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< 思春期、晩熟期 | メイン | フライパン >

TPP・・・関税の撤廃。
もし交渉で有利な条件を引き出せたとしても、今の日本にとってのメリットは少ないのかもしれない。ただ、不利な条件が、後の世をみても悪いことだとは限らない。1853年の黒船襲来、その当時の日本にとっては有利なことなどなかっただろうが、今の時代に振り返ってみて、時代の潮流にのっただけだったと思う。

ま、実際のところ、政治の駆け引きには関心がない。
私の関心は美味しい物が食べられるかどうかということ。というわけで、食品に関してのTPPしか関心を持てない。
フランス産のオマール海老もシャラン鴨も、カリフォルニア産の牛肉も美味しい。ヨーグルトとポテトチップスはギリシャが一番だと思う。残念ながら日本が一番のものばかりではない。
ただ、米に関しては、日本がいいと思う。海外で美味しい米に出会ったことはない。家で食べるのは産地を選べるが、外食して、出てくるのが輸入米だとテンション下がるだろうと思う。
しかし、日本の米農家を盲目的に守る必要もないと思う。気候風土が全く米に適さない地域でも、米が年貢となっていた時代の名残なのか(平安時代?)、未だに米を作り続けている。これは全く無駄な行為だと思う。国内を旅行していると、ある地域に入った途端、米の味が落ちることを経験する。このようにまずい米が生き残っているのは、過剰に米農家を守りすぎた証拠だと確信する。本来なら淘汰されているべきもののはずだ。
そういった無駄がクリアされるのであれば、TPPという外圧であろうがなかろうが、どちらでもよい。
ブルゴーニュワインが産地によって、特級、一級、村名、地域名と格付けされ、それに加えて作り手の評価があるように、米も気候・土壌・作り手の腕によって、評価してもいいのではないかと思う。
日本の米、高いもので5kgで4000円くらい、安いもので1500円くらい。たった3倍弱の差しかない。これが正当な評価なんだろうかと思う。まあ、5kgで4万円とかになったら、さすがに躊躇するけど、もしそれだけの魅力があれば、贅沢米の日を作って賞味したい。その場合は1回分の少量販売をしてほしいけど。
話変わるが、米を最も美味しく炊ける道具は、炊飯器でも土鍋でもルクルーゼでもなく、飯盒だと思う。新米の季節、飯盒を持って、清流の水を汲み、火をおこし、美味しい米を食べる。最高の贅沢ではないか。ひとつまみの美味しい塩があれば、申し分ない。

もう国民の主食が米だ、と断言できるような時代ではない。少なくとも、私にとっては、毎食食べるものではない。他の食べ物と同様に嗜好品だ。
価値の基準は様々だ。安心感を求める人もいれば、価格を求める人もいる。
ちなみに、私は、安心・安全よりも味を絶対的に優先する。美味しい物を美味しく食べられたら、その時点で健康だと思っている。有機栽培を好むことが多いが、化学肥料だと味に雑味が出ることが多いからという理由であり、味さえよければなんでもいい。残留農薬や放射線量が基準値オーバーだろうが、味に影響なければ、より美味しい方がよい。
他の事柄の価値に関しては、たびたび揺らぐのだが、たぶん、食べ物に関する価値基準だけは、かなりの頑固さで続いており、死ぬまで残るんじゃないかと思う。
今後、年をとって味覚が衰えたら、血圧が高いから塩分を控えなさいと医者に注意されても、「美味しく食べたい」と駄々をこね、目を盗んでソースをかけるんだろうなと思う。腎臓が悪いからカリウムを控えなさいと言われても、柑橘をたっぷり絞ってご満悦なんだろうと思う。
不良ばあちゃんだな。

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