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  土曜の外来はいろんな患者さまがいらっしゃる。当院の土曜外来の恒例になってしまったような出来事が今日も。

  知り合いから聴き,HPを見て当院の目指す医療に共感したという親御さんが,わざわざ名古屋からいらっしゃる。お子様のぜんそく発作(おそらくはぜんそく様気管支炎)に対し,2件の小児科にかかって出された治療に対する心配と助言を求めてのこと。当院は小児科ではなく,ぜんそくの専門医でもない,現在の基本的な治療法ガイドラインは知っているが,個々の患者さんに杓子定規に当てはめることもない。果たしてどれほどまともなお話が出来るか,心配であったが、出来る範囲でお話しした。いずれの医療も間違っていないこと,永続的な治療にはならないのでステロイド吸入を怖いものとばかり見なさないように(使わなくてすめばよりよい),ステロイド吸入以外の薬の方がかえって危険なこともある点をお話,まずはしっかり診察を受け,発作が収まるまで今の医療機関を信用して通うこと、そこで、なるべく子供に影響の少ない薬で,数もなるべく少なくしてほしいと思っていることを伝えること,家の環境,子供の精神敵な環境などにも留意すること,などなどをお話した。約40分、最後に診られるように出直していただいてよかったが,通常の診療の中ではこういう対応はとてもできなかっただろう。
  アントロポゾフィー医学の考え方の共感できるところは、現代の医学を否定せず,その上に立って,更なる拡張をするという考えだ。ここが、ホメオパシーなどの代替補完医療と異なる点ではないかと思う。今日のような相談の場合でも、ぜんそく,ぜんそく性気管支炎という病態をしっかり知った上で診断治療を行うのと,医学知識があまりしっかりしていない人(親御さんを含む)がホメオパシーで安易に治療するのとはちょっと次元が違う。あとで、グレックラー先生の「小児診察室(仮称)」の草稿のぜんそくのところを読み直したが,

・・・薬物をもちいた急性および 慢性期治療は、医師に委ねられるべきことがらです。・・・喘息は、深刻に受けとめるべき慢性疾患なので、医師による長期にわたる注意深い治療が必要です。また、親は、発作の重度を判断できるようにならなければなりません。発作に対する治療法は、医師がケースに応じて個別に決めるべきものです。ここでは、若干の補助しかできません。・・・

と,補助的な療法の限界と現代医療の必要性が述べられている。むろん、銅軟膏の湿布など、有効と思われる対処法はたくさん述べられてはいるが。
  子供の教育,健康に熱心な親御さんほど、現状の医療機関に受診すると,薬中心の医療を行われてしまう為に,受診に抵抗を覚えることが多くなる。その場合,ホメオパシーなどのより害が少ない(実際にはそういう訳ではないのだが,少なくとも化学物質という点では害が少ない)治療を,自己流に行ってしまう傾向がある。親御さんはいつも子供を診ていて,子供のことを一番知っていることは確かだ,しかし,医学的には素人なので,医学的な知識が少ないと,その疾患がどういうものか見えてこない。外見だけの病態を診て,疾患の診断や重症度が分からない場合があるので,重症になってしまっている状態を,漫然と代替療法だけで対処し,手遅れ気味で西洋医療の病院での,高度医療の助けが必要になった例も知っている。
  私自身,もっと種々の現代医学だけでない治療のそれぞれの適応の判断がしっかりできるようになりたい。

 土曜はこうした30分−場合によっては1時間半という患者さんが,けっこう高頻度に来院する。今日のように一組だけ診療最後に来ていただければ大丈夫だが,通常の診療時間での対応は,時間的に難しい。場合によっては自費診療による健康相談枠をつくらないとならないかもしれないとまで思う。・・・うーん、しかし10月中旬からは土曜もインフルエンザ予防接種で埋まってくるので難しい。当面保険診療の枠内で行うしかなさそうだ。
  積極的にすすめない、むしろなるべく危険性があることと有効性の少なさを都度お話しをするという条件で,今年もインフルエンザ予防接種を行うことにしている。なるべく行いたくないが,常にかかっていらっしゃる患者さんの希望に応じなくてはならず,高齢者中心に行うことになるとおもう。

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