< 高給米国麻酔医の理由と麻酔看護士 | メイン | 米国の子供誘拐と臓器移植 >

  アメリカの医師が高給なのは、以前お話したとおりです。でも中級の人たちで 健康保険の無い人たちは 医療費に苦しんでいます。私の患者さんの知り合いが 50才代になり、健康保険料が 年齢とともに上がるので 支払いを止めたとたん 心筋梗塞になり ICU/CCU に入院して手術を受けて 総額が 数千万円になり、 家を売ってそれを支払ったそうです。そして 簡単な急性盲腸炎の手術には 百二十万円かかり、あるわたしの患者の留学生は 旅行者保険しかなくて 百二十万円を現金で先払いしてくれといわれたらしく、私はアメリカにある代理店に電話をして 今すぐその病院に連絡してくれと頼み、 破裂して急性腹膜炎を起こす直前に手術してくれました。あーーー冷や汗。この間、 他のある患者さんが、食中毒で下痢がひどく ERに行ったそうです。そしたら 3時間廊下で待たされて点滴を1本ー1000CC打ってもらい 帰されて 二十四万円かかり、保険が無かったので 泣いていました。月賦で支払ってました。私の患者さんで 費用のかかる癌になった場合、保険の無い人は、日本に帰ってもらい 落ち着いたら、またアメリカに帰って来てもらいます。でも ロスの郡の公立病院では 保険が無くても、お金がなくても ERで見てもらえます。ただし 土曜、日曜の週末は研修医だけで 教授や指導医は来ません。ただ手を切ったぐらいだと 8時間以上待つようです。でも カリフォルニヤのロスアンゼルス郡だけでも 年間8百億円以上州の負担で このような人々たちを 無料で診察、治療しています。日本の人たちは 国民皆保険で どんなに貧しくても 同じ治療が 受けられるのは国民の権利だと思っている人々が多いですが その裏では 日本の医師が 過重労働をさせられてるのです。そして何か悪いことが起こると 訴訟が起こり、ひどい時は刑事罰を課せられ刑務所に入れられるのです。この事も 異常です。アメリカでは 医師が最善を尽くして 悪い結果が起きても 刑事罰に問われることは有りません。民事裁判は よくあることですが。日本の医療も崩壊直前です。ハイリスク、ローリターンでは 日本の医師もやってられないと思います。---皆 心の中では、冗談じゃねいよ、もう医者なんてやってられねいよ!と 考えていると思います。日本の医師の先生方はどう思っていられますか?本音を教えてください。

固定リンク | コメント (9) | トラックバック (1)

トラックバック

この記事のトラックバック URL

http://blog.m3.com/AKH/20070621/1/trackback

トラックバック一覧

馬鹿高い米国医療費
アメリカ開業医の独り言 馬鹿高い米国医療費と過労死直前の日本医師 心筋梗塞になり ICU/CCU に入院して手術を受けて 総額が 数千万円になり、 家を売ってそれを支払った 簡単な急性盲腸炎の手術には... [続きを読む]
posted from これ 見逃すな 2007.06.21 11:15

コメント

コメント一覧

 ハイリスクローリターンですからねぇ。自分の同期でも、開業してまた勤務医に戻った先生もいます。経営して勝ち逃げなんて許されない時代、ますます勤務医にとって厳しい現実が待っているように思いました。
written by SkyTeam / 2007.06.21 09:58
先生の記事は非常に具体的で金額まで書いてあり、アメリカで開業医としての臨床経験に基づくものでお話にいつも説得力があります。
この記事はこれから多数の日本人が引用することになるのでは?と思います。
written by Tai-chan / 2007.06.21 11:41
これ 見逃すな先生へ
私の記事の掲載ありがとうございます。ひとりでも多くの方に読んでもらえてうれしいです。
written by DAICHAN / 2007.06.21 14:21
Sky Team先生へ
先生のブログいつも読まさせて貰って楽しませていただいています。いつも凄いなと思います。ブログつずけてください。
written by DAICHAN / 2007.06.21 14:35
Tai-chan 先生へ
いろいろなブログの記事にコメントされて アクセス数の多い面白い記事をかかれて そしてFellowshipをつずけておられるのは凄いですね。その力には 何か秘密があるのですか たとえば毎日5キロ走る事をしているとか?
written by DAICHAN / 2007.06.21 14:46
DAICHAN先生、コンバンワ(日本時間(^^;)。
『アメリカ医療の光と影』や『市場原理に揺れるアメリカの医療』(いずれも李 啓充先生)、最近では『医療の限界』(小松秀樹先生)などで、アメリカの医療の実情を垣間見て(?)きました。
でも、こうやって現役で、アメリカで開業医をなさっている現場からの(?)記事は、生々しい。
> 冗談じゃねいよ、もう医者なんてやってられねいよ!
って思っている日本の医師は多いと思います。
遣り甲斐とある程度満足できる(提供者も受給者も)医療システムを模索したい。
それが天ちゃんの今の想いです。
そのためにも、医者の本音を吐露することって、大事な時だと思いました。
DAICHAN先生の提案に、賛成です。
written by 天ちゃん / 2007.06.22 01:09
天ちゃん先生へ
いつも みんなに役立つブログ感謝しています。皆さん このブログでの医師管理者の先生方は 今の日本の医療を良くしたいとの願いを 天ちゃん先生と同様に持ち、忙しい中 記事を書かれていると思います。それと マイぺースで 息抜きをされている先生がたも おられます。 コメントありがとうございました。
written by DAICHAN / 2007.06.22 05:40
私は剣道とゴルフ、映画が息抜きです。ブログは毎日楽しんで書いています。昨年12月からM3に参加させて頂いた時はアメリカの医療批判がM3内に多く、書く内容は専門的な内容で玄人向けが多かったのですが、ここ2~3ヶ月で内容は多彩になってきました。
病院で症例の合間に他の方のブログを気楽に読んでコメントを書くのが日課になっています。院内で日本語を喋る機会がないのでこれも息抜きになっています。
最近は日本の若い先生、医学生が読んでいることを意識しているでしょうか。
written by Tai-chan / 2007.06.23 13:50
はじめまして。
いや、いつもどこかですれちがっておりますね。

向こうの貴重なお話ありがとうございます。
断じて日本医療をこのような状況にしては
いけないと思いました。

早急に国と国民と医療従事者の妥協点を
見出さなくてはなりません。

即刻、無駄な土木公共事業を中止して、
医療福祉にまわすべきです。

財政再建団体に陥りそうな自治体はたくさんあり、
全国が夕張化してしまいます。
written by 脳外科見習い / 2007.06.26 09:09

コメントを書く

ニックネーム*
メールアドレス*
URL
内容*
※「利用規約」をお読みのうえ、適切な投稿をお願いします。
DAICHAN
More プロフィール

Search

Calendar

<< 2008/09 >>
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

トップページ

Doctors Blog

新着コメント

新着トラックバック