス女史。このおふたりをお招きし、様々な響きの楽器を使いながら、音楽が人間の生体と心に及ぼす作用の科学的意義について、皆様と共に考えてみたいと思います。新しい時代の医療や音楽療法の分野、また予防医学の分野にとっても、新たな視点が開かれることでしょう。
**** 以上、チラシから引用 ****
わたしは3年前から、GWに行われて、わたしも毎年参加しているアントロポゾフィー国際医学ゼミナール(IPMT)にてモーザーさんに出会った。彼は、ハートマンという(写真中央)装置を使って、心拍の変動を記録し、独自の解析を(ハートバランスという会社)することにより、人の睡眠の質、vitalityの度合いなどを判断でき、芸術療法、特に音楽療法の効果を科学的に判定できる可能性を示している。日本では正式に医療に使うことができない現在、家族、友人を被験者にして、まずはいろんな状況でのハートマン記録をとっている。写真右がその解析結果だ。
ハートマン、について・・・以前にもコメントしたが、現在睡眠時無呼吸などで、睡眠障害が注目されているが、実際にSAS簡易検査にて調べる呼吸によって睡眠時の呼吸の良否はわかるが、本当に睡眠による「回復」ができているかを判断するのにハートマンは非常にいい情報を提供すると思われる。ハートマンの特徴は睡眠の質=昼間の生活の疲れからの「回復」の度合いがビジュアルに判定できる点にある。
11/5に予定されている日本のアントロポゾフィーのための医師会総会でもこの件を報告し、一つの研究テーマとしていきたい。
その研究の規範となるのが今回出版された「時間生物学と時間医学」の訳本だ。また入間カイさんの渾身の訳(時間的にも大変でした)です。
今回、モーザーさんの講演会とブラスさんの体験講座という二つの非常に実りのある経験をさせていただいた。東京も日曜の永田町ならすいているといわれていたのと、当日寝坊したのとで、妻と車で東京に行くという初めての経験。しかし、思った以上に楽に行ってこられた。講演会の後、懇親会では突然のご指名で司会などをやらせていただいたが、特別ゲストの湯川れい子さんのお話はとてもおもしろかった。湯川さんといえば、私たち中学生時代、FMやTVなどで音楽評論を聞かせていただき、雲の上の人であり、いい出会いをさせていただいた、「何を歌うの」と聞かれ、図々しくも先日の当院フォーラムのCDをお渡しし、自己PRさせていただいた。
待ちに待ったグレックラー先生ほか著のシュタイナーの医学・育児書が出版された。
以前から多くの方々の間で、下訳が進んでいて、わたしのところにも数年前にシュタイナー教育関係の方から、下訳のチェックを頼まれたことがあった。しかし遅々として進まず、元本の方がどんどん版を重ね、わたしの手元にも新しい英訳版が手に入り、日本語訳はどうなるかと心配していた。入間カイさんが中心になり、訳をまとめあげ、アントロポゾフィー医学のための医師会のメンバーのなかの有志(小児科診察室研究会)が監修し、ついに出版にこぎ着けた。
一冊4000円だが、非常に内容が濃く、シュタイナー教育を知らない人たちでも、子供の病気に関する医学書というより、子供の教育になにが大切かを考える際に非常にいい助けになる本と思われる。
是非これを機会にシュタイナー医学、シュタイナー教育にふれてみてはどうだろう?
今年は入間カイさんのがんばりで複数のシュタイナー(アントロポゾフィー)関係の書籍が発売される。わたしもほんの少しだけ監修に関わった時間生理学の本に関しては、10/15の講演会の報告も兼ねてまた書こうと思う。
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